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2020.09.08
ピエール北川のこれを言わせて!「本当にもてぎは予測不能で前代未聞!? だから興味が尽きません!」

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SUPER GT Special Preview
第4戦もてぎ[GT公式アナウンサー]ピエール北川のこれを言わせて!

 

 ボンジュール!ピエール北川です。富士スピードウェイでの連戦を経て、鈴鹿サーキットへ舞台を移した第3戦は、気温も路面も真夏の温度で本当に暑い中のレースでしたね! そこで、何より嬉しかったのはレースが熱かった!! 無観客レースで開催されたのがもったいないくらい濃厚な内容で、かつて盛り上がった長距離レースである“鈴鹿1000㎞”を、グググっと凝縮したようなバトルてんこ盛りのレース内容になりましたね。
 次戦は再びサーキットを替えて、今年初のツインリンクもてぎが舞台。久しぶりになるシリーズ最終戦以外のもてぎ大会は、果たしてどんなレースになるのか? 興味が尽きません!

 

 

【第3戦鈴鹿を振り返る】

■復活のGT-R!鈴鹿はGT500もGT300もGT-Rデー!!

 正直、第3戦鈴鹿は意外な展開になりました。富士の連戦では精彩を欠いていたNISSAN GT-R NISMO GT500のNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rが、予選から決勝まで好パフォーマンス! ついに今季初優勝を飾りました!! GT500クラスの今季優勝を振り返ると、開幕戦はTOYOTA GR Supra GT500。第2戦はHonda NSX-GT。そして第3戦はNISSAN GT-R NISMO GT500と、3メーカーが1勝ずつ飾ることとなり、各メーカーで「CLASS 1」車両開発を務めた技術陣も、この車両レギュレーションの最適解を掴んできたのではないでしょうか?
 優勝した23号車のマシンポテンシャルがアップしたのはいくつか要因がありそうですが、足元を支えるミシュランタイヤとNISMOの飽くなき勝利への共同作業が、松田次生選手とロニー・クインタレッリ選手の巧みなドライビングで神がかった走りを演出したようにも思えます。この後もGT-R勢、特に23号車が主役であり続けるのか? それともGR Supra勢、NSX-GT勢が流れを取り戻すのか? ますます次のレースがおもしろくなってきました!
 GT300クラスは最後のチェッカーフラッグまで手に汗握る、絶叫が止まらないレースとなりましたね! 優勝こそNo.11 GAINER TANAX GT-Rの独走になりましたが、その後方は、表彰台を巡り本当にサバイバルの様相でした。各マシンは高温となった路面温度とタイヤの消耗に苦しみ、コースに留まることにも苦労するギリギリの状況。その中でポジションを競い、徹底的にライバルをディフェンスする、または攻める走りは、まさに意地とプライドがぶつかり合うガチンコのバトル! 本当にすごかったです。最近のGT300クラスのレースは目が離せないことが多いですが、この2020年第3戦鈴鹿も長く語り継がれることでしょう。

 

 

 

 

【第4戦もてぎを大胆予想!】

■今度こそ!このマシンが来るはず…。タイヤも要注意ですよ

 さて、9月に入ってもなお暑い日が続く日本ですが、この暑さの中ツインリンクもてぎで第4戦が開催されます。例年もてぎの大会は11月の最終戦に組み込まれており、肌寒さを覚える気温の中、基本的に「ウェイトハンディなし」のレースが行われています。そして250㎞レースという、距離も少し短いレースになります。それが今回は残暑厳しい9月開催、ウェイトハンディありの300kmレースと条件がまったく違います。そこを考えたうえで予想すると、優勝予想はほんと~に難しくて悩みますよ。
 GT500クラスはNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)を再び挙げましょう! 対抗はNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/平峰一貴)。両チームともウェイトハンディが絶対的に少ないのがその理由。もてぎはコース特性からしてタイムを出すには立ち上がりからの加速が重要なはずなので、このチームを選びました。車重が軽ければレースの最後までブレーキへの負担も少なくなりますから、「軽い車が正義」なレースを予想します。
 気になるのはヨコハマタイヤの3台。No.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/笹原右京)、No.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/宮田莉朋)、No.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R (高星明誠/ヤン・マーデンボロー)。タイヤを予選から見事マッチさせて前方のスターティンググリッドを獲得できれば、波乱を呼びそうな予感。公式練習の仕上がりからしっかりチェックですね!

 

 

   

 

 

■GT300では加速力とブレーキが良いマシンに注目!

 GT300クラスは、蹴り出し(低速からの加速力)の良さとブレーキングのスタビリティ(安定性能)を持つマシンが、このサーキットと良い相性になるでしょう。そこでNo.25 HOPPY Porsche(松井孝允/佐藤公哉)とNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)とNo.6 ADVICS muta MC86(阪口良平/小高一斗)を推しましょう!
 ポルシェ911はリアエンジン&リアドライブのトラクションを掛けやすいマシンだと思いますし、メルセデスAMG GT3はブレーキングの安定性はピカイチだと思います。この2台は今シーズンタイヤのトラブルに泣かされていますが、もてぎはタイヤへの負担も少ないでしょうから、ぜひがんばって勝利を狙ってほしいですね! 6号車のMC86は車重が軽いマザーシャシーで、かつウェイトハンディも少ない。さらにブレーキはメインパートナーのADVICSさんと共同開発するABSを武器に、タイヤは今季好結果のブリヂストン。これらを上手くまとめると、一気に主役へ躍り出るかもしれません!

 

 

   

 

 

■シーズンの折り返しの第4戦!アツいドラマを見逃すな!!

 今季開催のサーキット3つのうち、ツインリンクもてぎは先にも言ったように、レースの予想がしにくい要素ばかり。逆に言えば、ファンにとってはおもしろいレースになること間違いなしです!
 ちょっとお天気は心配ですが、今シーズンの流れが決まる重要な折り返しの一戦になるでしょう。いつものように、いやこれまで以上にテレビやパソコン、スマホのアプリを活用して、お気に入りのチームや選手に精一杯のリモート応援をよろしくお願いしますね!!

 

 

 

 

第4戦 もてぎ:エントリーリスト
第4戦 もてぎ:レーススケジュール
第4戦 もてぎ:GT300 Q1組分け

 

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