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Race Report
2021.04.11
Rd.1 決勝:優勝記者会見

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第1戦 岡山国際サーキット:優勝記者会見

GT500 Class

No.14 ENEOS X PRIME GR Supra

 

大嶋和也

「あんな状態で押えて切ってくれた山下をすごいと思った」

今年、TGR TEAM ENEOS ROOKIEとしてイチからメンバーをそろえて作ったチーム(昨年は既存ガレージが運営)なので、まさかこんなに早く結果を出せるとはと驚いています。メンバーのみんなががんばってくれて、ピットストップも完璧にこなしてくれて、本当に感謝しかないです。

レースに関しては、クルマの仕上がりが良くて、選んだタイヤも自信の持てるものだったので、2番手グリッドからのスタートでも優勝できると思っていたんですけど、僕が担当した前半スティントではなかなかチャンスをつかみ切れず、抜くことができませんでした。それでもトップの真後ろにつけてピットに入ることはできました。これで後半スティント(走行)にチャンスが出てくると思っていたのですが、その途中で山下(健太)選手があんなに苦戦するような状態になるとは思いませんでした。どうしてそうなってしまったのか、この後で原因を分析する必要がありますね。

とにかくレースの映像をモニターで見ながら、あんなに生きた心地がしない時間もなかったです。山下選手は、あんな状態でもよく押えて切ってくれたなと思います。素直に“すごいな”と見ていて思いました。今日は彼を本当に褒めてあげたいですね。

 

山下健太

「もう1回優勝するくらいの勢いで次戦も行きたい」

TGR TEAM ENEOS ROOKIEに入れていただいて今回が最初のレースだったのですが、昨日の予選まではこんなに上位を走れるとは思っていませんでした。でも、チームが良いクルマを作ってくれて、予選を走ってみて、これなら上位で戦えると分かりました。

今日も大嶋(和也)先輩がスタートで、ピットストップでは大渋滞でぐちゃぐちゃになりましたけど、幸い1番でコースに送り出してもらえたので『これは普通に逃げ切れるな』と思ったんです。でも、セーフティカーランが明けて再びレースペースで走り出してみると、(マシン&タイヤのフィーリングが)なんか微妙と思える感じになっていました。そこへ坪井(翔)選手(36号車)がすごい勢いで毎周追い上げてきたので、その後は彼を押えるのに一杯いっぱいでした。彼に対してちょっと強引に行かなければならないところもあったので、そこは坪井選手にはちょっと申し訳なかったのですが、とにかく勝ててよかったです。

優勝したので次のレースでは大きなサクセスウェイトを積むことになりますが、GR Supraは(第2戦の)富士と相性がいいですし、チャンピオンになるにはしぶとく戦ってポイントを獲っていくことが必要だと思うので、もう1回優勝するくらいの勢いで次戦も行きたいと思います。

 

 

 

 

 

GT300 Class

No.56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R

 

藤波清斗

「JP選手がコントロールし切ったのでこの結果に繋がった」

去年は岡山でのレースがなかったので、3月の公式テスト岡山は念入りに行っていました。今週末は公式テストのときより気温や路面温度がだいぶ上がることになったので、どうなるのか不安だったのですが、実際のクルマやタイヤのマッチングは予想以上に良かったです。おかげで、Q1で4位、Q2でも4位に入れて、レースでも自分たちが上位を狙える位置にいることが分かりました。

僕がスタートを担当したのですが、そこで1台オーバーテイクできました。もちろんライバルたちも速かったのですが、レースペースでもそんなに離されずに走ることができました。

ピットストップについては入ったタイミングも良かったですし、メカニックのみんながいい仕事をしてくれました。僕が前半スティントを走っている間にクルマやタイヤのフィーリングを無線で伝え続けて、それを踏まえて後半スティントではJP(デ・オリベイラ)選手がうまくクルマとレースをコントロールし切ってくれたので、この結果につながったのだと思います。

 

ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ

「本当に大きなプレッシャーを受けながら走り続けた」

今回優勝できるとは思っていなかったので、これは本当に期待以上の結果です。テストでのペースはそんなに良いものではなかったもので、今回はポイントを獲れれば……と思っていたんです。

レースについては、途中でセーフティカーが必ず出るだろうから、ピットストップのタイミングが重要だと思っていたのですが、チームは本当に素晴らしいタイミングで行ってくれました。いかにタイヤをうまくマネージメントするかが大事だと分かっていたので、僕に交替してピットアウトした瞬間からタイヤを優しく優しく温めていきました。セーフティカーが退いてからも、本当はタイヤを正しくマネージメントしながら走りたかったのですが、僕の背後には6台以上の手ごわいライバルたちが連なる状況が続いたので、ある程度プッシュしていかざるを得なかった。

本当に大きなプレッシャーを受けながら走り続けました。絶えずミラーをチェックしながらポジションを守り続けて、最後は温存したタイヤのパフォーマンスを使い切って逃げ切りました。それにしても、すごいレースでした。チームのみんなを誇りに思いますし、ヨコハマ、日産、そしてKONDO RACINGにありがとうと言いたいです。

 

 

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