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Race Report
2020.08.09
Race Day Report : 第2戦 決勝日レポート Part4

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昨シーズンはなかなか噛み合わないレースが続き、GT300クラスドライバーランキングで18位という結果に終わっていたNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)。さらに先の2020年シーズン第1戦ではトラブルによってリタイアを喫しましたが、今大会では雪辱となる2位表彰台を獲得しました。同車でGT300クラスをフルシーズン戦うのも7年目となる井口選手に、今大会を戦い終えての心境を聞きました。

 

 

GT300クラス 決勝2位 No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT
井口卓人
「今年のBRZは去年より断然速い」

 

今回のレースの結果については両方の思いがあります。僕らは前回の開幕戦がリタイアだったので、今回はレースを完走できて表彰台に立てたのはうれしいです。でも、今回のレースでは勝てる速さとチャンスが僕らにはあったし、今後のレースで積んでいくウェイトハンディが今年のルールでは従来の3倍になっているので、今回の勝てるチャンスをものにし切れなかったというのはすごく悔しいところです。

 

今年の僕らのBRZ GT300はブレーキングがものすごく向上していて、他車に対して優位にいるということは走っていて感じています。それにプラスして、ダンロップさんの今年のタイヤが結構コーナリングを重視したものになっていて、それで特にこの富士のセクター3では良い走りができるようになってきました。それに合わせてセクター2を速く走る方法などをいろいろトライして、開幕戦ではできなかったところを今回の第2戦でうまくできるようになって、すごく向上につながりました。

 

レースの最後は2号車(シンティアム・アップル・ロータス)を3秒前後のギャップで追いかける展開でした。基本的には同じようなタイム推移ではあったんですけど、ピットアウトしたときのタイム差が結構大きかったので、それがちょっときつかったという感じです。もう少し差を詰めることができれば本当に良かったんですけど、そこまでの力はちょっとなかったですね。それでも、今年のBRZが去年のマシンより断然速いということはチームのみんなが認識しているところで、あとは信頼性を上げることと重くなるウェイトに対して適切な作戦やタイヤ選択をしっかり決めていけるかどうかだと思います。

 

 

 

 

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開幕戦に続き、2位表彰台を獲得したNo.36 au TOM’S GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)。なお、今季から新たなコンビネーションとなった36号車は、今大会の結果によってシリーズランキング暫定トップの座についています。今年、GT500ルーキードライバーでもあるサッシャ・フェネストラズ選手にレースウィークを振り返っていただきました。

 

 

GT500クラス 決勝2位 No.36 au TOM’S GR Supra
サッシャ・フェネストラズ
「レースではしっかり攻めの戦いができた」

 

開幕戦に続いての2位ですが、とってもハッピーですね。チームがすばらしい仕事をしてくれたからこその結果だと思います。週末を通していいクルマで走ることができました。僕にとってまだGT500クラスでの2戦目でもあるし、その中で2度も表彰台に上がったわけですからね。

 

今回は、開幕戦の結果(決勝2位)によって30kgのウェイトハンディを搭載することになったので、クルマがどんな風になるかちょっぴり心配だったんです。でも、チームが予選に向けてクルマのセットアップをいい具合に進めてくれました。一方、僕自身はQ1のアタックを初めて担当することになり、プレッシャーを感じずにはいられませんでした。というのも、公式練習でのドライブで苦戦したので。なんとしてもQ2へと繋げなきゃと思いました。だからそれができてとてもうれしかったですね。レースではしっかり攻めの戦いができたし、タイヤのマネージメントもうまくできました。結果も残せて本当に良かったです。

 

今年、トムスでレースをすることになりましたが、チームは36号車と37号車の2台体制で、37号車のふたり(平川亮選手、ニック・キャシディ選手)とユウヒ(36号車の関口雄飛選手)はみなすごい選手です。僕らはチームメイトでありながらライバルでもあるし、互いに成長できるというすごくいい環境でレースができるのは、とてもすばらしいことですよね。次の鈴鹿までインターバルは短いですが、またいいパフォーマンスができればいいと思います。

 

 

 

 

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第3戦鈴鹿は2週間後!

 

 

先の第1戦はGT500クラス、GT300クラスともにTOYOTA GR Supraの大勝に終わったレースでしたが、今大会はGT500クラスではHonda NSX-GTがすかさず逆襲して予選と決勝の双方を制覇。GT300クラスではロータス・エヴォーラ MCを使うNo.2 シンティアム・アップル・ロータスが参戦6シーズン目にして悲願の初優勝を遂げることとなりました。

 

今回は、同じサーキットで2戦連続で開催されるという稀なケースの大会でした。そのため、レースに関連する様々な領域で練度が上がったことから、新型コロナウイルス感染拡大防止に努めながらも、とてもスムーズにイベントが進行しました。

 

そして、次なるSUPER GTの戦いはすぐ! 2週間後の8月22〜23日には第3戦が鈴鹿サーキットを舞台として開催されます。この第3戦も無観客での開催となるのは本当に残念ですが、J SPORTSやSUPER GTプラスの番組、公式ウェブサイトのSUPERGT.net、その他ペーパーメディア等を通して引き続きSUPER GTをどうぞお楽しみください!

 

 

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