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2021.04.30
ピエール北川のこれを言わせて!「名バトルだった開幕戦。そこに加われなかったあのチームが富士の本命!? GT300予想は難しいです…」

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SUPER GT Special Preview
第2戦富士[GT公式アナウンサー]ピエール北川のこれを言わせて!

 

 毎度! ピエール北川です。
 開幕戦の素晴らしいバトルの興奮もまだ残る中、もう2021 AUTOBACS SUPER GT Round2『たかのこのホテル FUJI GT 500km RACE』がゴールデンウィークの富士スピードウェイで開催されます。今大会は2年ぶりに500㎞レース復活! ということで、久しぶりの長丁場レースにワクワクしている自分がいるのですが、一方リモートワークが最近多く、体が鈍っているので自分の体力が500㎞の間もつのかどうか? 心配なピエールです(笑)。まだまだ新型コロナウイルス禍は昨年同様に続いていますが、現地観戦の方も、自宅観戦の方も、感染防止を徹底してレースを楽しみましょう!

 

 

【開幕戦岡山を振り返る】

■2年ぶりの岡山国際サーキットの開幕戦は熱かった!!

 両クラス共に“これぞSUPER GTバトル!”という開幕戦岡山の優勝争いでしたね。GT500クラスはNo.14 ENEOS X PRIME GR Supraの山下健太選手とNo.36 au TOM'S GR Supraの坪井翔選手のホットなバトルは、全国のSUPER GTファンを興奮させてくれました。同い年のドライバーで、同じメーカー&マシンで、サクセスウェイトがない開幕戦のガチンコ勝負! だからお互いに“絶対負けたくないレース”だったでしょう。マシンの速さという点では坪井選手の方が上でしたが、山下選手は2年前チャンピオンを獲得した最終戦もてぎを思い出す「意地でもトップは渡さない!」という気迫の走りでした。前週に行われたスーパーフォーミュラで不甲斐ないレースになってしまった彼の、プロとしてのプライドが現れた感じに見えました。
 いずれにしてもSUPER GT史に残るであろう名バトルは、今季のオープニングに相応しい盛り上がりでしたね! 開幕戦で圧倒的に強かったTOYOTA GR Supra GT500勢を軸に、調子も上向いてきたNISSAN GT-R NISMO GT500とディフェンディングチャンピオンのHonda NSX-GTが絡み合って、今年もメチャメチャ楽しくなりそうなGT500クラスです。

 GT300クラスはGR Supra GTの3兄弟の強さが際立つかに思われた岡山でしたが、勝ったのは昨年の覇者No.56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rでした。FIA GT3勢が苦労しそうに思えた開幕戦でしたが、終わってみれば藤波清斗選手とJ.P.デ・オリベイラ選手、王者2人の安定したパフォーマンスとチームの戦略が見事にハマり、レース中盤カオス状態だったピット作業のタイミングを見事に味方につけ優勝! さすがチャンピオンチームでした。
 しかしマシンではGR Supra GT勢や、タイヤではブリヂストン勢が強さを見せそうな今シーズン。まだまだ開幕戦の結果だけでは予測不能なシーズンとなりそうです。

 

 

 

 

【第2戦富士を大胆予想!】

■37号車の完勝か!? でも速さの2人と500㎞強者も気になる…

 2019年以来となるゴールデンウィークの富士GT500㎞。いつものレース距離の1.5倍強になる長距離戦は、今シーズンのカギになるかもしれません。昨年は富士で4レースも開催されましたから、そこで集まった豊富なデータを各チーム使えることを考えると、セッティングもドライビングも、富士2戦はミスの許されないハイレベルな戦いとなるでしょう。
 GT500クラスの優勝予想です。本命に挙げるのは、No.37 KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/阪口晴南)。前戦岡山ではポールポジションを獲り、レース序盤はトップを走りながら、ピットインで順位を落としてしまいました。それもあって今回は他のGR Supraより少し軽い車重も活かし、平川選手は昨年最終戦で逃がした「ポール・トゥ・ウイン」を獲りに来るでしょう。気になるのはNo.38 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)。ゴールデンウィークの500kmレースでは2017年と19年に同じペアで優勝しています。最近は勝利に恵まれていませんが、また2年ぶりとなる今年は予選から再び勝利への流れを作れるか注目です。
 対するNSX-GT勢はNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)とNo.17 Astemo NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)が良い勝負をしてくれそう。特に8号車はスーパーフォーミュラで開幕2連勝を挙げたばかりの野尻選手と、その戦いでトラブルから初優勝を逃した福住選手という因縁の2人が組んで挑みます。スピードは申し分ない2人の相乗効果で予選から決勝まで牛耳る速さをライバルに見せつけられるか? 楽しみですね。
 そしてGT-R勢の期待はNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)でしょう。決勝も楽しみですが、まずは予選! 昨年から改良したエンジンと長距離レースだからできる持ち込みタイヤのバリエーションで、ファンもアッと驚く結果が待っているかも。結成8年目となるこのコンビは、500㎞レースを3度優勝している最強のタッグなのですから!

 

 

   

 

 

■GT300は富士が得意なGT-R GT3か!? それとも…

 GT300クラスの優勝予想はかなり難しいです(汗)。今大会は2回のピットストップが義務ですが、そのうち1回はタイヤ無交換というチームもいるでしょう。決勝レースの展開次第で大逆転もあり得ます。そんな複雑なレースの本命は、FIA GT3勢からNo.10 GAINER TANAX with IMPUL GT-R(星野一樹/石川京侍)を選びましょう! 今シーズンからタイヤをダンロップへ変更しましたが、既にテストの段階から良い感触はつかんでいます。チームメイトのNo.11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)も富士では好結果の実績がありますから、富士ではスピードのあるマシンとともにGANERの2台で優勝を狙ってきそうです。
 対抗はNo.55 ARTA NSX GT3(高木真一/佐藤蓮)で。2レース目となるルーキーの佐藤選手とブリヂストンタイヤのがんばりを、ベテラン高木選手がうまく纏めて優勝争いしてくれそうな予感。対するGT300規定車勢はNo.60 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)とNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)に期待しましょう。ともにダンロップタイヤで、富士との相性は悪くないはず。この2台には予選からガンガン攻めてほしいですね!

 

   

 

   

 

 

【楽しみな500kmレースです!】

■どんな観戦でも心は一つで盛り上がろう!!

 ゴールデンウィークを前に、一部都府県で緊急事態宣言が出されました。地元ファン以外の方で現地観戦を諦め、テレビ観戦へと切り替えた方もいらっしゃると思います。何よりSUPER GTをともに愛する全国のファンの皆さんと、レースを支える関係者の皆さんの健康と安全があってこそ楽しんでいただけるSUPER GTです。これからもみんなでこのレースが無事に続けられるよう、引き続き感染拡大防止には皆で積極的に取り組んでいきましょうね。
 現地観戦でも、テレビ&ネット観戦でも「心は一つ!!」
 僕たちと一緒に第2戦で盛り上がりましょーう!

 

 

 

 

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