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2020.09.04
【第4戦プレビュー】チャンスを掴め!前半戦を締めくくるもてぎの戦い

【第4戦プレビュー】チャンスを掴め!前半戦を締めくくるもてぎの戦いの画像

第4戦 ツインリンクもてぎ : プレビュー

2020 AUTOBACS SUPER GT第4戦「MOTEGI GT 300km RACE」は、ツインリンクもてぎ(栃木県)を舞台に、9月12日(土、予選)、13日(日、決勝)に開催される。近年は11月に最終戦として開催されていたもてぎ戦だが、今季は第4戦と第7戦の2大会開催される。GT500クラスではここまでの3戦で3メーカーが勝ち星を分け合っており、今大会の勝敗がシリーズの趨勢とタイトルの行方を左右しそうだ。GT300クラスも混戦模様なだけに、次は我々がとチャンスをうかがうチームも多いだろう。まだ暑さが残る9月前半、第4戦もてぎも熱く激烈なレースが展開されそうだ。

※上写真は昨年の第8戦もてぎ

 

 

■ついにGT-Rが速さ復活で快勝!ここからの主役となるか?

 第3戦鈴鹿ではポールポジションこそ逃したがNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が予選2位と、速さが復活したNISSAN GT-R NISMO GT500。決勝でも完璧と言えるレース展開で23号車が2年ぶりの優勝を飾り、“GT-Rの復活”を印象づけた。
 23号車以外の調子は気がかりだが、成果の出たデータは各車を確実に速くするはず。また23号車に先行投入された2基目のエンジンで結果が出たのも心強い。しかも、もてぎはGT-Rにとって相性の良いコースなので、23号車と同じミシュランタイヤを履くNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正)や、もてぎで優勝経験のあるNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R (高星明誠/ヤン・マーデンボロー)は勝ちを狙ってくるだろう。そして勝ってウェイトハンディが増えたとはいえ23号車は十分好成績を目指せるはず。第4戦でGT-R勢が大暴れすれば、ライバルたちもさらに奮起し、後半戦がより盛り上がるだろう。

 

 

   

 

 

■NSX-GTは持ち前のスピードを活かしてホームコースで勝利だ

 開幕戦こそ上手くいかなかったHonda NSX-GT勢だが、第2戦では予選ワン・ツーからNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)が優勝。第3戦ではNo.64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)がポールポジションを獲得、決勝はNo.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)が2位と、この2戦で確実に結果を挙げている。
 Hondaのホームコースであるもてぎで、第4戦は圧倒して勝ちたいところ。だがNSX-GT勢は、意外にももてぎではあまり結果が良くない。とは言っても2009年と2018年には、ARTA NSXがポール・トゥ・ウインを決めている。ここ2戦速さを見せるも決勝で躓いたNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)は、今度こそ勝ちたいはず。また、過去2度のポール・トゥ・ウインに絡んでいるのが64号車の伊沢だ。前戦は勝利を逃しているだけに、彼もチームもリベンジの機会を狙っているだろう。また、ウェイトハンディ面で軽いNo.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/笹原右京)もダークホースに挙げられるだろう。

 

 

   

 

 

■元々もてぎは得意!GR Supra勢が抜け出るチャンスか!?

 開幕戦のトップ5独占ほど、この2戦はインパクトのないTOYOTA GR Supra GT500勢。だが、No.36 au TOM'S GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)が3戦連続表彰台と勝利こそないが快進撃でドライバーランキングのトップに立っている。ここからはウェイトハンディ面で苦しいだろうが、それが軽減されるラスト2戦に向けポイントを少しでも積み上げる戦略となるだろう。対して、開幕戦を勝利したNo.37 KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/ニック・キャシディ)はランキング2位。こちらもハンディの面で厳しいが、このもてぎは平川/キャシディにとって得意のコース。もし予選で好位置を得られれば、2勝目も十分あり得るはずだ。
 37号車コンビだけでなくTOYOTA/LEXUS勢は、もてぎ大会のここ10戦で6勝と勝ち越している相性抜群のサーキットだ。No.38 ZENT GR Supra(立川祐路/石浦宏明)やNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)、そしてNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/宮田莉朋)はタイトル争いに乗り遅れないためにも、ここで勝っておきたいところだ。

 

 

   

 

 

■GT300ではここまで奮わなかったチームに注目せよ!

 今季のGT300クラスでは予選Q1がA、Bの2組15台ずつに分けて行われている。台数が少ないためクリアラップが取りやすく、Q2進出をかけたタイムアタックは僅差で争われている。ドライバーやチームには申し訳ないが、1000分の数秒で悲喜が決まるのは非常にスリリングな見どころだ。第4戦もてぎでも同様のQ1となるが、スタート位置が重要といわれるもてぎなので、チームによっては思い切ってQ1でエースドライバーの投入もあるだろう。第4戦もてぎは、ぜひQ1から注目してほしい。

 

 さてシーズン中盤の第4戦、ここまで好調のチームにはウェイトハンディが増えている。それだけにアンラッキーから結果を残せていないチームには絶好の反撃機会となるだろう。そこで挙げられるのは、もてぎを得意とするメルセデスAMG GT3のチーム。中でもNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)が注目だ。彼らにとってはタイトル争いに名乗りを挙げるにはここが勝負どころ。また、2016年にはもてぎの勝利でタイトルを決めたNo.25 HOPPY Porsche(松井孝允/佐藤公哉)。マシンは代わったが、RRのポルシェももてぎに向いているので3年ぶり勝利を掴みたい。また前戦はポールポジションを手にしながら、結果を残せなかったNo.31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴)も候補となりそう。

 

 

 またHondaのホームということでNSX GT3勢の奮起も期待される。随所に速さを見せる昨年王者のNo.55 ARTA NSX GT3(高木真一/大湯都史樹)やNo.34 Modulo KENWOOD NSX GT3(道上龍/ジェイク・パーソンズ)。そして前戦2位のNo.18 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/松浦孝亮)も期待したい。

 

 一方、ここまで勝利を得ているNo.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)、No.2 シンティアム・アップル・ロータス(加藤寛規/柳田真孝)、No.11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)はウェイトハンディも多く、厳しいレースとなるだろう。だが、それを克服して上位に入ればタイトルへの道筋が見えてくる。彼らにとっても、踏ん張りどころの折り返し第4戦となるだろう。

 

   

 

 

 この第4戦『MOTEGI GT 300km RACE』も無観客で開催される。しかし、これまで同様の熱戦、激戦が展開されるはず。J SPORTSのレース中継(ライブ&再放送&オンデマンド)やテレビ東京系のSUPER GTプラス、ここSUPERGT.netや公式アプリでSUPER GTのおもしろさを存分に味わってほしい。そして、ファンの皆さんの応援&声援はドライバーやチームの原動力でもある。SNSなどを通じて、引き続きの声援をお願いしたい。

 

 

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