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2020.10.25
【GTA定例会見:Rd.6 鈴鹿】今季の観客入場の考えとGT500車両の次期規定などに坂東GTA代表が答える

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第6戦 鈴鹿サーキット:GTA定例記者会見

SUPER GTのプロモーターである株式会社GTアソシエイション(GTA)は各大会において定例記者会見を開催している。今シーズン2度目の有観客でのSUPER GT戦となった第6戦の決勝レースを前に、坂東正明GTA代表が日本モータースポーツ記者会(JMS)の代表質問や取材記者の質問に回答した。

 

 

■プロ野球ではテスト的に観客数を満席にした試合を開催する準備を始めるなど、各種のイベントで観客数の上限の緩和に向けた動きが見られていますが、SUPER GTにおける現在の考えをお聞かせください。

坂東代表:
SUPER GTは前回の第5戦富士大会から観客の皆さんをサーキットにお迎えしての有観客開催としていますが、前戦同様に今大会においても入場者数は抑制していますし、お客様のパドックへの入場はまだできないという制限を敷いています。こうした在り方は少なくとも次の第7戦もてぎ大会でも継続させる予定です。そして最終戦となる第8戦富士大会(11月28、29日)に関しては、入場者数をどこまで増やすようにするか、ステージイベントやピットウォークなどの実施、そしてお客様のパドックへの出入り、といったところについてオーガナイザーとともに検討していきます。

プロ野球における観客数上限の緩和の動きはもちろん承知していますが、SUPER GTではサーキット内だけでも様々な場所への移動が伴いますので、基本的に座席に留まって観戦するプロ野球などと同じように考えるわけにはいきません。我々GTAとしましては、今大会や次戦もてぎ大会における状況や国内外のイベントの様子、国の動向などを見ながら、どこまでやれるかを検討していきます。

 

 

■第5戦富士大会前にSUPER GT関係者へのPCR検査を行われましたが、PCR検査を再度行われる予定はありますか?

坂東代表:
現時点ではPCR検査を再度行う予定はありません。第4戦もてぎの直後にSUPER GT関係者へのPCR検査を行いましたが、約1,300名が受けて陽性者は出ませんでした。このことは私にとっても本当にうれしいことでした。受検者の大半がシーズン前半の4戦に参加された人たちでしたが、その中から陽性者が出なかったということは、我々GTAが独自に作り上げた新型コロナウイルス感染症拡大防止のためのガイドラインならびにロードマップに則って、しっかりと自己管理をされて新型コロナウイルスへの感染を高い確度で抑制できるということの見事な証明になったと思っています。その自己管理を継続していってもらえれば、新型コロナウイルスへの感染は抑えていけると考えています。

 

 

 

 

■前回のGTA会見において、2021年のGT500クラスの車両開発の凍結を自動車メーカーと話し合っているとのお話がありましたが、その後の進捗をお聞かせください。また、DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)とのCLASS 1による部品などの共通化は、2023年以降はどのようになるのかお聞かせください。

坂東代表:
コスト抑制を目的とした2021年シーズンのGT500クラスの車両開発の凍結については、参戦中の自動車メーカー3社と基本的な合意を得ました。現在は、車体、空力、エンジンといった各領域において何の開発を凍結とするかという具体的な内容の検討を進めており、近いうちに結論を出せる予定です。

また、今シーズンの最終戦終了後から来年3月に岡山国際サーキットで行う予定のGTA公式テストまでのオフシーズンの間に行われるテストについても制限をかけてコストの抑制を図ります。具体的には、オフシーズン中のテストもGTAがコントロールするようにし、実施されるテストの量は昨年の同じ期間の半分程度になるようにする考えです。

2021年に行う開発凍結を翌2022年シーズンにどこまで解除するかといったことは、2021年シーズン前半の4戦の状況を見て判断します。なお、我々がDTMと一緒に作り上げた車両規則であるCLASS 1規定は、SUPER GTでは2023年シーズンまでは継続して運用していきます。そして2024年シーズンからは新規の車両規則を導入する方向で検討しいます。その新しい車両規則は一層の環境対応などを図ったものになりますが、その具体的な内容は来年中には決定する予定です。

 

 

■無観客のレースが4戦続いた後、前回の第5戦富士大会からサーキットに観客が戻ってこられました。このことについての坂東代表のお気持ちを改めてお聞かせください。

坂東代表:
やっとお客様に生でレースを見ていただける、良かった、うれしい、という気持ちはもちろんですが、しかし本当はもっともっと多くのお客様にサーキットに来ていただけるようにしたいのに、まだそうするわけにはいかないのが歯がゆい、という気持ちとの半々だというのが正直なところです。

この10年、私は『観戦スタンドが満杯になるレースにするんだ』という気持ちでSUPER GTの運営に務めてきました。それを現在は自らの判断で観客数を抑制しなければならないのが歯がゆいです。しかし、SUPER GTが背負っている日本のモータースポーツの将来を考えると、やはり現在は我慢しなければならない。満場になるほどお客様をサーキットにお迎えすることはできない以上、映像メディアなどをはじめとするおもしろいコンテンツをいろいろと用意して、たくさんのファンの皆さんに引き続きSUPER GTを楽しんでいただけるようにしていかなければならないと思っています。

 

 

 

 

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