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2020.11.20
【第8戦プレビュー】大激戦の最終決戦!2020年のタイトルを掴むのは?

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第8戦 富士スピードウェイ : プレビュー

2020 AUTOBACS SUPER GTも、最終戦が間近に迫った。今季の王者が決まる第8戦「たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE」は、11月28日(土、予選)、29日(日、決勝)に静岡県の富士スピードウェイで開催される。激戦が多かった2020年を象徴するように、GT500クラスのドライバータイトル候補は10チーム、GT300クラスも7チームと例年以上の大混戦。特に僅差のGT500は勝てばチャンピオン獲得というチームが多く、優勝争いがタイトル決定に直結しそうだ。この最終戦はノーハンディの300kmレースで、しかも今季4回目の開催でデータも十分な富士だけに、予選も決勝も各所でコンマ数秒を争い、サイド・バイ・サイドの激戦が展開されそうだ。興奮と感動の2020年最後のゴールを見逃してはならない!

(上写真は今年の第5戦富士)

 

 

■条件付きも含めれば6チームが優勝でGT500王座を自力獲得!

 例年なら可能性が5チーム程度、実質3、4チームのGT500クラスのドライバータイトル争いとなるが、なんと今季は10チームに可能性を残した最終戦となった。
 この最終戦を制すれば、タイトルを決められるのは5チーム。まずドライバーランキングのトップで挑むのがNo.17 KEIHIN NSX-GTの塚越広大/ベルトラン・バゲット組。同ポイントで同2位のNo.37 KeePer TOM'S GR Supraの平川亮(パートナーは前戦から山下健太)。トップに2点差のNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rの松田次生/ロニー・クインタレッリ組、No.100 RAYBRIG NSX-GTの山本尚貴/牧野任祐組。そしてトップと3点差のNo.8 ARTA NSX-GTの野尻智紀/福住仁嶺組である。これにポールポジションの1点を獲ればという条件付きで、No.14 WAKO'S 4CR GR Supraの大嶋和也/坪井翔組も優勝で自力タイトルのチャンスを残している。
 これらのチームは勝てば決まりだが、このポイント差ではライバルの前でのゴールが最低条件だ。もし同ポイントなら勝ち数の多い方が、上位となるため2勝をしている17号車や23号車は若干有利であり、未勝利の100号車、14号車は勝って決めたいところだろう。

 

   

 

   

 

   

 

■表彰台もしくは勝つしかない4チーム

 そしてランキングトップの17号車と6点差のNo.36 au TOM'S GR Supraの関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ組、No.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supraの中山雄一(パートナーは第3戦からヘイキ・コバライネン)は表彰台が必須で、あとはライバル次第。
 またNo.38 ZENT GR Supraの立川祐路/石浦宏明組とNo.64 Modulo NSX-GTの伊沢拓也/大津弘樹組は、勝つしかない状況だ。特に64号車はポール・トゥ・ウインで満点の21ポイントを獲った上で、17号車がノーポイントで他のライバルが下位にならないと難しい状況である。

 

   

 

   

 

■誰もが勝利で締めたい最後戦

 最終戦の舞台である富士は例年でも2戦が開催され、今季は4戦目となり各チームはデータも経験もある。特にタイトル候補は優勝や上位入賞を経験している者が多く、コースの相性では有利不利はないといえる。強いて言えば、今季はTOYOTA GR Supra勢が優位かも知れないが、前戦トップ5独占のHonda NSX-GT勢の勢いは侮れないものがある。
 また気になるのは、気温と路面温度。11月の最終週だけに極めて低い路面温度となればタイヤの選択やウォームアップが大きな影響を及ぼす可能性がある。昨年のSUPER GT × DTM 特別交流戦や過去の富士スプリントカップであったように、レース前半と後半で各車のペースが逆転することも予想される。ドライバーだけでなく、チーム&エンジニアの経験や判断力も問われるレースとなるだろう。
 最終戦はタイトルに関わらないチームとしても、来季のために勝ちたい一戦である。今季未勝利の、特に不本意なランキングとなっているチームは勝利だけを狙って大胆な策を採ることもありうるだろう。もしそれが当たれば、タイトル争いをも左右することも十分にありうる。最終戦富士は、GT500クラス参戦15チームすべてに注目する必要がありそうだ。

 

 

■GT300タイトル争いはランキング上位3チームが有力か!?

