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2020.09.13
Race Day Report : 第4戦 決勝日レポート Part3

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今シーズン、GR Supra勢の活躍が注目を詰める中、今大会で優勝に一番近いポールポジションからスタートを切ったNo.38 ZENT GR Supra(立川祐路/石浦宏明)でしたが、決勝では予選2位スタートのNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)に勝利をさらわれ、2位となりました。荒れた展開となった決勝レースをどう戦ったのか、立川、石浦両選手にお話しを伺いました。

 

 

 

 

GT500クラス 決勝2位 No.38 ZENT GR Supra
立川祐路
「戦って負けた。でもそういう戦いが今シーズン初めてできた」

 

 

悔しいというか残念というか…。勝ちたかったレースでした。ただ、今週は精一杯やり切れたとも思います。戦って負けたというね。やっとそういう戦いが今シーズン初めてできたんですよ。やれるだけのことをやり切ったレースではありました。もちろん、勝ちたいという悔しい思いもありますが、でも、しっかり戦えたし、クルマの仕上がりを含め、前回の鈴鹿から徐々にクルマが良くなって、今回トップ争いもできたし。そういう意味では今後に期待ができるレースにもなったので、今日の悔しい思いは、次の富士で晴らすこととします。

今年はすでに富士で2戦やっていますが、僕らが得意なところなのにダメな結果に終わっていますからね。だから、これまでの富士での悔しさや今回の悔しさ、それにこれまでのたくさんの悔しさをまとめてリベンジする。そんな戦いを次の富士戦でしたいですね。

今回、予選は難しいコンディションながら一発のアタックで前(ポールポジション獲得)に行けましたが、今日のレースを見る限り、(優勝した17号車とは)”地力の差”がね…。明らかに17号車のほうが上でしたよね。もちろん、うちらも決して悪くはなかったですが、向こうはそれ以上に速かった。なので、優勝はもちろん、すべていいことは次の富士に向けて”お取り置き”ということにしておきます。

 

 

 

石浦宏明
「17号車は『余裕で走ってるな。攻めてねぇぞ』って雰囲気だった」

 

 

今日は後ろのクルマは引き離せたものの、17号車の後ろを追うような雰囲気ではなかったですね。後半のスティントでピットから出て行ったとき、しばらくは(先行する17号車と)同じようなペースで走っていたんですが、後ろから見てると、(17号車は)「余裕で走ってるな。攻めてねぇぞ」って雰囲気だったんです。でもこっちはいっぱいいっぱいで…。セーフティカー前も急に(17号車に)離され始めていたんですが、(セーフティカー導入によって2台の差が消滅したが、リスタート後に17号車が)本気を出せばこんなに(スピードが)違うのか…と。最後になっても向こうはタイヤがタレるような感じは全然なかったですね。向こうが速すぎました。

今日はドライのレースでしたが、今の自分たちが出したセットとしてはまとまっていたと思います。決して変なバランスでなかったし、Supra勢の中でもペースは良かったし。別に変なところもなく、ちゃんとまとまっていました。それまではドライでちゃんと走れていなかったし、決勝前にもバタバタとセットを変えたりしたのですが、そこでエンジニアが修正してくれて、今の自分たちの状況の中ではまとまったクルマになっていました。それで(トップと)この差になるのだから結構マズいですよね。確かに、今、クルマのフィーリングがバッチっと決まっているかと聞かれたら、「まだまだ」という答えですが、今回限られた時間の中でよりベターなところまでは持っていけました。第1戦、2戦で迷走していたところからはベースとしては立て直せています。ただこの先を見据えると、今日の17号車のような尖った速さを出すにはもっとやらなきゃいけないことがありますね。

 

 

 

 

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開幕3戦におけるベストリザルトは第2戦富士での15位と苦しい戦いを続けてきていたNo.88 JLOC ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)が、今回の第4戦もてぎで新型ウラカン GT3 2019 "Evo"の良好なセットアップをついに見出して一気にペースアップ。予選では5位につけると、決勝レースでは優勝車両とわずか2.272差の2位でフィニッシュし、昨年9月のオートポリス以来ちょうど1年ぶりとなる表彰台獲得を果たしました。見事な復活レースを戦った小暮、元嶋両選手にお話しを伺いました。

 

 

 

 

GT300クラス 決勝2位 No.88 JLOC ランボルギーニ GT3
小暮卓史
「今日はちょっとはひと泡吹かすことができたかな、と思います」

 

 

前半スティントを担当してくれた元嶋選手がタイヤをセーブしながら速く走ってくれて、それでピットストップでのタイヤ交換はリアの2本だけという戦略を取って上位に上がっていきました。そして僕が後半スティントを走ったんですが、さすがに最後は余力がなくなって、優勝した65号車(No.65 LEON PYRAMID AMG)まではもうちょっとだったけど詰め切れませんでした。そう思うと、最後はもうちょっと頑張れたんじゃないかという悔しさもあります。でも、そもそも僕らは今までずっと苦しい思いをしてきていて、それがここで表彰台に上れるところまで来たので、やっぱりうれしいです。チームもヨコハマタイヤさんもこれまで苦労してきたので、ここでちょっと報われてくれたかな、という思いです。

昨日こちらのSUPER GT公式サイトさんにインタビューしていただいたときは「ひと泡吹かせたい」と言いました。そういう意味では、今日はちょっとは吹かすことができたかな、と思います(笑)。でも、次は何とか優勝して、もうワンランク上で吹かせたいと思います!

 

 

 

元嶋佑弥
「苦労してきた中での復活の2位なので、すごくうれしい」

 

 

僕は昨日の公式練習ではウェットコンディションの中でしか走っていなかったので、今回のレースウィークで初めてドライで走ったのが決勝前のウォームアップ走行だったんです。そしてレースの前半スティントも僕が担当したんですけど、スタートしてみたら「このクルマ、速いな。いけるな」と手応えを感じました。ただ、久しぶりに上位で走れるレースになったので、それを台無しにはしたくなかった。だから、うまく小暮さんにつなげることを意識して、前半はしっかりタイヤとブレーキを守って走ることを心掛けました。でも、リア2本だけの交換で後半スティントを行くというのは今年初めての試みで、実際すごく難しい状況だったと思うんですけど、そこは小暮さんの巧さでカバーされて、オーバーテイクを確実にしてポジションを上げていってくれました。それは僕にとってもすごく良い刺激になりました。もっと勉強しなきゃな、と思いました。

それにしても、後ろは心配しないで前だけ見ていればいいレースというものを久しぶりにしました。普通の2位じゃなくて、なかなか苦労してきた中での復活の2位なので、個人的にはすごくうれしいですし、チームと小暮さんと横浜ゴムさんに感謝したいです。でも、今回がたまたまだったと言われないように、次で証明することがすごく大事になると思うので、次もしっかり集中して、今度は優勝を目指してしっかり頑張っていきたいと思います。

 

 

 

 

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