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Race Report
2020.07.19
Rd.1 決勝:優勝記者会見

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第1戦 富士スピードウェイ:優勝記者会見

GT500 Class

No.37 KeePer TOM'S GR Supra

 

平川亮

「開発の苦労が、こうして実ったことが嬉しい」

優勝できて、すごく嬉しいです。僕自身も去年からクルマの開発に携わってきましたがTOYOTA GAZOO Racingやブリヂストン、皆で苦労してきたのをよく分かっているから、その苦労がこうして実ってよかったです。

でも、ニック(・キャシディ選手)も言っているように、シーズンはまだ始まったばかり。次回も今回と同じ富士だけど、今度はウェイトを積んでいるので条件が違ってくる。ウェイトは苦しいと思います。でも今回で優勝できただけじゃなく、その一方で課題も見つかっています。だからそれらに対処して、GR Supra GT500をもっともっと速いクルマに仕上げていきたいです。

汗もかかずに勝てたように見えましたか? まぁ今日はエアコンが効きづらく集中して…、集中しすぎて汗をかかなかったのかもしれませんね(笑)。予選まではNSX-GT勢と互角だったと思いますが、決勝ではタイヤの選択が違っていて、それが僕たちには有利でしたね。同じブリヂストンなので、相手が履いているタイヤは分かっていて、2,3周踏ん張れたら、あとは引き離せる、と思っていました。一方、(同じTOM'S勢の)36号車とは同じタイヤだったので、シビアな戦いになりました。でもGT300車両とのかかわり方が自分たちの方が良かったみたいで、運にも味方してもらいました。

これでウェイトハンディでは厳しくなりますが、次戦はその重い状況でもパフォーマンスを発揮できるよう、GR Supra GT500のポテンシャルを伸ばして行きたいです。

 

ニック・キャシディ

「気分はスーパー・スーパー・ハッピー!」

今日は本当に完ぺきな1日になりました。予選ではポールポジションを獲ることができ、決勝ではポール・トゥ・ウインで、しかもベストラップもマークすることができたから。今の気分? スーパー・スーパー・ハッピーだよ。クルマを開発してくれたTOYOTA GAZOO Racingやクルマを仕上げてくれたTOM'S、そして素晴らしいタイヤを用意してくれたブリヂストン、皆の努力が今日の結果に結びついたんだと思う。

でも、これで終わりじゃなくシーズンは始まったばかりだ。このペースでポイントを積み重ねていきたいね。ただ、今回はタイヤのチョイスで僕らが有利な面があったけど、NSX-GT勢とのバトルはこれからも続くと思います。

 

 

 

 

 

GT300 Class

No.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT

 

吉田広樹

「タイヤ無交換、それに運も味方してくれた」

優勝できて素直に嬉しいです。この富士では、これまでにも勝てそうで勝てないレースが続いていました。それで、自分たちに足りないものは何だろうと考えるようになりました。今年はエンジニアもメカニックも全員、(埼玉トヨペットの)社員で揃えたんです。それに(デビュー戦の川合)孝汰が乗ることになって、ここに来るまでは優勝できるなんて思ってなかった。でも普段、ディーラーで車検整備などをやっていて、皆で集まって(タイヤ交換の)練習もなかなかできないから、タイヤ交換に関してはリスクがあると考えていました。それでテストの時からタイヤ無交換でいけないか考えるようになって、ロング(ラン)のテストを多くやってきました。今回選んだタイヤは最後の最後まで安定したパフォーマンスを発揮してくれました。ブリヂストンさんに感謝しています。

65号車がピットインでタイムロスして遅れたようですが、それがなければ彼らとの勝負になっていたと思います。だから運も味方してくれたんじゃないかな? 個人的には自分の師匠である服部(尚貴)さんに、まだまだ足りないんですけど、(初優勝という形で)少しだけ恩返しできたんじゃないかな。それも嬉しかったです。

 

川合孝汰

「タイヤ無交換の作戦が上手くいった」

公式テスト富士から今日まで好調さを保ってきて、この結果に結びつけることができました。でも、それもこれも周囲の皆さんに支えてもらったからこその結果です。

午前中の公式予選はQ1を担当させてもらって、がんばってQ2の吉田(広樹)さんに繋いだら、吉田さんが良いポジションにつけてくれました。決勝レースでも(デビュー戦の)自分にスタートを担当させてもらって。本当は緊張したかもしれないのですが、吉田さんに「がんばりすぎるなよ」と言われたことで少し緊張もほぐれていきました。

去年まで前座のFIA-F4選手権に出ていたのですが、1回勝ってからそのあとは優勝することができなかったのに、今年はこうしてSUPER GTに出させてもらって…。チーム代表の平沼さん(平沼貴之氏。埼玉トヨペット社長でレーシングドライバー)やメカの人たち、皆さんに感謝しています。決勝レースでも平沼さんがスポッター(状況指示担当)をしてくれて、前後の間隔やGT500が接近してきていることなどを、事細かに指示してくれたのも大きかったです。しかし何よりも大きな勝因は、やはりタイヤ無交換の作戦が上手くいったことだと思いますね。

 

 

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