ボンジュール!ピエール北川です。秋も深まって、あの夏の暑さが懐かしいくらい朝晩涼しくなってきましたが、皆さんいかがお過ごしですか?先日の第5戦富士はついに!ついにお客様をお迎えできての開催となり、ドライバーもチームも、そして関係者の皆さんも本当に嬉しそうでしたよ。現地観戦できたファンの皆さんも生観戦の迫力を久しぶりに堪能していただけたと思います。やっぱりファンが居てこそのサーキット!そしてSUPER GT!!それを実感できた週末でした。
さあ涼しくなってきた季節とは裏腹に、SUPER GTはこれから更に熱くなる、残り3レースです。両クラスともチャンピオン争いのメンバーが徐々に絞り込まれてきます。生き残りをかけたバトルを皆さんしっかり見逃さないようにしてくださいね!
【第5戦富士を振り返る】
■富士はまたもGR Supraが勝利!GT300ではGT-Rが逆転!!
毎レースこちらのコラムを書かせてもらっていますが、久々に第5戦はGT500クラスもGT300クラスもほぼ予想が的中して良かったです!(笑)今シーズンGT500クラスがCLASS 1規定となり、ウェイトハンディもしっかりと反映されている感じですね。GT300はタイヤメーカーのがんばりが予想を複雑化させていますが、結果としてはほぼ予想通りでした。でもレース展開は忙し過ぎていつものように読めませんが…(汗)。
GT500で優勝を飾ったNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supraは、なんとチェッカー直前でガス欠寸前だったそうですが、今回はピット作業時間の短さが勝利のカギになりましたね。ピット作業を終えた直後、放送室から見えた脇阪寿一監督がメカニックへ向けて大きく拍手をしていたのが見えたとき、これはパーフェクトな作業だったと確信しました。ギリギリに攻めた量の給油とメカニックたちの素早い作業。さらに前半のコバライネン選手の追い上げと、後半の中山雄一選手の燃費が良い安定した速さのドライビング。すべてがパーフェクトに結びついて5番手スタートから見事な逆転勝利になったのだと思います。
GT300クラスは昨年から速さを見せていたNo.56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rが、タイヤ無交換作戦で逃げるNo.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GTを逆転して初優勝!今年はベテランのデ・オリベイラ選手が加入してチーム力も底上げされ、そこにスーパー耐久ですがGT-R GT3の経験は豊富な藤波清人選手が組むとなれば、この勝利をきっかけに上位争いの常連になりそうですね。初優勝おめでとうございました!
【第6戦鈴鹿を大胆予想!】
■鈴鹿の本命はやっぱり…、3度目の正直なるか?
正直、今回の鈴鹿は両クラスとも予想は難しいです。まずウェイトハンディが今シーズン最大値(次の第7戦は半減され最終戦はゼロ)になるので、予選も決勝もこの重さとどう付き合うか。GT500クラスは51㎏以上のウェイトハンディで、燃料流量リストリクターが絞られてピークパワーが段階的にダウンしていく措置も併用していますから、シリーズポイント上位チームは予選順位も厳しくなるでしょうね。
GT500クラスで今回優勝の本命視するのは、No.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)。また?と思われるかもしれませんが、ウェイトハンディ30kgで高い空力性能が要求される鈴鹿では、8号車が予選から本命です。気になるのはNo.64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)の存在。こちらは夏の第3戦で予選から快走を見せましたが、涼しくなってそのパフォーマンスが上がるのか?下がるのか?どうでしょうか。ウェイトハンディも軽いのでおもしろい存在になってほしいですね!
そしてNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正)も来そうな感じです。第3戦でNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rの優勝を見ているだけに、ウェイトハンディも軽くミシュランを履く3号車に期待は膨らみます。やはりハンディの軽いNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/宮田莉朋)が予選でどんなポジションを得られるか?それによっては表彰台争いに絡んでくるか!?GR Supra勢はランキング上位のチームが多く、今回はウェイトハンディが重くのしかかるレースになるので、彼らには難しい週末になるかもしれません。
■GT300はハンディの軽いNSX GT3か?でもプリウスも怖い・・・
GT300クラスはNo.34 Modulo KENWOOD NSX GT3(道上龍/ジェイク・パーソンズ)を本命に挙げます! ウェイトハンディと車種から考えてこちらのチームが来そうな感じ。予選はNo.31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴)が怖い存在ですが、レースは色々な要素が絡みますから本当に予想が難しい。
侮れないのはNo.244 たかのこの湯 RC F GT3(久保凜太郎/三宅淳詞)とNo.9 PACIFIC NAC D'station Vantage GT3(藤井誠暢/ケイ・コッツォリーノ)。GT3の国際レース開催実績も多い鈴鹿サーキットは、メーカー側が良いデータを持っているはず。今年2度目の鈴鹿は過去のデータも活かして上位を狙ってほしいですね!
■今年初、鈴鹿で観客ありのビッグイベント!みんなで盛り上がろう!!
今年の鈴鹿サーキットは夏の鈴鹿10時間も、国内最大のレースイベントであるF1日本グランプリもコロナ禍の影響で中止になりました。この週末のSUPER GTが、今年初の観客を迎えてのビッグイベントになります。
これまで我慢を重ねてきた西日本のレースファンも、やっと現地観戦ができる喜びでワクワクしている事でしょう!とは言え、この状況ですので観戦には色々制約も多いのですが、いつものスタート前に行うスタンド席への呼びかけはバッチリやりますから、僕と一緒に今年一番の鈴鹿サーキットの盛り上げをやっちゃいましょう!もちろんテレビの前のあなたも、ご近所の迷惑にならない程度に(笑)盛り上がってくださいね!!
4/13-14 | Round1 OKAYAMA | |
5/03-04 | Round2 FUJI | |
6/01-02 | Round3 SUZUKA | |
8/03-04 | Round4 FUJI | |
8/31-9/01 | Round5 SUZUKA | |
9/21-22 | Round6 SUGO | |
10/19-20 | Round7 AUTOPOLIS | |
11/02-03 | Round8 MOTEGI |