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2020.07.19
【GTA定例会見:Rd.1 富士】観客の入場規制緩和の見通し、FIA-F4再開、DTMとの今後について坂東GTA代表が答える

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第1戦 富士スピードウェイ:GTA定例記者会見

SUPER GTを運営する株式会社GTアソシエション(GTA)は、各大会において定例記者会見を実施している。ついに迎えることとなった2020年シーズン開幕戦の決勝レースを前に、坂東正明GTA代表が日本モータースポーツ記者会(JMS)の代表質問や取材記者の質問に回答した。

 

 

■新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から今大会を含むシーズン前半の4戦は無観客での開催となりますが、今後の観客の入場規制の緩和についてGTAのロードマップをお聞かせください。

坂東代表:
今大会でサーキットに入場できるのは、チーム関係者、限定された大会関係者、限定されたメディアのみとさせていただき、その総数は約1,750人というところです。これらの方々には大会の2週間前から健康状態についての問診表を毎日提出していただき、さらに大会期間中はサーキットへの入場者全員に入場ゲートでの検温を実施するということをして、それでようやくここまで来た、という具合です。
こうした新型コロナウィルス感染拡大防止のための努力を確実に行って無事に今大会を開催できたところで、今度はサポートレースの開催、そして今大会では入場をお控えいただいたスポンサー各位などにサーキットへ来ていただける状況を作っていく、といったことを一歩一歩進めていくことになります。

今大会は予選と決勝を1日で行う“ワンデイ開催”を試みていますが、8月の第2戦富士(8月8、9日)はツーデイ開催にしたいと考えています。そこで、サポートレースなどの時間の取り方というものを改めて検討、確認したい。そして、その状況を第3戦が開催される鈴鹿サーキットの方々にも見ていただいて、さらにその先のツインリンクもてぎ戦、そしてシーズン後半のレースにつなげていきたいという考えです。

観客の皆さんをサーキットにお迎えしてのレース開催については、シーズン後半の初戦である第5戦富士(10月3、4日)からの実施を目指しています。その実現のためには、シーズン前半の4戦については無観客とさせていただきながら、人の動きなどをどこまでコントロールできるのか等を把握することに務め、観客の入場規制を緩和できる状況を作っていきたいと思っています。

その際、観客入場数は5,000人、または収容人数の50%以内というのが政府の現在の指針なのですが、その時点での世の中の状況などを勘案し、実際にどこまでの数のお客様をサーキットにお迎えしても良いかは、様々なことをオーガナイザーと一緒になって確認しながら検討していきます。制限することなくご来場いただける日まで、今しばらくお待ちください。

 

 

 

 

■併催のサポートレースであるFIA-F4選手権の開催予定についてお聞かせください。

坂東代表:
現段階では第5戦富士からの開催を予定しています。第5戦から第8戦までの4大会において、FIA-F4を3レースずつ開催していき、合計12レースを行うという計画です。FIA(国際自動車連盟)からの本来の要望は5大会・計14レースなのですが、このような状況ですので、FIAのリクエストより少ない大会数でのスーパーライセンスポイントの付与をJAF(日本自動車連盟)を通してお願いしています。また、大会数が減ることについて、関係各位との調整を進めています。

 

 

■SUPER GTのGT500クラスと同じ「CLASS 1(クラス・ワン)」の技術規則で行われているDTM(ドイツツーリングカー選手権)からアウディが撤退するという発表がありましたが、そのDTMとの今後の関係についてお聞かせください。

坂東代表:
昨年は11月にDTMとSUPER GTの特別交流戦を開催することができて、これは世界的にも大きなことができたと我々GTAとしても自負しているところですし、関係者一同、一歩前へ進んだと思っています。しかし、新型コロナウィルスの影響を大きく受けていることはDTMも同じですし、さらにアウディが撤退することになりました。DTMを運営するITRとしては大変な状況と推察します。本来はDTMと一緒にレースイベントを行えることがベストなのですが、そうしたことは今後しばらくはかなり難しい状態になっています。

しかしながら、我々がITRとともに作り上げたCLASS 1規定というものは、これは技術規則でありますから、これをSUPER GTはGT500クラスにおいて運用するということを継続していきます。今後のITRとのパートナーシップに関しても、継続して協力し進めていこうと考えています。

 

 

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