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2020 AUTOBACS SUPER GT第2戦『たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE』の決勝レースが8月9日午後、静岡県の富士スピードウェイ（1周4,563m×66周）で行われた。GT500クラスはNo.17 KEIHIN NSX-GT（塚越広大／ベルトラン・バゲット）が、予選2位からトップに立つと後続を大きく引き離して優勝。Honda NSX-GTは今季初勝利。GT300クラスはNo.2 シンティアム・アップル・ロータス（加藤寛規／柳田真孝）がチーム10年ぶりとなる優勝を果たした。
□天候：曇り ｜ コース：ドライ ｜ 気温／路面温度 スタート直前30度／40度＞中盤:29度／40度＞終盤：30度／41度＞終了：29度／40度
第2戦富士の決勝レースは午後1時より66周で行われた。スタートが切られると最初にTGR（第1）コーナーに飛び込んだのはNo.8 ARTA NSX-GT（野尻智紀/福住仁嶺）の福住。No.17 KEIHIN NSX-GT（塚越広大/ベルトラン・バゲット）のバゲットが2位につけ、No.12 カルソニック IMPUL GT-R（佐々木大樹/平峰一貴）の平峰が3位に浮上。予選3位のNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra（中山雄一/山下健太）の中山はスタートで4位に順位を落とすと、その後もNo.36 au TOM'S GR Supra（関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ）のフェネストラズの先行を許して5位に後退してしまう。勢いに勝る36号車は、24周目のTGRコーナーで12号車も捉えて3位に浮上した。
その後方ではNo.37 KeePer TOM'S GR Supra（平川亮/ニック・キャシディ）のキャシディとNo.14 WAKO'S 4CR GR Supra（大嶋和也/坪井翔）の大嶋が熾烈な7位争いを展開。そこにNo.100 RAYBRIG NSX-GT（山本尚貴/牧野任祐）の牧野も加わって、一時は三つ巴のバトルに発展する。37号車は後続を押さえつつも前方のNo.23 MOTUL AUTECH GT-R（松田次生/ロニー・クインタレッリ）のクインタレッリを捉えて6位に浮上。さらに大嶋、牧野も次々に23号車を攻略してそれぞれ7、8番手に浮上した。
トップの8号車は1周目に1秒のリードを築くが、17号車も追い上げに転じて5周終了では0.7秒差に詰め寄る。2台はその後もコンマ5～6秒の間隔を保って一進一退の攻防を続ける。そして15周目のコカ・コーラ コーナーで遂に17号車のバゲットが8号車を捉えてトップに浮上した。
そこから17号車は着実にリードを広げ、20周を終えたところで8号車に2秒差をつけると、25周目にはその差を4秒以上として30周目にピットイン。塚越に後半を託す。3位の36号車、4位の12号車もこの周でピット作業を行った。これによりトップに繰り上がった8号車は35周目にピットイン。野尻をトップのままコースへ復帰させる。しかし、背後にはタイヤの温まっている17号車が迫ってくる。テール・トゥ・ノーズで入ったダンロップコーナー二つ目の立ち上がりで、なんと野尻が痛恨のスピンを喫し、コースのアウト側にストップ。間一髪でその横をすり抜けた17号車の塚越は労せずトップを奪い返した。暫し動けなかった8号車は周回遅れとなり、完全に勝負の権利を失った。これでトップは17号車。2番手の36号車（関口）には20秒以上のリードを築いていた。
そこから少し離れて3番手は12号車（佐々木）と14号車（坪井）が熾烈な3位争いを展開。42周目のダンロップで14号車が12号車を捉えて3番手に浮上すると、その後方から追い上げて来た37号車の平川も12号車を抜いて4番手に浮上する。ペースの良くない12号車は、その後に100号車（山本）にも先行を許す。さらに、レース終盤にGT300車両と接触してしまう。これが「危険なドライブ行為」としてレースタイムに40秒加算のペナルティとなり、12号車は6番手ゴールが11位に降格となってしまった。
17号車の塚越は最後まで手綱を緩めず、最後は36号車に少し詰められるも16秒近い大差をつけてトップフィニッシュ。No.17 KEIHIN NSX-GT（塚越広大/ベルトラン・バゲット）がフロントエンジン化されたHonda NSX-GTに初の勝利をもたらした。この勝利はKEIHIN REAL RACINGと塚越にとって、2018年の開幕戦岡山以来で通算3勝目。バゲットにとっては2017年の第6戦鈴鹿以来（No.64 Epson Modulo NSX-GT）で通算2勝目となる。
開幕戦に続き2位になったのはNo.36 au TOM'S GR Supra（関口雄飛／サッシャ・フェネストラズ）。この結果、ドライバーズランキングでは関口/フェネストラズ組が、チームランキングではTGR TEAM au TOM'Sがトップに立つことになった。3位はNo.14 WAKO'S 4CR GR Supra（大嶋和也／坪井翔）。前回優勝のNo.37 KeePer TOM'S GR Supra（平川亮/ニック・キャシディ）はこのレースを4位で終えた。NISSAN GT-R NISMO GT500勢では、8、9位にNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R（平手晃平／千代勝正）、No.23 MOTUL AUTECH GT-R（松田次生／ロニー・クインタレッリ）が入っている。
| 4/13-14 | Round1 OKAYAMA | |
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5/03-04 | Round2 FUJI |
| 6/01-02 | Round3 SUZUKA | |
| 8/03-04 | Round4 FUJI | |
| 8/31-9/01 | Round5 SUZUKA | |
| 9/21-22 | Round6 SUGO | |
| 10/19-20 | Round7 AUTOPOLIS | |
| 11/02-03 | Round8 MOTEGI |