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2021.07.12
ピエール北川の『サーキットガイド2021:第4戦 ツインリンクもてぎ』

ピエール北川の『サーキットガイド2021:第4戦 ツインリンクもてぎ』の画像

SUPER GT公式アナウンサーのピエール北川が語るSUPER GT開催コース
第4戦:ツインリンクもてぎ

 

「もてぎは駆動系やブレーキにはタフなコース。レース以外にもお楽しみがたくさんですよ!」

 ボンジュール! 今回は、今季2戦行われるツインリンクもてぎをご案内しましょう! レース以外にも魅力がいっぱいで、時間を作ってぜひ一度行って欲しいサーキットです。
 まずはサーキットとしてのもてぎです。SUPER GTでは最終戦の舞台として2年前までおなじみでしたね。1997年に新設された国内でも歴史の新しいサーキットですが、世界的に見ても大変珍しくアメリカンレースで有名なオーバル(楕円)コースと、SUPER GTでお馴染みのロードコースの2つの顔を持ちます。開業して“最初にGTカーがレースしたのは、オーバルコース”というのはご存知でしたか?
 コースレイアウトは加速と減速を繰り返す、短い直線とコーナーが連続し駆動系やブレーキにはタフなレイアウトです。今季の第4戦ではサクセスウェイトがあって車重が重いチームもあり、ドライバーはレース中ブレーキに気を遣いながら走ることになるでしょう。第7戦ではサクセスウェイトが前戦より軽減されて、さらにハードなレース展開が見られるでしょう。
 サーキットへのアクセスは、都心からなら車で2時間ほど。電車なら東北新幹線の宇都宮駅からバス。東北のファンもアクセスしやすい栃木県と茨城県の県境に位置します。レース以外にも自然を利用した楽しいアクティビティなどがあるツインリンクもてぎ。今お薦めはキャンプです! 元々キャンプサイトはあるのですが、贅沢にキャンプを楽しめるグランピングも用意されてます。都心から離れた夜空は、天気次第ですがレースの興奮とは違う満天の星空を見ることもできて感動ですよ。またHondaの歴史、技術を感じる博物館「ホンダコレクションホール」も人気なのでぜひ訪れてみてください!

 と言うわけで、まずはコースのデータです。

 

 

 

 

ツインリンクもてぎ(ロードコース)・データ集

コースデータ
コース全長 4,801m
コース幅 12〜15m
高低差 30.4m
コースレコード
GT500
1'35.550 野尻智紀/No.8 ARTA NSX-GT 2018年 第8戦予選Q2(11月10日)
GT300
1'45.907 アレックス・パロウ/No.720 McLaren 720S 2019年 第8戦予選Q2(11月2日)
2020年 第4戦 優勝
GT500 No.17 KEIHIN NSX-GT 塚越広大/ベルトラン・バゲット
GT300 No.65 LEON PYRAMID AMG 蒲生尚弥/菅波冬悟
2020年 第7戦 優勝
GT500 No.8 ARTA NSX-GT 野尻智紀/福住仁嶺
GT300 No.56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R 藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
2020年 第4戦 ポールポジション
GT500 立川祐路/No.38 ZENT CERUMO GR Supra 1'43.878
GT300 青木孝行/No.360 RUNUP RIVAUX GT-R 1'48.546
2020年 第7戦 ポールポジション
GT500 伊沢拓也/No.64 Modulo NSX-GT 1'36.140
GT300 山内英輝/No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT 1'46.200

 

 

ツインリンクもてぎ大会公式戦全25戦のデータ(シリーズ戦のみ)

※2016年のオートポリス大会代替の第3戦を含む。

優勝回数
最多勝ドライバー
(今季参戦ドライバーのみ)
GT500:松田次生(4勝)
GT300:平中克幸、蒲生尚弥、青木孝行(3勝)
GT500 メーカー別 ホンダ:12勝(NSX:12勝)
トヨタ/レクサス:7勝(スープラ:1勝※、LC500:1勝、RC F:2勝、SC430:3勝)
※GR Supraは未勝利
日産:6勝(GT-R:6勝)
GT300 最多勝車種 ポルシェGT3R:4勝
ポールポジション回数
最多ポールポジションドライバー
(今季参戦ドライバーのみ)
GT500:ロニー・クインタレッリ(3回)
GT300:谷口信輝、柳田真孝、青木孝行(2回)
GT500 メーカー別 ホンダ:10回(NSX:9回、HSV-010GT:1回)
トヨタ/レクサス:10回(スープラ:4回、LC500:1回、RC F:3回、SC430:2回)
日 産:4回(GT-R:4回)
外国車:1回(マクラーレン:1回)
GT300 最多ポールポジション車種 ポルシェGT3R、フェアレディZ(3回)

 

 

 

観戦ポイント


ピエール北川の “オススメ” 観戦ポイント!

