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2021.08.17
ピエール北川のこれを言わせて! 「今季4戦目の鈴鹿戦はサクセスウェイトも鍵に。両クラスとも本命は鈴鹿が得意のあのチームでしょう」

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SUPER GT Special Preview
第3戦鈴鹿 [GT公式アナウンサー]ピエール北川のこれを言わせて!

 

 毎度! ピエール北川です。
 皆さん連日の猛暑や全国的な大雨の影響、さらに長い間の新型コロナウイルス対応で少し疲れが溜まってきていませんか? 今週は鈴鹿サーキットで第3戦が開催されますが、5月から延期されていた鈴鹿のレースで盛り上がって元気になってくださいね。ただ秋に予定されているSUPER GTのオートポリス大会を前に、九州やその周辺で大雨による被害のニュースが連日放送されて心配しています。被災された皆さまには心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧を願っています。

 

 

【第4戦もてぎを振り返る】

■GT500は素晴らしいトップ争い! GT300は驚きの勝者でした

 本来ならばこの時期には海外戦が行われるSUPER GTですが、昨年から続く新型コロナウイルスの影響により、夏のもてぎ大会がスケジュールに編入されました。昨年も夏のもてぎは暑さとの戦いになっていましたが、今年の夏は特に凄かったですね! 全国的に猛暑となった決勝日のもてぎは酷暑となり、レースのゴール後は選手達も大変そうでしたし、お客様も強烈な日差しと気温に耐えながらコースサイドから選手やチームに熱い応援を届けてくれました。当日サーキットに居た皆さん、本当にお疲れさまでした&ありがとうございました。
 レースですがその暑さに呼応するように“ヒートアップ”。GT500クラスは素晴らしいトップ争いでした。予選から素晴らしい速さをみせたNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資)が、レースでは前半にトップに立ち力強い走りを披露してくれました。後半はピット作業で逆転したディフェンディングチャンピオンのNo.1 STANLEY NSX-GTと真っ向勝負となったNo.19ですが、優勝を狙う両者のバトルは熱く盛り上がりました! 王者、No.1の山本尚貴選手に、何度も挑む若手、Np.19の宮田莉朋選手による接近戦は本当に燃えました!! 結果チャンピオンの壁は高く、そして厚かった訳ですが、チャレンジャーである若手選手とそのチームが『その壁を破る日も近いぞ』という期待に胸が膨らむレース結果だったと思います。No.19とヨコハマタイヤには今後も良いレースをみせてもらいたいですね!

 GT300クラスはアッと驚くという言葉が見事にハマるレースになりました。予選17位だったNo.2 muta Racing Lotus MC(加藤寛規/阪口良平)がピットインを遅らせる作戦を採り、タイミング良く導入されたFCYを利しての大逆転勝利はアッパレとしか言いようがないです。前半は加藤寛規選手が最大運転距離ギリギリまで力走を続け、ピットのタイミングを計っていました。コース上のトラブルを見るや瞬時に決断してピットへ向かい、チームもタイヤ無交換作戦を採って最小作業時間で阪口良平選手をコースに戻す。阪口選手はしっかりとタイヤマネジメントをしながらテール・トゥ・ノーズで迫る脅威を退けて、見事トップでチェッカー。ここぞという時にチャンスをもぎ取れるドライバーの嗅覚とチームの力があってこその勝利は驚きでした。

 

 

 

 

【第3戦鈴鹿を大胆予想!】

■サクセスウェイトが少ないチームに勝つチャンスが!?

