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Race Report
2020.10.04
Rd.5 決勝:優勝記者会見

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第5戦 富士スピードウェイ:優勝記者会見

GT500 Class

No.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra

 

ヘイキ・コバライネン

「今シーズン初めてファンの前で走れて、とても嬉しかった」

僕が優勝したのは昨年のオートポリス(第6戦)以来で、本当に久々の優勝だったから、今日優勝できてとてもに嬉しいです。今シーズンは新型コロナウイルスの影響で世界中が大変な状況になっていますが、僕自身も開幕から2レースをパスすることになり、第3戦の鈴鹿からの参戦になりました。シーズン前半、僕たちは好調なGR Supra勢の中では苦戦していましたが、チームの皆ががんばってクルマを速くしてくれました。

僕のレースではハード目のタイヤでスタートしたのですが、タイヤを上手く温めるのが大変でした。ですが温めたらペースもよくなり上位陣に近いところで中山(雄一)選手に繋ぐことができました。ピットワークが速かったことに加えて、ピットインのタイミングもベストでしたね。

今、世界中が新型コロナで苦しんでいます。しばらくは一緒に生きて行かなければならないと思います。その中、SUPER GTでは、最初は無観客で、この第5戦からは制限付きでお客さんを迎え入れるというステップ・バイ・ステップでレースを盛り上げようとしています。今大会は今年初めてファンの前で走ることができ、とても嬉しかった。今後も多くのファンが見ている前でパフォーマンスを見せることができたらいいですね。この優勝でチャンピオンシップの争いに残ることができたと思うので、次戦の鈴鹿でも多くのファンの目の前でがんばりたいと思います。

 

中山雄一

「実は最終ラップの最終コーナーでガス欠症状が出ました」

ルーティン(所定)のピットインはARTA(No.8 ARTA NSX-GT)と同じタイミングで入ったのですが、僕たちのチームの作業が早く、ピットインのタイミングで抜くことができました。タイヤを温めるのは大変でしたが、僕以上にARTAも大変そうでしたね。僕のスティント(走行)は40周と長くて、燃費もきつそうで、トップに立ってから燃費走行で走ったラップもありました。そうしたら燃費は大丈夫だろうとピットから連絡があり“あとはドライビングを楽しめるか”と期待したのですが…。

でも終盤に10秒ほどマージンを築いたところで(ステアリングの情報)パネルに『No Fuel』のインフォメーションが出て焦ってしまいました。残り2周だったからそわそわしながら走っていたんですが、最終ラップの最終コーナーでガス欠症状が出てしまいました。そこからコントロールラインまで、GT300のクルマも抜けないくらいゆっくりとしたペースでチェッカーを受けました。本当ならライトをパッシングしたかったのですが、とてもそんな余裕はなかったですね。クーリングラップはできましたが、レーシングスピードではもう1周も走れなかったと思います。

今日はお客さんの前で優勝することができ、本当に気持ちよかったです。前戦のもてぎではミーティングで『そろそろ結果を出さないとチャンピオン争いは厳しくなる』と話したのに結果が出せませんでしたが、今回勝ったことでトップとは8ポイント差。チームのモチベーションもさらに上がり、次の鈴鹿がとても楽しみになりました。

 

 

 

 

 

GT300 Class

No.56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R

 

藤波清斗

「これで満足することなくチャンピオンを目指したい」

今シーズン初めて観客を迎え入れての大会となり、ワクワクしながらモチベーションの高い状態でサーキット入りしました。僕らは、ここまで何度も上位に食い込んではいましたが、優勝はおろか表彰台にも届かず、とても悔しい思いをしてきました。そこでチームではミーティングを重ねて、今回を仕切り直しの1戦と思って走りました。

スタートしたらすぐにセーフティカーが入ったのですが、リスタートしてすぐには上手くタイヤを温めることができず、数周はポジションキープ。温まったところでプッシュしました。上手くJP(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)さんに繋ぐことができてよかったです。

このレースのようにお客さんが見ている前だと、本当にモチベーションが上がりますね。この優勝でランキングも上がったと思いますが、今回はあくまでも仕切り直し。これで満足することなく、チームと一緒になってがんばり、チャンピオンを目指したいと思います。

 

ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ

「ファンのエネルギーをもらって、良いレースができた」

優勝ができて、とても嬉しいです。前半では(藤波)清斗さんのペースが良くて上位のクルマがどんどん近づいてきてトップに立ってから交代することになりました。でもピットアウトしたらトップのクルマ(No.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT)とは約15秒も差がついていました。ピットタイムを短縮するためにタイヤ無交換の作戦だったようですが、僕らのクルマはタイヤ4本を交換していたので、安心してプッシュし続けました。

このレースは、ヨコハマさんが今日のコンディションに合わせた素晴らしいタイヤを用意してくれていて、トップに立った後も大きなギャップを保って走り続けることができました。

今大会では、今シーズン初めてファンの前で走ることができました。本当にファンの皆さんがいてこそのSUPER GTだと、改めて思いました。僕もファンの周りに漂っているエネルギーをもらって、良いレースができたように思います。実は自分にとって、GT300ではこれが初優勝なんです。なかなか優勝できなくて、今日やっと優勝できたので、GT500で優勝した時よりも、とても印象深いです。これからもがんばって素晴らしいレースを続けたいですね。

 

 

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