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2021.10.21
ピエール北川のこれを言わせて! 「シーズンもいよいよ第6戦! 増えるサクセスウェイトや高地のコースと優勝予想は難しいけど、それも楽しい!?」

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SUPER GT Special Preview
第6戦 オートポリス[GT公式アナウンサー]ピエール北川のこれを言わせて!

 

 毎度! ピエール北川です。
 急に秋が深まったみたいに最近グッと冷え込んできましたが、皆さんお変わりありませんか? 体調には気を付けてお過ごしくださいね。
 さて、今週末は九州・大分県のオートポリスで開催される第6戦です! オートポリスでのSUPER GTは2年ぶり。ワクワクしかありません! 先にサーキットガイドでもご紹介したように、雄大な阿蘇の地形を活かしたダイナミックなレイアウトのコースは、毎回ドライバーも予選では攻め込むし、レース中も数々のドラマが生まれます。そして何より九州のSUPER GTファンが熱いので、去年開催できなかった気持ちを、2年分まとめてこのレースで盛り上がっちゃいましょう!!

 

 

【第5戦SUGOを振り返る】

■SUGOのマモノは……、2年分暴れてくれました(汗)

 まずは前戦のおさらいを。前半はSUGOらしくなく(?)、静かに進んだ第5戦の決勝レース。しかしレース後半は大忙し! やはりSUGOのレースは実況アナウンサーに楽をさせてくれません(苦笑)。
 GT500クラスの優勝は6年ぶりとなるNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(平峰一貴/松下信治)でした! 星野一義監督も、平峰選手も松下選手もやっと優勝できて感無量だったでしょう。特に平峰選手はGT300のプライベーターチームからコツコツ這い上がってきた若武者。いつも可愛がってくれる星野監督に勝利でやっと恩返しができて、平峰選手良かったですね! 優勝の2人はSUPER GTで初優勝を経験し、今後ますます強くなりそうな予感がします。覚醒の2人に、ライバルたちは戦々恐々でしょう。一方、残念だったのはNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)とTOYOTA GR Supra GT500勢。8号車はレース後半に次々と困難に見舞われ冷静にレースを進められず、またもや優勝を逃す結果に。GR Supra勢には終盤トラブルが続出し、シリーズ終盤へ向けて心配事が増えてしまいました。逆に驚いたのはNo.1 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)。しっかりと2位に入り、バタバタしていたライバルを尻目に、これぞチャンピオンチームの底力というものを見せつけるような見事なレース運びでした。

 GT300クラスは、ついにというか、ようやくと言うか、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が優勝を飾りました! 新型BRZとなった今シーズン、前戦まで何度も優勝のチャンスはありましたが、それが結果に結びつかずチームもドライバーも落胆のレースが続いていました。しかし、SUGOではそれを一掃するような気持ちのよい勝ちっぷり!! 井口選手も山内選手もチームスタッフも、そして何より毎戦熱烈応援するスバルファンの皆が報われた、価値ある1勝でした。おめでとうございます!

 

 

 

 

【第6戦オートポリスを大胆予想!】

■オートポリスでは、今季苦戦の各車が逆襲するか!?

 では今大会、第6戦オートポリスのレース予想です。改めて2年ぶりの開催と第6戦というシリーズの流れからみると、本当に予想が難しいですが、これもレースの楽しみですね。
 まずGT500クラスは、昨年導入された現行車両がオートポリスで初レースになるということ。そして第6戦というのはランキング上位の車両が最も重いサクセスウェイト(SW)を積んでレースをしなければならないということです。GT500のSWは50kgを超えると燃料流量リストリクターの制限(その分SWの実搭載重量は減りますが)によるパワーダウンもあります。このSWと向き合って、マシンをセットアップしなければならないエンジニアは悩みが多いと思います。
 さてオートポリスの優勝候補ですが……。今回は? 今回も? No.8 ARTA NSX-GTを推しましょう。SUGOの借りはオートポリスで返すしかありません。ドライバーの2人の実力、マシンのスピード、サクセスウェイトからして、優勝候補はこのチームしか思い浮かびません! 特に野尻選手は先週ツインリンクもてぎで開催された全日本スーパーフォーミュラ選手権で今年のドライバーズタイトルを獲得し、オートポリスに乗り込んできます。一つ大きなプレッシャーを乗り越え王者となった野尻選手の走りに注目しましょう!
 そして対抗で挙げるのはNo.38 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)とNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)。この2チームも今シーズン上手く行かないレースが多いですが、SWの重量とマシンパッケージから考えると優勝争いしなきゃ盛り上がりません! 予選でまずは上位を獲得して主役になってほしいですね。
 NISSAN GT-R NISMO GT500勢はタイヤ次第でどのチームが来るか横並びの状態。その中で経験値の高いチャンピオン経験者2人を擁するNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は怖い存在になりそうです。
 最後に1台。怖い存在といえるのがHonda NSX-GT勢のNo.64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)です。SWが軽いのもさることながら、ダンロップタイヤの開発も担うこのチームは何かやってくれそうな予感。大津選手は先週のスーパーフォーミュラで初優勝を経験して一回り大きくなりましたし、その優勝をアドバイザーとして傍で支えていた伊沢選手も刺激を受けたはずです。良い波に乗って来そうな予感が!?

 

 

   

 

 

■GT300はターボ車が有利!? ダークホースはこのマシン

 SUGOではコーナリングスピードを武器に、GT300クラスを快勝したNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)ですが、今大会はサクセスウェイトが上限の100kg。同様にドライバーランキング2、3位も100㎏を積む状況でオートポリスに臨みます。まさに重さとの戦いとなり、彼らは少しでも多くのポイントの獲得を目指すレースになりそう。
 一方で優勝争いを繰り広げそうなのは、No.11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)でしょう。パワフルなターボエンジンが有利な高地のコースであることと、11号車もSWが75kgと軽くはないですが、経験豊富な平中選手と安田選手は重いマシンであっても、巧みにコントロールしてくれそうです。対抗しそうなのはNo.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)か。こちらもSWは66kgですが、高いダウンフォースを得られるマシンだけに、高地でもタイヤへの負担は少なそう。ただ高地では自然吸気のエンジンはパワーダウンが気になりますが、秋の冷たい空気があれば何とか馬力も維持できる…かな。そして、私が気になるのはNo.7 Studie PLUS BMW(荒聖治/山口智英)です。過去を振り返ってみるとBMWとオートポリスは割と相性がいいんですよ。幸か不幸かSWもないし、勝負できそうですから、荒選手と九州・長崎県出身の山口選手にはぜひがんばってほしいですね!

 

 

   

 

 

【第6戦オートポリスでお会いしましょう!】

■緊急事態宣言はあけましたが感染症対策はしっかりと!

 最近は少しずつ以前のような日常を取り戻しつつありますが、人が集まる場所、サーキットでの観戦でも感染防止の対策をお願いする事は多いと思います。引き続きご協力をお願いします。
 でもオートポリスでは2年ぶりのSUPER GTですから、来場される地元ファンには思う存分楽しんでほしいです。なので、まずは皆さんしっかり体調を整えて万全の状態でオートポリスに来て、楽しんでくださいね! テレビや配信で観戦の皆さんも、奮戦するドライバーとチームに熱い応援をよろしくお願いします!!

 

 

 


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