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2021.10.15
【第6戦プレビュー】タイトル争いも激化!今季終盤戦となるオートポリス

【第6戦プレビュー】タイトル争いも激化!今季終盤戦となるオートポリスの画像

第6戦 オートポリス : プレビュー

全8戦で行われる今シーズン、いよいよタイトル争いも激化する終盤戦となる。2021 AUTOBACS SUPER GT第6戦「AUTOPOLIS GT 300km RACE」が、10月23日(土)、24日(日)に大分県のオートポリスで開催される。新型コロナウイルス禍により昨年は開催されなかったため、2019年以来のSUPER GTとなる。雄大な阿蘇山麓の中にあるこのサーキットはアップダウンが激しく、全体的にハイスピードでとてもチャレンジングと多くのドライバーに言われる難コースだ。オートポリスを舞台に優勝を、タイトルを巡って激しいバトルの応酬が期待される。

 

※上写真は2019年の第6戦オートポリス
※サーキット観戦やその行き帰りでは、地域やサーキットが提示する新型コロナウイルス感染拡大防止対策の遵守を心掛けるようお願いします。


オートポリス:新型コロナウィルス感染拡大防止対策についてはこちら

 

 

■GT-R勢が2連勝中。得意のオートポリスで更なる活躍も?

 2021シーズン前半戦は苦しんだNISSAN GT-R NISMO GT500勢だが、今季4戦目の第3戦鈴鹿はNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が優勝し、表彰台をGT-Rの3台が独占。続く第5戦SUGOでもNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(平峰一貴/松下信治)が勝利と、GT-R勢が連勝した。現行のGT-Rはコーナリング性能で強みを持ち、この2戦のサーキットはシーズンの狙い目としていただけに、陣営としては目論み通りであったであろう。
 そして、第6戦の舞台であるオートポリスもレイアウトでは中高速コーナーが重要であり、やはりGT-Rの特性には合っているだろう。となれば、まだ勝ちがなくサクセスウェイト(SW)も少ないNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠/佐々木大樹)は必勝体制だろう。また前戦はマシントラブルで今季初のノーポイントとなったNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正)も勝ってシリーズ終盤でのタイトル争いに加わりたい。もちろん、23号車と12号車もタイトルを争うために上位入賞を狙ってくるだろう。

 

 

 

 

■速さは十分のNSX-GT勢。GR Supra勢は勝負強さを発揮したい

 一方、今季5戦で2勝+ポールポジション3回、表彰台3回と速さを示しているHonda NSX-GT。ランキング1、2位にはNo.1 STANLEY NSX-GTの山本尚貴/牧野任祐、同3位にNo.17 Astemo NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)が並んでいる。SWが多いこの2チームは、ポイントを1点でも多く獲得する走りが基本になるか?
 これに対し、他の3台のNSX-GTはとにかく勝ちたい。前戦SUGOでレース前半をリードしながらピット作業でのペナルティで下位に甘んじたNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)、第3戦鈴鹿でポールポジションながら車両トラブルで泣いたNo.64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)、そして速さは見せるものの結果に繋がっていない若手コンビのNo.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹)は是非とも優勝を勝ち取りたい。

 

 

 

 

 そしてTOYOTA GR Supra GT500としては、コースレイアウト面で見ればオートポリスは不向きかもしれない。しかし、前回の2019年はLC500ではあったが39号車、今季の DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)が途中強く降る雨を利して勝利。2018、2017年もLC500が勝っている。もちろん、GR Supra GT500とオートポリスの実際の相性はレースを行っていないので未知数だが、決勝レースは強さをみせるので、39号車や念願の来日が叶ったフェネストラズが今季初登場するNo.37 KeePer TOM'S GR Supra(平川亮/サッシャ・フェネストラズ)、そしてSWの軽いNo.38 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)のトップ争いは十分に期待できる。

 

 

 

 

■展開の読めないGT300。高速コーナリングのマシンが有利!?

 シーズンも残り3戦。ドライバーランキングのトップを行くのは、前戦優勝のNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)。福岡県出身の井口にとってはホームでのレースではあるが、サクセスウェイト(SW)が上限の100kgとなったため表彰台は厳しいかもしれない。61号車同様にランキング2、3位のNo.56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)、No.244 たかのこの湯 GR Supra GT(三宅淳詞/堤優威)も、タイトルに向け1ポイントでも多く取ることを目指し、2019年のように天候が左右する展開となれば“チャンス”を得たいところだろう。
 もし、このランキング上位3チームがノーポイントともなればタイトル争いは“大混戦”が待っている。ランキングトップの61号車から1勝(20ポイント)差にはなんと11チームがひしめいているのだ。つまりランキング11位のNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)も、ここで勝てばランキング3位以内もある。4号車をはじめとする現在20~26ポイントの6チームはSWがあろうとも表彰台、できれば勝利を狙っていきたい。

 タイトル争いもあるが、まずオートポリスで有利なマシンを考えるとコーナリング性能に優れることだろう。61号車、BRZもその1台だ。他にはマザーシャシーのNo.5 マッハ車検 GTNET MC86 マッハ号(平木湧也/平木玲次)、4号車やNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)などメルセデスAMG GT3、そしてミドシップレイアウトのランボルギーニやNSX GT3を挙げたい。またオートポリスには初登場となるNo.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)などGR Supraもコーナリング自慢だけに上位に来そうだ。
 そして、2018、19年と連勝しているRC F GT3も優勝候補に挙げたい。特にNo.96 K-tunes RC F GT3(新田守男/阪口晴南)は、今季GT500スポット参戦を続けていた阪口が復帰し、GT500でも通用した走りを存分に発揮してくれればおもしろい存在になりそうだ。

 

   

 

   

 

 

 昨年は開催されなかったオートポリス戦なので九州のファンにとっては待望の一戦であり、もちろん第6戦は終盤戦だけに全国のSUPER GTファンも楽しみなレースであろう。各チームにおいても、ここからより厳しい戦いに再度気合いを入れて臨むはず。サーキット観戦の皆さんは、新型コロナウイルス感染防止対策も忘れずにレースを楽しんで欲しい。また、現地に行けない方はJ SPORTSでレース中継(ライブ&再放送&オンデマンド)やテレビ東京系「SUPER GTプラス」で存分に熱戦を見守ってほしい。

 

 

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