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Race Report
2020.10.25
Rd.6 決勝GT300:Hitotsuyama Audi R8 LMSが逆転勝利!川端&近藤が嬉しい初優勝を飾る

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第6戦 鈴鹿サーキット:決勝 GT300レビュー

2020 AUTOBACS SUPER GT第6戦『FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE』の決勝レースが10月25日午後、三重県の鈴鹿サーキット(1周5,807m×52周)で行われた。GT500クラスはNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が予選クラッシュの最後尾スタートから、ピットインの好判断にも助けられて鈴鹿を連勝。GT300クラスはNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(川端伸太朗/近藤翼)が予選6位から逆転の勝利を挙げた。

 

□天候:晴れ | コース:ドライ | 気温/路面温度 開始:20度/32度>中盤:20度/31度>終盤:20度/28度

 

 

■トップに立ってSUBARU BRZ R&D SPORTが逃げるも不運な展開に

 気温20度、路面温度32度というコンディションでスタートしたGT300クラス。スタートではポールポジションのNo.96 K-tunes RC F GT3(新田守男/阪口晴南)の新田がトップを守り、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)の山内が続く。そこからやや離れてNo.6 ADVICS muta 86MC(阪口良平/小高一斗)の阪口、No.18 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/松浦孝亮の)小林が争う。だが、4周目に18号車はトラブルが発生したか、スローダウンしてスプーンカーブでストップしてしまう。

 

 7周目が近づく頃、トップの96号車に61号車が少しずつ近づき、8周目には61号車がトップに浮上する。96号車のペースは上がらず、8周目には6号車もこれをオーバーテイク。96号車はその後も少しずつポジションを下げていった。

 

 この後は61号車、6号車、そしてNo.11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)の安田と続くオーダーに。だが11号車の背後にはNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(川端伸太朗/近藤翼)の近藤がピタリとつけ、さらにNo.31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴)の中山も前の2台に迫っていた。

 

 トップ61号車が18周を終えると、2番手の6号車がピットに向かい、阪口から小高に交代。ここから各車が続々とピットインをはじめる。その中、ピットアウトしたばかりのNo.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)の川合がS字でコースアウト。スポンジバリアにクラッシュしてしまった。このアクシデントによってセーフティカー(SC)が導入されることになる。このSCにより、上位を走っていながらも、まだルーティンのピット作業を行っていなかった61号車や11号車、31号車には、アンラッキーな展開となってしまった。

 

 

 

■速さに勝るHitotsuyama Audi R8 LMSが6号車をパスして優勝

 レースはGT500クラスが27周目を迎えたところでリスタート。すると61号車などが、相次いでピットインしてドライバー交代を行う。そして、やはり61号車と11号車などは大きくポジションを下げることになってしまった。

 

 これでトップに立ったのは、SC導入前18周でピット作業を行っていたNo.6 ADVICS muta 86MC(小高一斗)。しかし、その背後には同じように19周でピットインを済ませていたNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(川端伸太朗)が急接近。そして27周目の1コーナーで21号車がトップに浮上した。

 

 その後方、3番手にはNo.5 マッハ車検 GTNET MC86 マッハ号(坂口夏月/平木湧也)の坂口。だが、背後からNo.87 T-DASH ランボルギーニ GT3(高橋翼/山田真之亮)の山田をかわしてきたNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)の谷口がハイペースで追い上げてくる。そして36周目に4号車は5号車を抜いて、さらには3秒以上前にいる6号車を追い上げていく。

 

 

 そして、ピットインタイミングにも恵まれ、後半も快走をみせたNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(川端伸太朗/近藤翼)がそのまま49周を走りきり、トップでチェッカーを受ける。川畑、近藤ともGT300での初優勝を飾ることになった。Audi Team Hitotsuyamaにとっては2016年第3戦もてぎ以来の優勝となった。

 

 2位はNo.6 ADVICS muta 86MC(阪口良平/小高一斗)。最後は6号車を脅かすまでに迫ったNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)が3位に。苦戦が続いていたが、ようやく今季初の表彰台を獲得した。
 なお、昨日の公式練習でクラッシュし、マシンを壊したNo.244 たかのこの湯 RC F GT3(久保凜太郎/三宅淳詞)は修復が叶わず、出走せずにリタイアとなった。

 

 ドライバーランキングでは、No.65 LEON PYRAMID AMGが10位に入り、1点をプラスした蒲生尚弥/菅波冬悟組が首位を守った。このレース15位とノーポイントだった11号車の平中/安田組が10点差でランキング2位。そして決勝7位で加点したNo.55 ARTA NSX GT3の高木真一/大湯都史樹組が13点差で同3位に浮上した。

 

 

 

 

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