 鈴鹿大会は5月から8月に延期されたため、各チームが夏の暑さに対応するためのセッティングやレース戦略等、作戦をあらためて練り直すことになったはず。また、GT500クラスは50kgを超えるサクセスウエイト(以下SW)のチームもかなり出てきました。GT500ではSWが50kgを越えると燃料流量リストリクターが絞られて(代わりに搭載される重りの実重量は減る)、パワー面でも厳しくなります。レイアウト的にパワーとダウンフォースがタップリ欲しい鈴鹿では、ポイントランキング上位には厳しい戦いになるでしょう。さらに鈴鹿はタイヤにも厳しいことがいわれていますので、夏の暑さや路面コンディションに合わせたタイヤを各タイヤメーカーがしっかり用意できるか、この技術力の勝負も大きなポイントになってくると思います。

 そんなことを考えながら、今回の主役を予想してみましょう!
 GT500クラスの本命には、NISSAN GT-R NISMO GT500のNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)を挙げましょう! 昨年鈴鹿で2勝した実績と、今シーズンは不調が響いてSWがまだ4kgしか載ってないことで逆に車重の軽さがアドバンテージになります。ミシュランタイヤも鈴鹿では昨年の良いデータが活かせるでしょうし、元チャンピオンの松田&クインタレッリ組は貫禄のある走りでバシッとがんばってほしいですね。
 Honda NSX-GT勢で対抗に挙げたいのはNo.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹)とNo.64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)。ともにダンロップタイヤですが、去年伊沢選手がみせた予選のスピードと決勝の走りは、大きな期待を感じましたし、幸いこの2台は車重も軽い。特に16号車の2人はGT500の今季最年少コンビですから、イケイケの走りを予選からチェッカーまで期待しちゃいます。またTOYOTA GR Supra GT500勢は前戦もてぎに続きNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/宮田莉朋)に期待大です。しかし、夏の鈴鹿に良く似合うチームはNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)でしょう! かつて夏の名物レースだった“鈴鹿1000㎞”でTEAM SARDは優勝した経験もありますし、日本の老舗レーシングチームが8月の鈴鹿で大きな勝利の花火を打ち上げてくれるとドラマチックですね!

 

   

 

   

 

 

■今大会は珍しくGT300の本命がすぐに浮かびました!

 いつもは悩むGT300クラスの予想ですが、今大会は珍しく本命がすぐに浮かびましたよ! それはNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)。過去のレースを振り返っても、SUBARUのマシンと鈴鹿の相性は抜群! 昨年はウェイト100kgを積んだ第6戦で予選2位というのもありました。今シーズンは新型車両になりましたが、前年型BRZの良い部分は継承されているはずなので48kgと少々SWを積んではいますが、予選から上位を獲得して決勝でも得意のコーナリングスピードを維持して逃げられるなら、優勝までイケてしまいそうな予感。他にもNo.244 たかのこの湯 GR Supra GT(三宅淳詞/堤優威)も侮れない存在になりそうですね。
 対してFIA-GT3勢はNo.10 GAINER TANAX with IMPUL GT-R(星野一樹/石川京侍)が勝利に燃えているでしょうね! 今シーズンからダンロップタイヤに変更した星野/石川組ですが、開幕後に鈴鹿でタップリとテスト走行もできたようで、ダンロップタイヤへの理解はかなり深まったそうです。そしてこの2人といえば、2年前のタイ大会でも優勝していますので高温のレースにめっぽう強そう! 僕の思い込みですが(笑)。それに何と言っても星野選手はGT500でもGT300でも鈴鹿で勝っている得意コースですよ。昨年の第3戦は同じGAINERのNo.11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)が勝っており、今年は10号車の活躍を楽しみにしたいと思います。

 

 

   

 

 

【第3戦鈴鹿、お楽しみに】

■SNS等で全国からドライバーたちに応援を届けてください!

 新型コロナウイルス感染拡大の影響が厳しいときですが、鈴鹿大会を無事に終えられるようSUPER GTファンの皆さんには色々なところで力を貸してほしいと思います。
 現地観戦の皆様には勿論しっかりとした感染予防の上、お楽しみいただきますが、TV観戦の皆さんもステイホームで現地へパワー(気)を送ってくださいね! ドライバーやチームによってはSNSも活用していますから、お気に入りの選手やチームにはそちらからも熱いメッセージで応援をお願いします。きっと見てくれるはず。
 まだまだ不自由な生活が続いていますが、SUPER GTを見ている時ぐらいはみんなで熱く盛り上がって心を元気にしていきましょう!!

 

 

 

 

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