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Race Report
2020.11.08
Rd.7 決勝GT500:ARTA NSX-GTが待望の今季初勝利!NSX-GT全5台がトップ5を独占する

Rd.7 決勝GT500:ARTA NSX-GTが待望の今季初勝利!NSX-GT全5台がトップ5を独占するの画像

第7戦 ツインリンクもてぎ:決勝 GT500レビュー

2020 AUTOBACS SUPER GT第7戦『FUJIMAKI GROUP MOTEGI GT 300km RACE』の決勝レースが11月8日午後、栃木県のツインリンクもてぎ(1周4,801m×63周)で行われた。GT500クラスはNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)が予選2位からトップに立つと独走で今季初勝利。GT300クラスはNo.56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が今季2勝目を挙げた。

 

□天候:晴れ | コース:ドライ | 気温/路面温度 開始:22度/27度>中盤:21度/25度>終盤:20度/23度

 

 

■序盤はARTA NSX-GTとModulo NSX-GTがトップを争う

 第7戦もてぎの決勝レースは、午後1時にフォーメーションラップを開始。例年にない暖かい気候の中、63周の戦いがスタートした。ポールポジションのNo.64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)の大津は序盤から後続を突き放し、4周目には2位のNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)の野尻を4秒635と引き離す。だが次第にペースを落とし、5周目に3秒277、7周目に2秒414とNo.8 ARTA NSX-GTの接近を許し、9周目にはテール・トゥ・ノーズの状態に持ち込まれてしまった。

 

 そして10周目に、8号車の野尻が1コーナーで64号車のインをついてトップに浮上。そこから一気に後続を突き放し、20周終了時点では10秒304ものリードを築き上げる。そして23周目にピットインし、福住仁嶺に後半を託した。64号車はNo.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)の牧野にも追い上げられ、12周目の90度コーナーでインをつかれて3位に後退。さらに21周目の90度コーナーでは、予選6番手から着実に順位を上げてきたNo.38 ZENT GR Supra(立川祐路/石浦宏明)の立川にもアウトから抜かれる。すると、トップと同じ23周目にピットに飛び込んだ。

 

 

 2台のNSX-GTがピットに入った直後、マシントラブルでコースサイドに停止したNo.5 マッハ5G GTNET MC86 マッハ車検を回収するためにセーフティカーが導入され、27周目までピットレーンが閉鎖されることに。これにより8号車と64号車は、ライバルたちにかなりのアドバンテージを得ることになった。この時点でのトップは100号車。これに38号車、No.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)のクインタレッリ、No.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)のバゲット、No.37 KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/山下健太)の山下と続いていた。

 

 セーフティカーは28周目に退去し、29周目からレースが再開。即座に38号車、23号車、17号車、37号車らが相次いでピットイン。100号車も翌周にピット作業を行った。

 

 

■ARTA NSX-GTが独走優勝!5位入賞のKEIHIN NSX-GTがランキングトップに

 各車がピットインを終えると、再びNo.8 ARTA NSX-GT(福住)がトップに浮上し、No.64 Modulo NSX-GT(伊沢)も2番手に。3番手のNo.100 RAYBRIG NSX-GT(山本)は、この時点で1分以上後方となっていた。

 

 その後も8号車の福住はハイペースで周回を重ね、64号車との差を35周目に5秒469、45周目には17秒420と着実に広げていく。63周を終えてゴールしたときには46秒238もの大差をつけて、No.8 ARTA NSX-GTは待ちにまった今季初優勝をものにした。福住はGT500クラス7戦目での初優勝。野尻にとっては昨年の第1戦岡山以来の通算5勝目となった。

 

 伊沢も最後まで安定した走りで2位を守り切り、No.64 Modulo NSX-GTが今季初表彰台を獲得。3位にはNo.100 RAYBRIG NSX-GTが入り、2007年の第5戦スポーツランドSUGO以来13年ぶりにHonda NSXが表彰台を独占する快挙を成し遂げたばかりか、4位にもNo.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/笹原右京)、No.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)が5位と、参戦5台が上位を独占する快挙をHondaのホームコースもてぎで成し遂げた。

 

 

 

 またNo.37 KeePer TOM'S GR Supraが6位、No.23 MOTUL AUTECH GT-Rも7位に入賞してポイントを獲得したため、ドライバーズランキングではNo.17 塚越/バゲット組(KEIHIN NSX-GT)とNo.37 平川(KeePer TOM'S GR Supra)が51ポイントで並び、優勝数の差で塚越組がトップとなった。同3、4位のNo.23 松田/クインタレッリ組(MOTUL AUTECH GT-R)とNo.100 山本/牧野組(RAYBRIG NSX-GT)も同じ49ポイント、さらに今回優勝のNo.8 野尻/福住組(ARTA NSX-GT)が48ポイントで同5位に浮上。タイトルの可能性は10チームという大混戦で、最終戦富士(11/29決勝)を迎えることとなった。

 

 

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