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Race Report
2021.08.22
Rd.3 決勝GT300:たかのこの湯 GR Supra GTが見事な逆転劇で嬉しい初勝利!

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第3戦 鈴鹿サーキット:決勝 GT300レビュー

 2021 AUTOBACS SUPER GT第3戦『FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE』の決勝レースが8月22日(日)午後、三重県の鈴鹿サーキット(1周5,807m×52周)で行われた。GT500クラスは、予選3位からスタートしたNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が見事なレース展開で逆転勝利を挙げ、鈴鹿での3連勝を達成した。GT300クラスは、No.244 たかのこの湯 GR Supra GT(三宅淳詞/堤優威)が選手とチーム共に初優勝を飾った。

 

□天候:曇り | コース:ドライ | 気温/路面温度 スタート前:31度/43度>序盤:31度/39度>中盤:30度/35>終盤:29度/35度、ゴール:29度/35度

 

 

 

 

■ペースが上がらないBRZを抜き、たかのこの湯 GR Supra GTがレースをリード

 前日の予選は小雨もぱらつく曇りだったが、決勝日は青空ものぞく夏らしい天候となった。決勝レースを前に午後1時10分から20分間でのウォームアップ走行では、No.18 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/名取鉄平)の右前タイヤが外れて130Rで激しくクラッシュ。ドライバーの名取には怪我はなかったが、18号車の決勝出走は叶わず。GT300クラスは28台で、当初より10分遅れた午後2時40分に第3戦鈴鹿の決勝レースが行われることになった。

 GT300クラスのスタートでは、ポールポジションのNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(山内英輝)が1コーナーをトップで駆け抜ける。これに予選3位のNo.244 たかのこの湯 GR Supra GT(三宅淳詞/堤優威)の三宅、5番グリッドから好ダッシュをみせたNo.9 PACIFIC NAC CARGUY Ferrari(ケイ・コッツォリーノ/横溝直輝)のコッツォリーノが61号車を追う。2番手のNo.5 マッハ車検 GTNET MC86 マッハ号(平木湧也/平木玲次)の湧也は4番手、5番手にはNo.88 JLOC ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)の元嶋と続いた。

 5周目にGT500クラスのトップ車両が日立Astemoシケインでクラッシュ。この対応のため、FCY(フルコースイエロー)となり、さらにセーフティカーが導入された。このセーフティカー中には、GT300中団と後方にいた8台がピットインし、タイヤ交換のみを済ませた。

 レースは12周目にリスタートを迎えるが、トップの61号車のペースが上がらず、244号車と9号車に迫られていく。13周目のダンロップコーナーで2台が61号車をオーバーテイク。これでトップ争いは244号車と9号車が展開する。

 上位陣は、20周を終えたあたりから続々とピットイン。4番手につけていたNo.5 マッハ車検 GTNET MC86 マッハ号が湧也から玲次に交代し、チームはタイヤ無交換作戦を敢行してピット作業時間を短縮。またトップに立っていたNo.244 たかのこの湯 GR Supra GTは24周を終えピットに入り、三宅から堤に交代した。

 

 

 

 

■ピットイン後に5号車に先行されるも、たかのこの湯 GR Supra GTが逆転!

 レース後半に入り、実質のトップは5号車だが、これにタイヤを4本交換しペースに優る244号車が接近。2台は10周近くテール・トゥ・ノーズのバトルを展開していく。そして2台がバトルを繰り広げる間に、88号車(小暮)も追い着き、三つ巴のトップ争いとなった。

 5号車の平木玲次は優勝に向け粘りをみせるが、38周目に244号車の堤がついにオーバーテイク。さらに39周目には88号車も5号車をかわしていった。さらに5号車の背後にNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)谷口が迫る。これがプレッシャーになったか5号車は43周目のデグナーカーブでスピンを喫し、これで4号車が表彰台圏内に浮上した。

 

 

 

 

 トップ独走となったNo.244 たかのこの湯 GR Supra GTだが、終盤にはGT500車両と接触しコースアウト。幸いにもすぐにコースに復帰し、走行にも支障はなかった。堤は最後まで十分なリードをキープして、Max Racingにとっても、三宅淳詞/堤優威の両ドライバーにとっても初めてとなるGT300優勝を飾った。2位はNo.88 JLOC ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)、3位はNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)で、共に今季初の表彰台獲得だ。

 第3戦の優勝で244号車の三宅/堤組は34ポイントとなり、ドライバーランキングでもトップに躍り出た。このレースでは序盤のミスで27番手にまで落ちたNo.56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)は、サクセスウェイト72kgを積みながらも素晴らしい挽回を見せて8位に入賞して、同ランキング2位につけている。

 

 

 

 

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