 GT300クラスでは、最終戦に7チームがドライバータイトルの可能性を残している。ランキングのトップに立つのはNo.56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rの藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組。優勝するか、ポールポジションを獲れば2位でも自力でタイトルを決められる。56号車に5点差のNo.65 LEON PYRAMID AMGの蒲生尚弥/菅波冬悟組は、ポール・トゥ・ウインならタイトル決定。最低でも5位以上で可能性を残すが、同点では2勝、2位1回の56号車が優位なため、予選から56号車の前を走って彼らにプレッシャーを掛けたいところだ。
 56号車と13点差のNo.11 GAINER TANAX GT-Rの平中克幸/安田裕信組は、最低でも決勝2位で、56号車が9位以下、65号車が5位以下にならなければチャンスはない。しかし歴戦のコンビで、富士、最終戦ではこれまでも強さを発揮してきているので、侮れない存在なのは間違いない。

 

   

 

 

 さらにNo.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GTの吉田広樹/川合孝汰組、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORTの井口卓人/山内英輝組、No.55 ARTA NSX GT3の大湯都史樹(パートナーは前戦より松下信治)、No.4 グッドスマイル 初音ミク AMGの谷口信輝/片岡龍也組もタイトルの可能性を残すが、彼らがタイトルを獲るには優勝するしかない状況だ。さらに4号車は予選でポールポジションの1点を獲れなかったら、そこで脱落が決定する。
 このようにGT300クラスのタイトル争いは、実質56号車と65号車の一騎打ちの様相といえるが、もしこの2台がポイント圏内から脱落しようものなら状況は一変する。52号車も開幕戦富士の勝者であり、55号車は高木真一を欠くとはいえチームは富士を得意とし、61号車の今季の速さは際立っている。もちろん、クラス王者3回の4号車も全力を尽くしてくるだろう。さらに、第2戦富士で勝っているNo.2 シンティアム・アップル・ロータス(加藤寛規/柳田真孝)や富士と相性の良いNo.10 TANAX ITOCHU ENEX with IMPUL GT-R(星野一樹/石川京侍)などNISSAN GT-R NISMO GT3勢も勝ちを狙ってくるだろう。また低い路面温度や雨など天候によっては、予想しないダークホースの登場もありそうだ。

 

   

 

   

 

 いよいよ最終戦となった2020 AUTOBACS SUPER GT。両クラスとも例年にない熾烈なタイトル争いに加え、11月最終週というイレギュラーな開催時期だけに、決勝はもちろん予選からドラマチックな展開が予想される。最終戦富士にお越しになる皆さんには、応援している選手、チームのみならず、今季健闘したすべての選手にゴール後のエールをお願いしたい。また新型コロナウイルス感染拡大防止対策を遵守すると共に、十分な防寒対策で風邪などにも気をつけて、今季最後のSUPER GT観戦を楽しんでいただきたい。
 また富士には行けないという皆さんは、J SPORTSのレース中継(ライブ&オンデマンド&再放送)やテレビ東京系のSUPER GTプラス、公式アプリを通じて、今季最後のSUPER GTを存分にたんのうしてほしい。

 

 

ドライバーズチャンピオン・ポイントシミュレーション

 

★=チャンピオン決定/ポイントのグレー表示はチャンピオン獲得の可能性なし。
■選手権ポイント
◯決勝 : 1位=20pt, 2位=15pt, 3位=11pt, 4位=8pt, 5位=6pt, 6位=5pt, 7位=4pt, 8位=3pt, 9位=2pt, 10位=1pt
◯予選 : ポールポジション(PP)= 1pt
※同ポイントで並んだ場合は、上位入賞回数の多い方がチャンピオン獲得

 

2020 GT500ドライバーランキング

2020 GT300ドライバーランキング

 

 

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