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Race Report
2021.07.18
第4戦 ツインリンクもてぎ:優勝記者会見

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第4戦 ツインリンクもてぎ:優勝記者会見

GT500 Class

No.1 STANLEY NSX-GT

 

山本尚貴

「地元コースでの会心の勝利。多くの方に感謝を申し上げたい」

本当に会心の勝利だと思っています。思い描いていた理想の展開に持ち込み、最初にチェッカーを受けることができて、本当に最高の勝利です。僕の地元であるツインリンクもてぎでポールポジションを獲ったのも今回が初めてでしたが、優勝できたのも初めてでした。もてぎの表彰台の一番高いところに上りたいと思い続けながら、SUPER GTでもスーパーフォーミュラでもなかなか実現できず、気付けば12年も経っていました。それがようやく表彰台のトップに立つことができました。そこに僕を立たせてくれたチームの皆さん、牧野選手、そしてHondaとブリヂストンに非常に感謝しています。また、牧野選手が病気でレースを走ることができなかった開幕戦では武藤(英紀)選手に代わりに走っていただいて、武藤選手からのフィードバックもこの勝利に関わっていますので、その武藤選手にも感謝を申し上げたいと思います。

今回のレースではどうしても勝ちたかったのですが、それを果たすことができました。STANLEY NSX-GTとしては初めての優勝になりましたが、この勝利はスタンレー電気の前社長、北野隆典さんに捧げたいと思います。(チームクニミツへのパートナーシップを)RAYBRIGブランドからSTANLEYブランドによるものに変更することにされて、今年のカラーリングを決めて、そのカラーリングのNSX-GTが走るところを楽しみにされていたのですが、病気で1月にご逝去されました。幸いだったのは昨年RAYBRIG NSX-GTでチャンピオンを獲ったところをお見せすることができたことで、今回のレースも北野前社長が天国から見守ってくださっていたのだと思います。

 

牧野任祐

「自分ができることはやれたかなという気持ちです」

僕はいろいろあって開幕戦を欠場して、前戦の富士から戻ってくることができました。そして今回のレースで優勝することができて本当に良かったです。レースでは僕が担当した前半スティントではちょっと厳しいところがあったのですが、落ち着いて走ることができていましたし、後半スティントに向けて自分ができることはやれたかなという気持ちです。

あとは、(山本)尚貴さんのおかげだと思います。『見ていてこんなに心臓に悪いレースは、走っている方になるとどうなるんだろう!?』と思っていました(苦笑)。チームの皆さんも素晴らしい作業でクルマを送り出してくれて、ポール・トゥ・ウインという僕たちが狙っていた結果を得ることができました。

ところで、僕はレーシングカートから4輪のレースに上がったときに、まずスーパーFJを走りました。そのときに「4輪のレースとは…」ということを教えてくださったのが、今回のGT300クラスで優勝された阪口良平さんなんです。だから、良平さん、ありがとうございました(笑)。

 

 

 

 

 

GT300 Class

No.2 muta Racing Lotus MC

 

加藤寛規

「今大会まで2カ月以上の時間ができたことが幸いしました」

『うれしい』としか言い様がありません。今年は新しい体制になって、いろいろなことのシンクロがうまくいかない中でシーズンがスタートしてしまった。でも、前回のレースから2カ月以上の時間ができたことが幸いしました。チームはクルマのいろいろなデータを見直してくれましたし、僕も走らせ方やセッティングを『こっちの方がいいのかな!?』と考えた時間が結構あって、それを今週いろいろと試すことができて、それが良い方向に来て速さが出てきました。さらに、もてぎはブレーキが非常にきついコースなのですけど、アドヴィックスさんがABSのすごく良いシステムを作り上げてくれていて、本当にすべてがミックスして勝てたという感じです。

阪口選手のSUPER GT初優勝に寄与できたこともうれしいですし、チームとしても新しい体制で初めて勝つことができたので、みんなに感謝しています。まず1勝できたことで、応援していただいている皆さんにひとつ恩返しができたかなという気持ちです。でもシーズンを考えればまだ5戦残っていて、ロータスMCが得意なところと不得意なところが当然あるんですけど、新しいパッケージで戦っている中で僕は去年までとは違う新しい可能性を感じています。この先の一戦一戦をしっかりと大事に戦っていきたいと思っています。

 

阪口良平

「“もうひとりの阪口”もがんばっています、ということで(笑)」

(第4戦を迎えるまで)もてぎでは厳しい戦いになるのかなと思っていました。もてぎはストップ&ゴーで、僕らのクルマはストレートスピードがちょっとしんどいというところがあるからです。でも実際には、公式練習のときから良い感触がありました。そして予選のときにブレーキのシステムの方をいろいろやっていただいたら良いイメージで走れるようになりました。でも、その関係でストレートがさらに遅くなったところがあって、僕がQ1で敗退してしまい、予選は17位ということになりました。

でも、レースラップは本当に良いんじゃないかという手応えがありました。実際、前半スティントを担当してくれた加藤さんは1台ずつ抜いてきてくれながらスティントを長く引っ張ってくれて、それで僕が担当した後半はタイヤ無交換で行くことになりました。後ろから11号車(GAINER TANAX GT-R)の平中(克幸)選手と52号車(埼玉トヨペットGB GR Supra GT)の吉田(広樹)選手が来て、どちらもタイヤ交換をしているということですごく元気があって平中選手のGT-Rのヘッドライトが急速に迫って、僕の真後ろについた頃には僕のクルマのトラクションが優る状況になってきて、しっかり押えてしっかり加速すれば抜かれることはないと思ってがんばりました。僕らの方がすごくレイトブレーキングができたところも大きかったですね。

個人的にはSUPER GTでの1勝目ということでうれしいです。予選順位(17位)からしたら優勝するなんて想像できなかったですけど、『こんなこともあるんだ』という感じです。まぁ、レースそのものは長くやってきているんで(苦笑)、GT500で阪口(甥の阪口晴南)ががんばっていますが、“もうひとりの阪口”もがんばっています、ということで(笑)。また、今回のGT500で優勝した(牧野)任祐のことは彼が小さいときから知っているので、まさかこの優勝記者会見の場に一緒に出ることになるとは思っていなかったです(笑)。こういう結果をもたらしてくれたチームの皆さんに感謝しています。

 

 

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