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2021.07.16
ピエール北川のこれを言わせて!「夏のもてぎはさらにブレーキに厳しく。GT500の本命/対抗は前戦で悔しさを味わった彼らの逆襲か!?」

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SUPER GT Special Preview
第4戦もてぎ[GT公式アナウンサー]ピエール北川のこれを言わせて!

 

 毎度! ピエール北川です。
 皆さんごぶさたしていましたが、元気にしていますか? 5月の第3戦鈴鹿大会が残念ながら延期され、振り返れば第2戦富士が終わってから早2ヶ月以上の時が過ぎてしまいましたね。今週末は待望のSUPER GTレースが帰ってきます!! 大会のタイトルは第4戦ですが、今年3レース目となるツインリンクもてぎ大会。SUPER GTのレースに飢えていた皆さん(私もですよ)準備はOKですか? Are You Ready !?

 

 

【第2戦富士を振り返る】

■500㎞レースでも最後まで目の離せないレースに

 2年ぶりとなった500㎞レースですが、長距離のはずなのに、あっという間に終わってしまったと思えるほどでした。特にGT500クラスのトップ争いは、最後の最後まで緊張感が続くおもしろい展開でしたね。最終的にNo.17 Astemo NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)が優勝しましたが、今季初めて導入されたFCY(フルコースイエロー)が17号車優勝に大きな要素となったし、いつもより多い2回のピットストップではメカニックの作業バリエーションと“がんばり”をたくさん見ることができ、「これぞ富士の500kmレースだ!」って感じのおもしろさでした! そして昨年のGT500チャンピオンの牧野任祐選手もこのレースから復活! 早速、予選日から元気な走りを見せてくれたのは、嬉しかった! 今後のレースも楽しみですね。

 GT300クラスは久々にNo.60 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)が優勝を飾りましたが、マシンをGR Supra GTにスイッチした今シーズン2戦目で、早くも優勝を飾るなんて驚きました。新マシンの熟成もタイヤ開発もまだまだ伸びしろがありそうですし、涙の初優勝となった河野選手も勢いに乗りそうだし、今シーズンの主役に躍り出るような感動的勝利だったと思います。

 

 

 

 

 

【第4戦もてぎを大胆予想!】

■2ヶ月のインターバルが、勝負に大きく影響するか?

 第2戦からかなり時間がたってしまいましたが、今シーズン3レース目の舞台、ツインリンクもてぎは昨年も2回レースが開催され、各チームも気温の違う2レース分のデータをしっかり得ています。ただ昨年は9月と11月の開催でしたが、今年最初の第4戦もてぎは7月。しかも、まさに今日梅雨が明けましたので、この週末は真夏のコンディションで戦うことを強いられるでしょう。
 ツインリンクもてぎの特徴といえば加速と減速を常に繰り返すレイアウトで、駆動系はもちろん特にブレーキ系に負担が大きいというのは良く知られています。今回のレースもそういった特徴と季節感、さらにサクセスウェイトの搭載量も考えて優勝チームを予想してみましょう!
 まずはGT500クラス。優勝の本命はNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)を挙げます。前戦富士ではペナルティで残念な結果に終わりましたが、エース野尻選手の実力はもちろん、先日の全日本スーパーフォーミュラ選手権でついに初優勝を飾った福住選手も、5月の富士で負けた借りはここで返す気満々でしょう。昨年もてぎで行われた2レースはNSX-GTがともに優勝、そのうちの1勝が8号車であることを考えても、今回の優勝争い筆頭は8号車と言って良いと思います。
 対抗はNo.36 au TOM'S GR Supra(関口雄飛/坪井翔)。開幕戦も、そして前戦も悔しい終わり方だったので、この約2ヶ月のインターバルが悪い流れを断ち切るチャンスになれば良いですね。同じくGR Supra勢の中では、昨年9月のレースで2位を獲得しているNo.38 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)も侮れない存在になりそうな予感。ベテランの2人も黙っちゃいませんね! GT-R勢は夏の暑さがエンジンパワーにどう影響するか気になりますが、前戦リタイヤとなってしまったNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が奮起しての優勝に期待したいところです。

 

 

   

 

 

■夏のレースだけにタイヤの負荷が勝負の鍵か?

 GT300クラスの第2戦ではトップ5の中に3台とダンロップタイヤ勢が主導権を握りましたが、今回はブリヂストン勢とヨコハマ勢にも期待したいですね。優勝の本命は本当に予想するのが難しいですけど、今回はNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)を推しましょう! 昨年11月のもてぎで表彰台を獲得している4号車ですし、今大会は夏の暑さに苦しめられたとしても、タイヤへの負荷が他のサーキットより比較的少ないもてぎだけにベテランの2人も勝負をかけてくるのではないかと思います。
 対抗はNo.88 JLOC ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)。こちらはミッドシップのトラクションの良さと、タイヤ摩耗のバランスを考えて好成績が期待できそう。侮れない存在はNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)でしょうか。このところダンロップタイヤのパフォーマンスは毎レース素晴らしいですし、新型BRZもこのもてぎは初代BRZ同様に得意であろうと予想します。予選で好結果が出せれば、決勝も楽しみな存在ですね!

 

 

   

 

 

【第4戦もてぎ、お楽しみに】

■夏の暑さと共にレースの内容もアツくなる!?

 既に皆さんご存知のように、7月12日から東京都に再び緊急事態宣言が出され、まだまだ新型コロナウイルス感染症の影響は全国で続いています。そんな中でツインリンクもてぎへお越しいただける地元のお客様は本当に貴重で有難く思いますし、我々関係者も万全の対策で第4戦ツインリンクもてぎを盛り上げたいと思っています! テレビやオンデマンド観戦される方も多いと思いますが、ぜひSNSなどを通じて現地へ沢山の応援のメッセージを届けてくださいね! 選手やチームの大きな推進力に繋がると思いますよ!
 現地観戦であろうと自宅観戦であろうと、時間差観戦でもSUPER GTを応援するファンの心はいつもひとつ! 今年3レース目、第4戦もてぎも熱く盛り上がっていきましょう!!

 

 

 

 

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