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2020.07.31
【第2戦プレビュー】富士での連戦となる第2戦!開幕戦とは違った局面になるのか!?

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第2戦 富士スピードウェイ : プレビュー

待ち望んだ開幕戦から3週間。興奮冷めやらない8月8日(土、予選)、9日(日、決勝)に2020 AUTOBACS SUPER GT第2戦『たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE』が、開幕戦に引き続き富士スピードウェイで開催される。その開幕戦の決勝は両クラスともTOYOTAのGR Supraが優勝し、その活躍が目立った。だが、ライバルたちもこのままで済ますわけはない。大会フォーマットは2デイに戻り、各チームの状況対応もより高まるだろう。また第2戦からはウェイトハンディも加わって、更なる接戦が予想される。GT300クラスではシリーズ参戦の30台が勢揃いとなり、開幕戦以上にホットなレースになりそうだ。

※上写真/本文中の写真は第1戦富士

 

 

■ようやく梅雨明け? さらに“熱い富士バトル”に期待大!!

 日本だけでなく東アジア全体で続いた7月の長雨も、8月に入ればようやく夏らしい気候へと移りそうだ。ドライバーとマシンには“暑さ&熱さ”という敵が加わりそうだ。
 また近年、富士の2戦目は「夏の長距離戦」だったが、今季は特別対応スケジュールで開幕戦と同じく300kmの決勝レースで行われる。それだけにチームも前戦のデータを活かして、さらにマシンのセットを煮詰めてくるだろう。また、第2戦は予選を土曜、決勝を日曜と従来の2デイ開催に戻る。慌ただしいワンデイに比べ、より“熱い”決勝バトルとなりそうだ。
 なおGT300クラスの予選Q1は開幕戦に引き続き、2組に分けて行われる。今大会は開幕戦後のチームランキング順に分けられる(こちらを参照)。15台ずつのQ1アタックはスローカーに引っかかる可能性も減り、Q2進出に向けた熾烈なアタック合戦が見られそうだ。

 

 

 

■GR Supra勢は開幕戦で絶好調! アドバンテージを維持できるか?

 開幕戦はポール・トゥ・ウインを決めたNo.37 KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/ニック・キャシディ)を筆頭に、トップ5を独占したTOYOTA GR Supra GT500勢。デビュー戦にも関わらず、抜群の勝負強さを発揮しての圧勝劇だった。第2戦も同じ富士での300kmとなれば、手堅く予想するならGR Supra勢の中から勝者がうまれそうだ。
 GT500クラスのウェイトハンディ制は昨年と変わらないため、勝った37号車でもプラス42kgとまだ速さをキープできそう。レース巧者のトムスとしては、今度は優勝をNo.36 au TOM'S GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)でのワン・ツーを狙うか?

 

   

 

 しかし、それは“富士マイスター”の異名を持つNo.38 ZENT GR Supra(立川祐路/石浦宏明)が許さないか。今や唯一の先代“スープラ遣い”となった立川としては、ぜひともここで優勝が欲しいところ。また、昨年のGT500王者である大嶋率いるNo.14 WAKO'S 4CR GR Supra(大嶋和也/坪井翔)も開幕戦は予選でQ2進出を逃してしまった。決勝で追い上げての3位だけに、今度は完璧なレースで連覇のきっかけにしたいはずだ。
 また、No.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supraはこのレースもヘイキ・コバライネンが欠場。代役には、昨年GT300クラス1年生で勝利も挙げた阪口晴南(前戦はNo.96 K-tunes RC F GT3で参戦)を大抜擢。GT500デビューとなる阪口と、コバライネンに代わりチームを牽引する中山雄一のコンビにも注目だ。

 

   

 

 

■シリーズはまだ1戦。挽回に向けて牙を磨くNSX-GT勢とGT-R勢

 6月の公式テスト富士と開幕戦の予選ではGR Supra勢と互角に渡り合ったHonda NSX-GT勢。だが、肝心の決勝ではタイヤマッチングの問題か中盤以降で失速して後塵を拝してしまった。悔しいレースではあったが、課題は見えている。幸い第2戦は2デイなので、新型NSX-GTのセットを成熟させる時間はあるはず。アンラッキーな開幕戦の分、各車のウェイトハンディも少ないので逆襲の好機であろう。開幕戦で予選2位、4位と速さを示したNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)とNo.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)を筆頭に、今度はNSX-GT勢で優勝&上位を賑わせたい。

 

   

 

 そして、開幕戦では本領発揮とはいかなかったNISSAN GT-R NISMO GT500勢。それでも安定した走りを見せたNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正)が、決勝で7位に食い込んだ。ここで得たデータは、GT-R勢の重要な武器になるはず。今度は3号車に加え、富士を得意とするNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)やNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/平峰一貴)の躍進、いや優勝争いを期待したい。

 

   

 

 

■GT300は早くも下剋上!? 前戦とは違う顔ぶれが台頭するのか?

 開幕戦は予選と決勝を1日で行ったため、どちらでも安定した速さを示せたチームが決勝で上位を占めた。中でもルーキー川合の健闘も光った埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)が予選4位から逆転の初優勝を掴んだ。第2戦も52号車はこの勢いをキープしたいが、今季はGT300クラスのウェイトハンディが変更されて、一気に60kgを背負うことになる。同様に開幕戦2位のNo.11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)もハンディ45kgになる。だが、ハンディ重量が少ない内にポイントを稼ぐのがセオリーと言われるため、この第2戦や、第3戦の成績が彼らにとっては重要だ。取りこぼさずに上位を、あわよくば連続の表彰台を狙う奮戦を期待したい。

 

   

 

 そして優勝候補に目されるのが、開幕戦で良いパフォーマンスを示しながら結果を残せなかった面々だろう。No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)やNo.31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴)、No.2 シンティアム・アップル・ロータス(加藤寛規/柳田真孝)はその筆頭だ。開幕戦の悔しさを晴らす快走を見せて欲しい。またポールポジションを得ながら表彰台を逃したNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)やNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)のMercedes-AMG GT3勢、決勝でジャンプアップしたNo.56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)とNo.10 TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R(星野一樹/石川京侍)のNISSAN GT-R NISMO GT3勢や、No.55 ARTA NSX GT3(高木真一/大湯都史樹)とNo.34 Modulo KENWOOD NSX GT3(道上龍/ジェイク・パーソンズ)のHonda NSX GT3勢もレースを沸かす存在になるだろう。
 新型コロナウイルス禍から開幕戦を欠場したNo.35 arto RC F GT3(ショーン・ウォーキンショー/ナタポン・ホートンカム)も加わり、総勢30台が揃ったGT300クラス。戦いはさらにヒートアップするのは間違いないだろう。

 

 

  

 

 更なる激戦が予想される2020 AUTOBACS SUPER GT第2戦『たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE』は、開幕戦と同じくJ SPORTSのレース中継(ライブ&再放送&オンデマンド)、そしてテレビ東京系のSUPER GTプラスでダイジェスト&レース裏話などを届けする。無観客レースが続くが、全ドライバー&チームは画面の向こうのファンのため、全力を尽くす。サーキットに行くことを楽しみに、まずはモニター越しで声援をお願いしたい。

 

 

第2戦 富士:エントリーリスト
第2戦 富士:レーススケジュール

 

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