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Race Report
2020.10.25
Rd.6 決勝:優勝記者会見

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第6戦 鈴鹿サーキット:優勝記者会見

GT500 Class

No.23 MOTUL AUTECH GT-R

 

松田次生

「チームとドライバーが一丸になって、あと2戦もやるだけ」

この鈴鹿は予選からクルマの調子が良くて“久々に行ける”と実感していました。昨日は自信があり過ぎたせいもあって(公式予選Q1でクラッシュしてしまい)、チームとロニー(クインタレッリ)さんには申し訳なかったです。だから今日は何とか結果でみんなに感謝を伝えたかった。

ロニーさんがポジションを上げて来ていたのは分かっていましたが、ピットアウトしたらバックミラーに12号車(カルソニック IMPUL GT-R)と8号車(ARTA NSX-GT)が映っていたので、最初は『周回遅れにならなくて良かった』と思ったんです。でもピットから『トップだ』と(無線で)言われてちょっとビックリしました。ただセーフティカーランが続いていたので、リスタートをうまく決めれば逃げ切れる、と自分に言い聞かせました。GT300のバックマーカーと出会うとピックアップに悩まされてペースも落ちてしまいます。それで平峰選手(No.12 カルソニック IMPUL GT-R)に迫られたところもありましたが、目の前がクリアになったところでペースを上げていくと(ピックアップを)取ることができたので、後は心配せずに走っていました。

この鈴鹿がチャンピオン争いでは重要になることはもちろん分かっていて、良くて優勝、悪くても表彰台、と目標を立てていました。そして残り2戦も簡単じゃないことは分かっていますが、チームとドライバーが一丸になって、あとはやるだけです。通算22勝(最多勝記録)の印象ですか? 今年何とか21勝目をと思っていて8月の鈴鹿で21勝目が達成できましたが、正直言って今シーズンのうちに22勝目を挙げることができるとは思ってなかったです。ただここまで来たらもう1回勝って23勝にすると(語呂合わせが)日産になるので、ぜひとも目指したいですね。

 

ロニー・クインタレッリ

「どんな展開でも対処できるように対話を重ねてきた」

今日の展開が奇跡すぎて、まだ勝ったことが実感できていません。このレースでは最後尾スタートでしたが、このところ毎戦のように、レース中にセーフティカー(SC)が出ていますから、どんな展開になっても対処できるようにチームとはコミュニケーションを重ねてきました。

クルマの調子は良くて、前方がクリアになったところで数ラップ、プッシュしました。130Rを走っているときに無線が入ってきたのですが、あそこでは上手く(通話が)繋がらないんです。だからシケインで僕の方から『どうしたの?』って聞いたら『SCが入りそうだからピットインしてください』と言われたんです。ピットロードの入り口では信号が“(ピットクローズの赤に)変わらないように”と祈りながらピットに戻ってきました。それで(松田)次生さんがピットアウトしていったときには出口の信号が(これも赤に)ならないように祈っていました。そうしたら12号車(カルソニック IMPUL GT-R)と8号車(ARTA NSX-GT)の前でコースインできたので、ピットのみんなと抱き合って喜びました。

鈴鹿に来る前にはしっかり準備していました。そして優勝すれば、タイトル争いでも大きく進歩する。その狙い通りに優勝することができました。これで(ドライバー)ランキングは3位です。ただ、次戦のもてぎでは皆がウェイトハンディ半分になるし、最終戦の富士ではハンディがゼロになります。やはり実力で前に行かないとチャンピオンを手繰り寄せることは難しい。だからがんばります。

 

 

 

 

 

GT300 Class

No.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS

 

川端伸太朗

「ベストなタイミングでピットインを行うことができた」

SUPER GTには参戦を始めて3年目になりますが、最初のレースは鈴鹿1000㎞でした。トップを走っていたのですが、100周目辺りでトラブルからリタイアしてしまいました。それがトラウマになったわけでもないのですが、そこからなかなか結果が出せずに来ましたが、今日の結果でがんばったことが報われたように思います。

前半は近藤(翼)選手が引っ張る予定でいたのですが、11号車(No.11 GAINER TANAX GT-R)に蓋をされた格好でペースを上げることができなかったので、作戦を変更して早めにルーティンのピットインを行いました。それで早めにドライバー交代して、確かその2周後にセーフティカーがコースインしてきました。これは結果論かもしれませんが、本当にベストなタイミングでピットインを行うことができたんです。また近藤選手がハイペースで走っていたことで、クルマには自信を持つことができました。いいクルマを用意してくれたチームに感謝しています。

僕の後半の最後は燃費(がギリギリ)でハラハラドキドキしましたが、走りきることができてよかったです。僕もSUPER GT初優勝なので、とても嬉しいです。シーズンが始まった時にはクルマとタイヤのマッチングが今一つで、何とかクルマとドライビングで合わせこんできました。今年からチーム・ルマンでメンテナンスしているのですが、この事前データと実際のアウディのデータとマッチしていなくて苦労しました。でも前戦の富士辺りからうまく整合性が取れ始めたのかクルマの調子も少し良くなり、今回はすごくよくなっていました。もてぎは第4戦で最後尾から追い上げて5位入賞しているので、次戦も表彰台、できれば優勝を狙っていきたいです。

 

近藤翼

「勢いに乗って次回のもてぎでもいいレースをしたい」

SUPER GTではこのレースが初優勝で、とても嬉しいです。最高のクルマを用意してくれたチームと川端(伸太朗)選手に感謝したいと思います。今日のレースではスタートと前半の走行を担当しました。最初の予定ではもっと前半を引っ張る(ピットインを延ばす)予定だったので、タイヤを労わりながら走っていました。最後の方は少し厳しくなりましたが何とか川端選手に繋ぐことができてよかったです。

今シーズン、チームは当初、クリストファー・ミース選手がドライブする予定だったのですが、彼が新型コロナ感染拡大防止の水際対策から来日できなくなって、僕が乗せてもらえることになりました。それもあって、クルマのセットアップは川端選手とチームに任せっきり。僕は、みんなが仕上げてくれたクルマを信じて、ただ乗っているだけなんです。今回優勝したことは、まだ実感が湧いてこないのですが、チームの雰囲気は間違いなく上がっていると思います。その勢いに乗って次戦のもてぎでもいいレースをしたいと思います。

 

 

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