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2021.04.02
【開幕戦プレビュー】2年ぶりの岡山開幕戦!2021最初の勝利は誰の手に?

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第1戦 岡山国際サーキット : プレビュー

昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により直前でキャンセルとなった岡山での4月開幕戦。2021年のAUTOBACS SUPER GT開幕戦は舞台を再び岡山国際サーキットに戻し、4月10日(土・公式練習/予選)、11日(日・決勝)に「たかのこのホテル OKAYAMA GT 300km RACE」として開催される。参戦44チームにとっても待望のシーズン開幕である。事前のテストからも混戦、激戦が予想され、今年も有力な新人たちが加わり、また話題の車種が増加や復帰とファンにとっても待ち遠しいシーズンインだ。果たして、2021年の最初の勝利は誰が掴むのか!?
また、決勝レースではドライバー交代時に4本のタイヤ交換が義務付けられている(ウエットタイヤでスタート時は除く)。

※サーキットでの観戦は、地域やサーキットからの新型コロナウイルス感染拡大防止対策の遵守を心掛けるようお願いします。
※上写真、本文中の写真は今年の公式テスト岡山

 

岡山国際サーキット:チケット・ご入場に関する詳細はこちら

 

 

■2021開幕戦は通常通りの土曜・予選、日曜に決勝の2デイ開催に

 昨年は新型コロナウイルス禍のため、中止となった岡山での開幕戦。今年は、まだまだ感染拡大予防が必要ではあるものの、観客を招きファンには待望の岡山での開幕戦開催となった。またタイムスケジュールも通常通りの土曜・公式練習/公式予選、日曜・決勝の2デイで行われる。
 規定面では、今季はGT500クラスもGT300クラスも空力面での制限が厳しくなった。GT500車両は昨年型から空力開発が凍結され、その外形は変わっていない。このため各コースに合ったマシンのセッティングを、より突き詰めていくことが重要となる。またGT300クラスでは、GT300車両(旧JAF-GT300規定)とGT300MC車両(マザーシャシー:旧JAF-GT300MC規定)の空力パーツが、年間1種または2種に制限された。これで3つの規定車両の開発自由度がほぼ同じ枠内に収まり、各車種の戦闘力がさらに均衡することになるだろう。両クラスとも、昨年以上にチームとドライバーコンビの技量が勝負に反映されそうだ。

 

 

 

■昨年最終戦の激闘第2章? 平川は得意の岡山で雪辱なるか!?

 昨年の最終戦では、最終周の最終コーナー先での劇的な逆転劇で優勝とチャンピオンが決まり、語り継がれるレースとなった。その時、敗れた平川亮が悔しさを晴らすには、この開幕戦がうってつけ。10代から走り込んだ岡山だけに、参戦5戦で表彰台4回うち2勝、ポールポジション2回の大得意なサーキットである。今季のNo.37 KeePer TOM'S GR Supraではサッシャ・フェネストラズと組む予定だったが、彼の来日が叶わず開幕戦は阪口晴南とのコンビになる。昨年も39号車でスポット参戦し、GT500でも通用する実力を見せた阪口だけに、パートナーが代わっても平川の37号車が岡山では本命と言えるだろう。
 他のTOYOTA GR Supra GT500勢もNo.36 au TOM'S GR Supra(関口雄飛/坪井翔)やNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)が公式テスト岡山で好タイムを記録しており、トップ争いに絡んできそうだ。

 

   

 

 

■テストで魅せた大湯をはじめ、好調のNSX-GT勢。静かに準備のGT-R勢

 昨年のGT500王者になった山本尚貴は、カラーリングを一新したNo.1 STANLEY NSX-GTで今年の開幕戦に臨む。共にタイトルを獲った牧野任祐が病気療養中のため、この岡山では武藤英紀と組むが、旧知のNSX-GT遣いだけに遜色はない。Honda NSX-GT勢の牽引車は、やはり1号車だろう。
 だが、公式テスト岡山で2日間総合ベストタイムを叩き出したのはNo.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹)だ。しかもタイムを記録したのはGT500ルーキーの大湯。この22歳と24歳の笹原が勢いに乗ったら、周囲を驚かす走りを見せてくれるだろう。またNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)、No.17 Astemo NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)も、岡山が得意なのでマークをしておきたい。

 

   

 

 一方、NISSAN GT-R NISMO GT500勢は公式テスト岡山では、セットアップに重きをおいたのか、驚くようなタイムは出していない。だが、前回2019年の岡山では予選ワン・ツーを獲っているだけに侮れないし、公式テストで皆が決勝を模した2日目午後で37号車と僅差の2番手だったNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は、優勝候補に挙げられる存在だろう。また、GT500ルーキーではあるが国内外のフォーミュラレースで結果を出してきた松下が加わったNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(平峰一貴/松下信治)も侮れないであろう。

 

   

 

 

■GT300は台数増のGR Supra GT、新型BRZ、そしてAMG GT3に注目

 GT300クラスでは、今季も全戦で予選Q1の組分けが実施される。開幕戦は昨年のチームランキング1位のNo.56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rから奇数順位の15台、B組は同2位のNo.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GTから偶数順位の14台となる。詳しくはこちらを参照。

 

 

 公式テスト岡山でトップタイムを記録したのは、No.87 グランシード ランボルギーニ GT3(松浦孝亮/坂口夏月)。ドライバー2人は移籍であり初ランボルギーニだが、早くもマシンをものにしているようで開幕戦が楽しみな1台である。そしてテスト初日トップは昨年のランキング2位No.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)だ。今年も速そうなGR Supra GTだが、今季はもう2台増えた。この2台も岡山と富士の公式テストで良いタイムを出しているのでおもしろい存在になりそうだ。さらに、今季は新型になったNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)も岡山テストで2番手タイムを記録し、No.31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴)も好タイムだったので挙げておこう。
 そしてFIA GT3車両で岡山を得意とするのは、Mercedes-AMG GT3勢か。昨季もタイトルを争ったNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)、GT300で3冠のNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)。加えて、昨年の王者No.56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)も要注意だ。

 

   

 

   

 

 また、前回2019年の岡山で雨中のトップ争いを繰り広げたNo.96 K-tunes RC F GT3とNo.55 ARTA NSX GT3も忘れてはならない。GT300最多勝を競う元パートナー同士のNo.96新田守男とNo.55高木真一のベテランの技が光った。そして今年はどちらもSUPER GTルーキー、55号車には佐藤蓮が、96号車は阪口が開幕戦はGT500で走るため平良響が加入。佐藤は2019年、平良は2020年のFIA-F4選手権を圧倒して制した若手だけに、岡山での両車対決はまたもおもしろくなりそうだ。

 

 SUPER GTファンが待っていた岡山でのAUTOBACS SUPER GT開幕戦。今年もJ SPORTSが全戦のレース中継(ライブ&再放送&オンデマンド)を、テレビ東京系のSUPER GTプラスで各戦ダイジェストとレース裏話など放映する。サーキットに行けない方も行った方も両番組でSUPER GTならではの迫力、ドライバーたちの奮闘を画面で存分に楽しんでほしい。

 

 

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第1戦 岡山:エントリーリスト

第1戦 岡山:レーススケジュール

第1戦 岡山:GT300 Q1組分け

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