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Race Report
2021.04.10
Rd.1 予選GT500:KeePer TOM'S GR Supraが予選制覇!阪口がGT500初のポールポジション獲得

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第1戦 岡山国際サーキット:公式予選 GT500レビュー

2021 AUTOBACS SUPER GT開幕戦『たかのこのホテル OKAYAMA GT 300km RACE』の予選が4月10日、岡山県の岡山国際サーキット(1周3,703m)で行われた。GT500クラスはNo.37 KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/阪口晴南)がQ1とQ2で最速タイムを記録し、Q2を走った阪口がGT500で初ポールポジションを獲得。GT300クラスのポールポジションは、No.11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)の平中が手にした。

 

□公式予選 天候:晴れ | コース:ドライ | 気温/路面温度 GT500 Q1開始時15℃/33℃、GT500 Q2終了時17℃/32℃

 

 

■昨年最終戦の僚友がトップを競ったQ1はKeePer TOM'Sの平川に軍配

 開幕戦岡山の予選日は公式練習が始まる前の午前9時30分頃は気温7度と冷え込んだが、晴天の日射しにより気温は上昇。GT500クラスの予選Q1がスタートする午後2時30分前には15度まで上昇し、路面温度は33度と午前の公式練習の前半より10度も上がっていた。
 今シーズンのGT500車両は規定により空力開発が凍結。また第1戦岡山は安全面を考慮して、燃料流量リストリクターを通常の95.0kg/hから90.2kg/hに絞ってパワーを制限。このため、GT500の各チームは3月の公式テスト岡山から極めて細かいマシンのセットアップにトライしてきた。だが、この1日での路面温度の変化が、公式予選での波乱を呼んだのかもしれない。

 

 

 GT500クラスのQ1は、予定通り午後2時33分からスタート。10分間の走行で、上位8台がQ2に進出できる。開始すぐにコースインしたのは、ダンロップタイヤを履くNo.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(大湯都史樹)とNo.64 Modulo NSX-GT(大津弘樹)の2台。少し間を置いてNo.37 KeePer TOM'S GR Supraの平川亮が続く。昨年の最終戦でセカンド・ドライバーにアタックさせたのに続き、TGR TEAM KeePer TOM'SはQ1に岡山を極めて得意とする平川を担当させた。
 ラスト1分となって各車は本格的なアタックに入るが、ここで午前の公式練習でトップタイムを出したNo.8 ARTA NSX-GTが、突然ピットに戻る。何かしらのトラブルがあったようで、野尻智紀はマシンを降り、結局8号車は14番手でQ1を終えた。
 その後、TOYOTA GR Supra GT500勢が激しいアタック合戦を繰り広げ、37号車の平川がただ1人の1分17秒台の1分17秒966でQ1のトップを奪った。2番手は昨年最終戦で平川と組んでポールポジションだったNo.14 ENEOS X PRIME GR Supraの山下健太。3番手はNo.38 ZENT GR Supra(石浦宏明)で、さらにNo.36 au TOM'S GR Supra(関口雄飛)とトップ4をGR Supraが独占した。5番手にはHonda NSX-GTの16号車(大湯)。NISSAN GT-R NISMO GT500勢の最上位は10番手のNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(千代勝正)と、GT-R勢の4台はQ2に進めなかった。

 

 

 

■Q2で平川超えのスーパーラップで阪口が初ポールを奪取

 GT500クラスのQ2は午後3時11分から10分間で行われた。ここでは走行開始で波乱が起こる。最初にコースに出たNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra(宮田莉朋)が1周でピットに戻り、そのままガレージに。19号車はタイムなしでQ2を終了する。7台でのポール争奪戦は、始めこそNo.64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也)が上位に食い込むが、Q1同様にGR Supra同士の争いになっていく。
 そして、終了直前にNo.37 KeePer TOM'S GR Supraの阪口晴南が1分17秒701と、Q1トップの平川を上回る好タイムでタイミングモニターの最上位に飛び込んだ。続くNo.36 au TOM'S GR Supra(坪井翔)は1分18秒080で届かず。最後にNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也)も1分17秒台に入れるが、トップ阪口には0.107秒及ばず。これで、No.37 KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/阪口晴南)のQ2トップが確定。阪口は昨年第2戦富士でのGT500初デビューから、参戦2戦目でポールポジションを掴み取ることとなった。
 予選2、3位はNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)、No.36 au TOM'S GR Supra(関口雄飛/坪井翔)で、予選5位までをGR Supraが占めた。6番手タイムを記録したNo.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京)は走路外走行との判定で、そのタイムが抹消されて7位となり、6位にはNo.64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)が入った。
 決勝レースは明日11日の午後1時30分にスタートする。天候晴れの予報で、今日と同様のコンディションが予想される。GR Supra勢に先行される形になったNSX-GTとGT-Rの各チームも、このままでは終わることはないはず。やはり岡山の開幕戦では混戦の決勝となる予感がする。

 

 

 

 

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