News

News
2020.10.16
【第6戦プレビュー】再びの鈴鹿!それはタイトルへの最初の関門だ

【第6戦プレビュー】再びの鈴鹿!それはタイトルへの最初の関門だの画像

第6戦 鈴鹿サーキット : プレビュー

10月24日(土、予選)、25日(日、決勝)に2020 AUTOBACS SUPER GT第6戦「FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE」が、三重県の鈴鹿サーキットで開催される。今季2度目の開催となる鈴鹿だが前回よりも気候は涼しく、ウェイトハンディが最も厳しい大会なので第3戦とは違ったレース展開になると予想される。だが、世界的にテクニカルなコースとして知られる鈴鹿だけに、バトルは激しく、多くのドラマが起こるレースであることは必須。全8戦で争われるチャンピオンシップにおいても、いよいよタイトルへのサバイバルゲームが始まる。見逃せない一戦となるはずだ。

※上写真は第3戦鈴鹿

 

 

■ハンディが重いGR Supra勢。これをチャンスにするのは?

 前戦の第5戦・富士ではNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)とNo.14 WAKO'S 4CR GR Supra(大嶋和也/坪井翔)がワン・ツーを決めたGR Supra勢。これでドライバーランキングでは、No.14 大嶋/坪井組がトップ、2位にはNo.37 KeePer TOM'S GR Supraの平川亮/ニック・キャシディ組と、こちらもワン・ツーを占めている。この2チーム以外もGR Supra勢はここまで好成績で、5台がウェイトハンディ60kg以上と優勝争いは厳しいかもしれない。
 そこで本命となるのがNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/宮田莉朋)だ。アンラッキーもあってポイントは稼げていないが、ウェイトハンディは14kgと軽めで、前戦富士でも予選3位を獲得しており、速さは十分。GT500ルーキーの宮田も光る走りを見せているので、この鈴鹿は優勝のみが狙いだろう。また前回の鈴鹿ではトップ争いをしながらトラブルに泣いたNo.38 ZENT GR Supra(立川祐路/石浦宏明)や、鈴鹿を得意とするNo.36 au TOM'S GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)にもチャンスは十分にあるだろう。

 

 

   

 

 

■NSX-GTは今季3勝目をHondaのホームのファンに捧げたい

 Honda NSX-GT勢は、今季ここまでNo.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)が第2戦富士と第4戦もてぎで勝利を遂げている。今年をNSXの誕生30周年記念と位置づけているHondaだけに、このホームコース鈴鹿での勝利も欲しいところだ。
 中でも今季2度のポールポジションを獲得していながら勝利のないNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)や、第3戦鈴鹿でポールポジションのNo.64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)にとっては絶好のチャンス。また、第3戦鈴鹿で今季最高の予選5位、第4戦もてぎはベストの決勝3位と歯車が噛み合ってきたNo.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/笹原右京)も、NSX-GT勢として今季3勝目を狙っているだろう。

 

 

   

 

 

■第3戦鈴鹿を制したGT-Rはコースに適した特性を活かしたい

 前回の鈴鹿・第3戦で勝利したのはNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)だ。今季型のNISSAN GT-R NISMO GT500は鈴鹿のようなテクニカルなコースを得意としており、23号車以外も優勝する最大のチャンスと位置づけているだろう。23号車もウェイトハンディ50kgとまだ可能性はあるだけに、鈴鹿連勝を果たしてタイトルへと大きく前進したい。
 また、速さは十分にありながらも、トラブルやミスで結果を出せていないNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/平峰一貴)と、No.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠/ヤン・マーデンボロー)にとっては、上位ランカーのハンディが最も重いこの第6戦を必勝の機会としているだろう。

 

 

   

 

 

■GT300ではウェイトハンディが軽いチームの逆襲がある!?

 GT300クラスでは今季ウェイトハンディが獲得ポイント×3kgとなり、第6戦鈴鹿ではランキングトップから5位までの5チームがリミットの100kgを搭載。90kg台も2チームおり、この上位ランカー7チームがタイトル争いの本流といえよう。前戦富士でハンディ100kgのNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)が3位になる健闘でランキングトップに立ったが、テクニカルな鈴鹿ではウェイトハンディはかなり効くので、このグループはポイント獲得圏内で1つでも上を目指す走りになりそうだ。
 さて第6戦鈴鹿でポールポジション、優勝を争うのはウェイトハンディが40kg以下のチームから出てきそう。まずはGT300王者3回のNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)か。今季は不運もあり結果が残せていないが、勝つ実力は間違いなくある。そして予選で速さを示すNo.31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴)も要注意。他には昨年の鈴鹿戦優勝のNo.96 K-tunes RC F GT3(新田守男/阪口晴南)やNo.34 Modulo KENWOOD NSX GT3(道上龍/ジェイク・パーソンズ)、No.25 HOPPY Porsche(松井孝允/佐藤公哉)も上位を争えるはず。
 また、富士では2度のポールポジション獲得と速さをみせるNo.6 ADVICS muta MC86(阪口良平/小高一斗)も、マザーシャシーのセッティング幅の広さを発揮して鈴鹿にマッチしたマシンに仕上げられればトップグループに加わりそうだ。
 今大会もGT300クラスの予選Q1はA組/B組の2グループに分けて行われる。ウェイトハンディが大きいチームはQ2への生き残りを争い、優勝を狙う者たちは確実にQ1通過を目指して激走するはず。今回もぜひ予選から注目してほしい。

 

 

   

 

 

 2020 AUTOBACS SUPER GTも佳境といえる第6戦鈴鹿だ。前戦富士から制限付きながら観客を迎えての開催となり、この鈴鹿もファンの後押しを受けたドライバー&チームが力走、激闘をみせてくれるだろう。今回はサーキットに行けないという方は、J SPORTSのレース中継(ライブ&オンデマンド&再放送)やテレビ東京系のSUPER GTプラス、公式アプリでその熱戦をお見逃しないように!

 

 

第6戦 鈴鹿:チケットのご案内
第6戦 鈴鹿:エントリーリスト
第6戦 鈴鹿:レーススケジュール
≫ 第6戦 鈴鹿:GT300 Q1組分け

 

Page Top