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2021.07.18
【GTA定例会見:Rd.4 もてぎ】坂東GTA代表が2022年シーズンや今後の海外戦の展望について答える

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第4戦 ツインリンクもてぎ:GTA定例記者会見

SUPER GTのプロモーターである株式会社GTアソシエイション(GTA)は各大会において坂東正明代表による記者会見を実施している。5月に予定されていた第3戦鈴鹿大会の延期により今季3戦目として開催されている今回の第4戦もてぎ大会だが、その決勝レースを前に坂東代表が日本モータースポーツ記者会(JMS)の代表質問や取材記者の質問に回答した。

 

 

■新型コロナウイルス禍の中で先が見通しづらい状況ですが、来シーズンである2022年シーズンのSUPER GTのレースカレンダーについて、海外戦の復活の見通しを含めてお聞かせください。

坂東代表:
現在の状況からしますとマレーシアやタイにSUPER GTの一団が来年渡航するということは難しいと考えざるを得ず、来シーズンのSUPER GTは日本国内6サーキットで全8戦を開催するというカレンダーで考えています。

その先の2023年シーズンについて、特にマレーシアやタイについては再来年のことを現時点で考えるということはなかなか難しいですが、これらの国々での海外戦を行いたいという気持ちは変わりなく持っています。そこで、日本が冬の間でも温暖な彼の地で1月や2月にレースを行うことはできないかという検討を行っています。来シーズンの最終戦は11月の初旬には行い、それを戦い終えた車両をまとめて船積みして送って、マレーシアとタイで1月〜2月にレースを行う、というものです。そして3月に車両を日本に戻して、公式テストを実施し、4月に日本での1戦目を行う、という案も組んでみようと考えています。

 

 

 

 

なお、その他の件の今後ですが。カーボンニュートラル化については、SUPER GTに参加していただいている各自動車メーカーと話し合いを重ね、協力を受けながら、2024年もしくは25年に向けてのeフューエル(二酸化炭素と水素の合成液体燃料)の確立をはじめとする環境対応やコストダウンというものを模索していきます。

来シーズンはレース距離を少し長くして、現在よりもライフを長くしたタイヤや燃費を良くしたエンジンが求められる内容にしたいと考えています。そうすることにより、サーキットに持ち込むタイヤの本数や使用する燃料の量を少なくさせて、ひいては環境負荷を下げることにつなげたいと。タイヤや燃料の消費量を減らすことだけを考えるならレース距離をもっと短くすればいいわけですが、それでは技術の進歩はない。SUPER GTはあくまで技術開発が伴うレースとして行っていきたいと考えています。

そういう意味では、2030年以降についてはまだハッキリとした見通しは立ちませんが、この日本という島国のインフラがどうなっていくのか、特に自動車の動力源・エネルギー源に何が推奨されていくのか、というところを見極めながら、先行投資をしていきたいと思います。

これはいつも言っていることですが、五感を損ねたモータースポーツはあり得ないと私は個人的に思っています。SUPER GTは見ていただく方々の心に訴えるものがあるレースであり続けながら、その上で2030年にはカーボンフリー化を実現できるよう進めていきたいと思っています。

 

 

 

 

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