 

 

メインストレート
 

スタート&ゴールの迫力と悲喜こもごもの感動が、スタンド席から味わえます。双眼鏡やカメラの望遠レンズを使えばピット作業も望むことができ、場内ビジョンをみればレースの進行状況を把握しやすいです。

 

 
第1コーナー 〜 第2コーナー
 

スタート直後なら混戦のバトル、その後もブレーキング競争、そしてパッシングも観られるでしょう。コーナー中では比較的スピードが落ち、レース撮影初心者でもバッチリのコーナリング写真が撮りやすいです。

 

 
第3コーナー 〜 第4コーナー
 

第2コーナーから直線を経て第3、4コーナーに入ります。タイトな連続コーナーで混戦時は非常にスリリング。グランドスタンドからも望むことができます。

 
第5コーナー
 

第4コーナーから加速すると第5コーナー、そしてファーストアンダーブリッジをくぐって130Rと続きます。第5コーナーの外側には激観エリアがあり、非常に近い位置からマシンのスピード感を味わえます。

 
130R〜S字コーナー〜V字コーナー
 


 

 

 

 

 

ピエールのオススメ!

ピエールのオススメ

ここはコース唯一の連続するコーナーのポイントです。ドライバーのテクニックを楽しむならココですね。予選の時ならドライバーがマキシマムアタックで限界ギリギリのコーナリングが見られるし、決勝レースならS字区間でGT300マシンとGT500マシンがもつれ合って、V字コーナーでオーバーテイク!なんてシーンもたくさん生まれそう。

 
ヘアピンコーナー
 

最高速が出るダウンヒルストレートへの加速のため重要なのが、ヘアピンです。ここで前走車とテール・トゥ・ノーズになり、スリップストリームを使ってストレートで抜くという攻防もあります。またヘアピンはマシンのスピードがかなり落ち、クルマの動きもあるので撮影ポイントとしてお薦めです。

 
ダウンヒルストレート
 

ここではもてぎの最高速が記録されます。迫力あるGTマシンのスピード感や高回転で唸るエンジンサウンドは最高! ヘアピン寄りなら鋭い加速や連なってのバトル、90°コーナー寄りでは圧巻のフルブレーキング、バトルならドライバーの度胸とテクニックが試される突っ込みのポジション争いでしょう。広い土手の芝生席なのでピックニック気分で観るのが良いかも。

 
90°コーナー
 

 

 

 

 

 

ピエールのオススメ!

ピエールのオススメ

コースで最もスピードが出るダウンヒルストレートエンドから直角右コーナーへ向けて、フルブレーキングの90°コーナーは大人気です! ぜひ誰が“ブレーキ番長”か見極めてくださいね(笑)。テレビでマシンのアップになったら、フロントのブレーキローターが真っ赤に焼けているのが見られるでしょう。レース中はバトルポイントになりますから、勝負どころのサイド・バイ・サイドをご堪能ください!

 
ビクトリーコーナー
 

複合カーブのビクトリーコーナーは、マシンやドライバーによって走行ラインが変化します。コース1周最後の関門なので、ドライバーも思い切って仕掛けに出ることもあり、思わぬアクシデントが起こるかも。その名の通りラストラップには“勝者”になるマシン(バトル中なら手に汗握る!?)をいち早く観られて感動・興奮が味わえます。

 

 

 

 

サーキットアクセス

○所在地

 〒321-3597 栃木県芳賀郡茂木町桧山120-1
 TEL.0550-78-1234

 

○高速道

・常磐自動車道
 水戸IC、那珂ICより約40分
  ※水戸北スマートICは閉鎖中

・東北自動車道
 矢板ICより約90分

・北関東自動車道
 友部IC、笠間西IC、真岡ICより約50分

 

○電車・バス

・JR東北新幹線
 宇都宮駅下車 > JRバス関東で90分
・JR常磐線
 水戸駅下車 > JRバス関東(土日祝のみ)で90分
・真岡鉄道
 茂木駅下車 > 茨城交通バスで20分

 

ツインリンクもてぎ(https://www.twinring.jp/)

 

 

第4戦 もてぎ:チケットのご案内
第4戦 もてぎ:エントリーリスト
第4戦 もてぎ:GT300クラス公式予選 組分け
第4戦 もてぎ:レーススケジュール  

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