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2020.09.25
【第5戦プレビュー】シリーズ後半戦に突入!第5戦富士はさらなる激戦の予感

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第5戦 富士スピードウェイ : プレビュー

2020 AUTOBACS SUPER GT第5戦「たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE」が10月3日(土、予選)、4日(日、決勝)に富士スピードウェイで開催される。シリーズもここから後半戦に突入。タイトルに向けて1つでも上位での入賞を目指して、より一層激しい戦いが繰り広げられることになる。また、サーキットは今季3回目となる富士。これまでの2戦で得たデータもありマシンの熟成度も高く、この点でもハイレベルな、富士らしい高速バトルが期待できそうだ。そして、この第5戦から観客を迎えての開催となり、サポートレースのFIA-F4選手権も始まる。その意味でも、新しいスタートを迎える節目の一戦となるだろう。

※上写真は第2戦富士

 

 

■KEIHIN NSX-GTに続け!NSX-GT勢の富士連勝はなるか?

 前回の富士での第2戦を制し、前戦もてぎで勝利したNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)。一躍ポイントリーダーとなったがその分ウェイトハンディも86kgと増え、この第5戦では正念場を迎える。初タイトルに挑む彼らは1ポイントでも多く獲得し、巡ってきたチャンスを確実に掴めるかが重要となるだろう。
 そして、今季のHonda NSX-GT勢にとって富士は“得意”のコースと言える。第2戦でポールポジションを獲得したNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)にとっては勝ちたい、いや軽めのウェイトハンディを考えれば勝てるチャンスだ。また、No.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/笹原右京)も前戦で3位表彰台と勢いがあり、予選で速さを見せているNo.64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)と共に目の離せない存在といえよう。

 

 

   

 

 

■ホームコース富士でGR Supra勢は主導権を取り戻せるか?

 開幕戦の富士ではNo.37 KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/ニック・キャシディ)がポール・トゥ・ウインを決め、トップ5を独占したTOYOTA GR Supra GT500勢。だが、それ以降はライバルに先んじられている。No.36 au TOM'S GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)の連続表彰台も前戦で途絶え、ランキングトップも17号車にさらわれた。
 それだけにトヨタのホームコースである富士で、後半戦初戦となるこの一戦で巻き返しといきたい。その筆頭となりそうなのは、No.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/宮田莉朋)だ。特にGT500ルーキーの宮田の速さは注目に値する。またNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)も、ようやく本来の勝負強さが戻って来た感があり注目だ。そして戻ってきたと言えば、No.38 ZENT GR Supra(立川祐路/石浦宏明)だ。前戦もてぎで久々のポールポジション、決勝も惜しい2位と速さが復活。その分、ウェイトハンディは56kgと重いが、立川が再び“スープラの富士マイスター”として勝利できるかも楽しみである。

 

 

   

 

 

■今季2勝目を狙うGT-R勢は後半戦の主役となれるか?

 今シーズン序盤は厳しい状況に見えたNISSAN GT-R NISMO GT500勢。それでも第3戦鈴鹿でNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が優勝し、前戦も好結果は残らなかったものの、予選結果次第では決勝の情勢も変わっていたのではと思えるほど戦えていた。
 特にNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/平峰一貴)が追い上げで見せた速さは特筆すべきものがあった。ここまでその速さが噛み合っておらず好成績を残せていないが、前戦では得るものが多かったはず。チームとしても富士は得意なコースで、前回勝ったのも富士(2016年第5戦)だ。シーズン半ばでのウェイトハンディ0kgは屈辱であるが、同時に最大のチャンス。これを活かして大きな結果を掴みたい。また、No.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠/ヤン・マーデンボロー)もウェイトハンディ的には好機といえよう。さらにNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正)も侮れない存在になりそうだ。

 

 

   

 

 

■高速コースのGT300ではパワーのあるFIA GT3車両に注目

 今季のGT300クラスの予選Q1はA組とB組に分けて行われているが、第5戦富士でも採用される。富士は前戦もてぎほど予選結果が決勝に影響しないと思われるが、それでも“Q1落ち”はトップ10フィニッシュの関門でもある。ランキング上位勢、すなわちウェイトハンディ100kg級のNo.11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)やNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)にとっては、まずはQ1をクリアして1ポイントでも獲得してタイトルの可能性を高めたいところだ。
 さて、第5戦の優勝候補としては、高速コースである富士で強いパワーがあり直線での速さが際立つマシンか。となればNISSAN GT-R NISMO GT3勢が挙げられる。ハンディの大きいところは厳しいが、No.10 TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R(星野一樹/石川京侍)はチャンスと言えるだろう。また、前戦2位のNo.88 JLOC ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)も侮れない。そしてダークホースとも言えるのは、No.96 K-tunes RC F GT3(新田守男/阪口晴南)とNo.34 Modulo KENWOOD NSX GT3(道上龍/ジェイク・パーソンズ)か? 今季は苦戦が続くNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)も自力はあるだけに、そろそろトップ争いに戻ってきそうだ。
 また3戦目となる富士だけに、セッティング幅の広いJAF-GT300車両からも上位を争うマシンが出てきそう。特にNo.31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴)はハイブリッドパワーを活かして今季2度目のポールもあり得る。またNo.6 ADVICS muta MC86(阪口良平/小高一斗)もハンディの軽さを利しておもしろい存在になりそうだ。

 

 

   

 

 

 全8戦で行われる2020シーズンも、いよいよ後半戦の第5戦「たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE」だ。待望の観客を迎えての開催となり、ファンの声援・後押しを直接に受けたドライバーやチームもこれまで以上のパワーで激戦を見せてくれるはず。
 あいにく今回はサーキットに行けないというファンも少なくないだろうが、J SPORTSのレース中継(ライブ&オンデマンド&再放送)やテレビ東京系のSUPER GTプラス、公式アプリでも引き続きレースの臨場感をお伝えしていくので、こちらでも引き続き楽しんでほしい。

 

 

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