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Race Report
2020.08.09
Rd.2 決勝GT300:シンティアム・アップル・ロータスが予選3位から逆転して10年ぶりの優勝!

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第2戦 富士スピードウェイ:決勝 GT300レビュー

2020 AUTOBACS SUPER GT第2戦『たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE』の決勝レースが8月9日午後、静岡県の富士スピードウェイ(1周4,563m×66周)で行われた。GT500クラスはNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)が、予選2位からトップに立つと後続を大きく引き離して優勝。Honda NSX-GTは今季初勝利。GT300クラスはNo.2 シンティアム・アップル・ロータス(加藤寛規/柳田真孝)がチーム10年ぶりとなる優勝を果たした。

 

□天候:曇り | コース:ドライ | 気温/路面温度 スタート直前30度/40度>中盤:29度/40度>終盤:30度/41度>終了:29度/40度

 

 

■前半は熾烈なトップ争い!SUBARU BRZ R&D SPORTが抜け出して先頭を走る

 第2戦富士の決勝は、スタート前の気温が29度という暑さで迎えた。定刻の13時にフォーメーションラップがスタート。1周の後、決勝レースの火蓋が切られる。ポールポジションのNo.6 ADVICS muta 86MC(阪口良平/小高一斗)の阪口がトップを守り、No.2 シンティアム・アップル・ロータス(加藤寛規/柳田真孝)の加藤、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)の山内とJAF-GT300車両が先行する。6号車はしばらくリードを広げるが、2番手に浮上した61号車が6周目にすぐ背後まで迫る。さらに2号車も加えて3台によるトップ争いに変化していった。

 勢いに乗る61号車の山内は、9周目のダンロップコーナーでアウトから仕掛けるとトップに浮上。さらに2号車の加藤も6号車をかわして2番手に上がる。一方、その後方では、No.55 ARTA NSX GT3(高木真一/大湯都史樹)の高木とNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)の菅波が激しいバトルを展開。これに勝った65号車が4番手となった。

 

 GT300クラスの上位陣では、19周を終えて4番手の65号車が早くもピットイン。菅波から蒲生尚弥に交代する。さらに20周を終えて6号車もピットへ。ちょうど折り返しを過ぎようというあたりで、各車とも続々とピットインを行う。今回のレースから、GT300クラスは全車がドライバー交代をともなうピットインの際にタイヤ4本交換が義務付けられることになり、このためタイヤ無交換や2本交換といったピット時間短縮の作戦は採ることができず、各チームはそれに従ったピット作業を行った。

 

 

 

■ピットインで逆転のシンティアム・アップル・ロータスが見事な逃げ切り

 トップを行くNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTは、25周を終えてピットイン。36秒という素早い作業で、交代した井口を送り出す。一方、29周までピットインを伸ばしたNo.2 シンティアム・アップル・ロータスは、加藤から交代した柳田を61号車の前でコースに送り出すことに成功する。

 各車がピット作業を終えると、トップに立ったのは2号車だ。4秒ほど後ろの2番手には61号車が続き、さらに8秒差にNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生)がつける。37周目、No.55 ARTA NSX GT3(大湯)が65号車の背後から迫り、これをオーバーテイク。開幕戦は予選22位、決勝7位と善戦した55号車が表彰台圏内に上がってきた。

 

 

 終盤には気温31度まで上昇するなど酷暑のレースとなる。だが、2号車を駆る柳田は、安定したペースで2番手の61号車とのギャップを広げる。両クラスでチャンピオン経験のあるベテランらしく終盤はマージンを消費しながらの走行なのか、61号車との差が詰まる。だが2号車の柳田は危なげなく逃げ切ってトップチェッカーを受けてみせた。

 これで優勝はNo.2 シンティアム・アップル・ロータス(加藤寛規/柳田真孝)。チームと加藤にとっては、2010年第5戦スポーツランドSUGO以来の優勝だ。またロータス車のSUPER GTでの優勝は初となる。柳田にとっては2016年にGT500クラスで優勝を飾って以来の勝利で、GT300優勝は2010年の第8戦もてぎ以来だ。

 2位はNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)。3位はNo.55 ARTA NSX GT3(高木真一/大湯都史樹)という表彰台となった。4、5位はNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)、No.56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)。6位には前戦の優勝でウェイトハンディ60kgを背負ったNo.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)が入って、ランキングトップを守った。

 

 

 

 

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