News

Race Report
2020.08.09
Rd.2 決勝:優勝記者会見

Rd.2 決勝:優勝記者会見の画像

第2戦 富士スピードウェイ:優勝記者会見

GT500 Class

No.17 KEIHIN NSX-GT

 

塚越広大

「最後まで集中を切らさないように走った」

 優勝できてうれしいです。(ベルトラン)バゲットが前半をがんばってトップで戻ってきて、まさにパーフェクトな形で繋いでくれました。でも、自分の走行の前半は、実はコントロールに苦しんでいました。単独で走っていた時には問題なかったのですが、GT300のクルマを抜いたあとで、コントロールし難くなったんです。ただ走行後半になったら、しっかりとコントロールできるようになった。(2番手との)ギャップもあったので、クルマとチームを信頼して走りました。僕たちは、これまでにもこんな場面(トップ走行)で何かあることも多かったので、最後まで集中を切らさないように走りました。それでチェッカーを受けてからも、(ピットに無線で)何度も確認したほどです(苦笑)。

 バゲットとのコンビも2年目。去年は勝てそうでなかなか勝てず、今年はまず1勝をと思ってきました。これを早い段階で実現できてよかったです。フロントエンジン車に生まれ変わったNSXーGTにとって、これが初優勝。早い段階で勝つことができたのは大きいし、価値ある1勝だと思っています。開幕戦でNSX-GT勢は予選で速かったものの、決勝では後退してしまった印象があります。僕たちもトラブルがあったけれど、それがなく走り続けていれば上位に行けたんじゃないか、と思います。それは、他のNSX-GT勢よりも僕たちの方がいいセットを見つけている、と考えています。

 今大会は優勝できましたが、GR Supra勢はウェイトハンディを搭載しても速くて、どんどん追い上げてきました。僕たちも、もっともっといいセットを見つける必要があると思っています。次回の鈴鹿は(ウェイト)ハンディが 重くなります。だから速さで前に行くのは難しくなりますが、強さできっちりとポイントを稼ぐ。そんなレースにしたいです。個人的には、これまで鈴鹿ではいい結果が出せてないので、今回の優勝からいい流れで臨みたいですね。

 

ベルトラン・バゲット

「優勝できて気分は最高です」

 第2戦に来るまでは決してイージーではありませんでした。でも、昨日走ってみてクルマが、より決勝レースに向いていると確信できました。最前列からのスタートで、なるべく早くトップに立って先を急ぎたかった。けれど、なかなか簡単に(ARTA NSX-GTを)抜くことはできませんでした。それで最初のうちはポジションをキープすることにしました。そうしているうちに(ARTAが)バックマーカーに引っかかってタイムロスしたところで抜き、トップに立つことができました。優勝できて気分は最高です。

 今回は気温も路面温度も高くて、タイヤのチョイスも難しかったのですが、とても合ったタイヤと出会うことができました。これも大きな勝因です。次回の鈴鹿は、NSXにとっても僕自身にとっても相性がいいコース。今回は最前列からスタートできましたが、鈴鹿も良いポジションからスタートしたい。そのためにも予選で良いタイムが出せるようセットを詰めていくことが必要ですね。次回の鈴鹿では1ポイントでも多く稼ぐようなリザルトを目指してがんばります。

 

 

 

 

 

GT300 Class

No.2 シンティアム・アップル・ロータス

 

加藤寛規

「タイヤを上手くマネージメントできました」

 久しぶりに優勝できて、自分の素直な気持ちとしては最高に嬉しいです。開幕戦でも速いことは確認できていましたが、トラブルに見舞われて結果を残すことができませんでした。それでも(トラブルから)得られる情報もあり、その対処をして今回のレースに臨むことになりました。

 今回もヨコハマさんが良いタイヤを用意してくれたのですが、実はどこまで保つのか(パフォーマンスの十分な周回数が)分からなくて。最初は(上位に)ひたすら着いて行くだけの作戦になりました。いつタイヤ(のライフ)が終わるかわからないまま走っていったんですが、実際には(自分の走行の)後半までタイヤが保ったんです。上手く行き過ぎたくらいです。本当に勝ててよかったです。

 今回はピットインではドライバー交代とともに、タイヤの4本交換が義務付けられていましたが、僕たちはもともと4本交換する予定で(規定変更は)まったく影響ありませんでした。次回の鈴鹿ですが、実は僕たちのクルマは、ウェイトハンディを積むのはこれが初めて。今日のレースもそうでしたが、ライバルとのバトルじゃなく、タイヤとコミュニケーションを図りながら上手くマネージメントしていくのが僕たちのレースなんです。でも柳田(真孝)選手も含めてチームとは良いコミュニケーションが図れているので、鈴鹿も精一杯がんばります。

 

柳田真孝

「このチームに呼んでくれた皆さんに感謝したい」

 この場(優勝会見)に居ることができて嬉しいです。このチームに呼んでくれた高橋一穂オーナーや加藤(寛規)さん、そしてチームとヨコハマタイヤさんにも感謝したいです。

 開幕戦もそうでしたが、このクルマやチームには速さがあるんです。でも開幕戦ではトラブルに見舞われて結果を残すことができませんでした。僕自身、2年間(SUPER GTでは)走ったことなくて、やっと走れると思ったらコロナ(新型コロナウィルスの感染拡大)の影響でまたしばらく走れなくて、正直なところモチベーションを保つのが大変でした。それでもチームやGTA、それに富士スピードウェイの皆さんのおかげでレースができることになり、2戦目で優勝することができました。今日は無観客開催でスタンドにお客さんの姿はなかったのですが、早くお客さんに戻ってきてもらえるようになり、多くのお客さんの前で表彰台に上り、またこの場所に戻ってきたいです。

 今回の優勝で、次戦の鈴鹿は重いウェイトハンディ(60kg)を背負うことになります。でも、開幕戦で優勝した52号車(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)は、今回も6位に入っているじゃないですか。手強いですよね。ここからはいかにシリーズポイントをコツコツ稼いでいくか、そんな戦いになってくると思います。

 

 

Page Top