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2020.08.04
ピエール北川のこれを言わせて!「同じサーキットの連戦。鍵を握るのはタイヤ選びか!?」

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SUPER GT Special Preview
第2戦富士 ピエール北川のこれを言わせて!

 

 ボンジュール! ピエール北川です。やっとSUPER GT 2020シーズンがスタートしました。まず開幕戦は、とにかく無事に終えられるのか、長い長いインターバルを挟んだだけに、いろいろな点でトラブルが起こらないか、土曜と日曜の実況中に僕も不安な時間をずっと過ごしていました。
 でも、やはりSUPER GTに集う各チーム、ドライバー、メーカー、関係者の皆さんです。熱い思いを持った人たちのチカラは、わずか1日に凝縮されたタイトなスケジュールの中で、パーフェクトなレースを見せてくれたと思います。また開幕戦は無観客開催でしたが、サーキットからは遠く離れた場所からの応援となったSUPER GTファンの皆さんから寄せられた沢山の声援に対しても、本当に「ファンがあってのSUPER GT」を再認識できました。リモートで、画面の前で応援してくれた皆さんに厚くお礼を申し上げます。ありがとうございました!! 早く社会が正常化してサーキットに皆が集える環境になってほしいですね!

 

 

【開幕戦富士を振り返る】

■開幕戦はGR Supra祭り!両クラス制覇は想像もしなかった

 予想はしていましたが、その予想を大きく超えるほど完璧な成績を開幕戦で挙げたのが、GR Supraです。SUPER GTに復活した名車は、華々しいデビューを飾りましたね。しかも、GT500&GT300の両クラスを制するとは想像もできませんでした。
 GT500クラスで優勝を飾ったのは、2017年にGT500最年少チャンピオンコンビの記録を持つNo.37 KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/ニック・キャシディ)。完璧なレース運びでした。公式テストでは肉薄していたNSX-GT勢ですが、開幕戦は完敗かな。GT-R勢もいろいろ課題を残す結果だったと思います。
 GT300クラスの優勝はNo.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)。チームも初優勝ですが、吉田選手もチームのエースになって初優勝。川合選手はデビュー戦で初優勝。GT300のJAF-GT300車両としてオリジナル製作されたGR Supra GTもデビュー・ウインですからもう初物づくし(笑)。今回FIA GT3車両の活躍が今一つに見えましたが、海外メーカー勢は一日で予選&決勝となったスピード感に加え、メーカーの外国人エンジニアが来日できなかったことで、マシン調整がスピーディーに進められなかったことがあるかもしれません。第2戦は通常スケジュールに戻るので、そのあたりは改善されるかもしれませんね。

 

 

 

 

【第2戦富士を大胆予想!】

■さて第2戦の優勝は? 本命はGR Supra勢だが・・・

 GT500クラスは、第2戦もGR Supra勢の好調が続くと思います。主役を替えて、といいましょうか、ウェイトハンディが少ないGR Supra GT500が来るだろうと考えます。
 ズバリ優勝候補はNo.38 ZENT GR Supra(立川祐路/石浦宏明)を挙げましょう。対抗はNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)とNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)。彼らにも大いにがんばってもらいましょう! 特に23号車はミシュランタイヤのパフォーマンスにも注目しています。タイヤといえば、SUPER GTで同じサーキットを2戦連続で開催するのは、これまでにあまり無い特殊な状況です。第2戦はタイヤメーカー各社が開幕戦のフィードバックからタイヤ作りやタイヤ選びが上手くいけば、レースは各車のバトルも一層増えておもしろくなりそう。
 開幕戦は予選&決勝を午前、午後と一気に行ったため、日曜日の天候悪化を考え、土曜日の練習走行でスリックタイヤを想定していた以上に使ってしまったチームもあったみたい。従来の2日間開催に戻る第2戦は開幕戦と違った展開も大いにあり得ます!

 

 

   

 

 

■GT300は富士が得意のGT3勢か!? 怖いのはマザーシャシー勢

 GT300クラスは優勝候補を決めるのが本当に難しいです。それは、今年から1ポイント当たりのウェイトハンディが大きくなったので(1ポイントを3kgに換算。従来は2kg)、前回好成績だったチームは上位入賞が難しいでしょうね。
 そんな中、優勝候補はNo.55 ARTA NSX GT3(高木真一/大湯都史樹)を挙げます。怖い存在はマザーシャシー勢。特にNo.2シンティアム・アップル・ロータス(加藤寛規/柳田真孝)はトラブルが無ければ、確実に優勝争いするでしょう。軽さを武器にタイヤ選びもスピードも攻めの姿勢を作りやすそうです。

 

   

 

 

■今はまだ我慢! テレビやネットで楽しみ、SNSで応援だ!!

 第2戦もファンの皆さんがサーキットに来られない無観客大会となります。シーズン前半の今は、一つ一つ安全を確認しながら、新型コロナウイルス感染症を広げないレース開催を積み上げる実績作りが第一になります。まだ我慢が続きますが、もう少し待っていてくださいね!
 ファンの皆さんはご自宅でテレビ&オンデマンド中継やネットのライブタイミングアプリで、レースを楽しんで、ごひいきを応援してください! 僕もサーキットからSNSでリポートしますので、お楽しみにー!

 

 

 

第2戦 富士:エントリーリスト
第2戦 富士:レーススケジュール
 

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