2021.10.24

Rd.6 決勝GT300：No.31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTが見事なポール・トゥ・ウインを達成！

第6戦 オートポリス：決勝 GT300レビュー

2021 AUTOBACS SUPER GT第6戦『AUTOPOLIS GT 300km RACE』の決勝レースが10月24日（日）午後、大分県のオートポリス（1周4,674m×65周）で行われた。GT500クラスは、予選4位からスタートしたNo.8 ARTA NSX-GT（野尻智紀／福住仁嶺）が後半に独走態勢を築いて今季初勝利を挙げた。GT300クラスはNo.31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT（嵯峨宏紀／中山友貴）が見事なポール・トゥ・ウインを決めた。

 

 

 

 

決勝日は、前日同様に晴れ。やや風が強く冷え込むなか、午後1時30分にフォーメーションラップが始まった。その前、No.4 グッドスマイル 初音ミク AMGがコースインの際に車両トラブルでストップ。修復を行ってピットスタートとなった。

ポールポジションからスタートしたNo.31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT（嵯峨宏紀／中山友貴）の中山がレースをリードする。これにNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT、No.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GTが続き、このトップ3が一団となって後続を引き離していく。

GT500の先頭が9周目には入ったところで、第2ヘアピンでアクシデントが起きる。予選27位からスタートしたNo.22 アールキューズ AMG GT3がクラッシュ。フロント部分を大きく壊したため破片が飛散し、即座にFCY（フルコースイエロー）となり、その後セーフティカーが導入された。

GT500クラスが16周目に入ったところでリスタートとなるが、ふたたびクラッシュが発生。No.35 arto RC F GT3（ショーン・ウォーキンショー）とNo.48 植毛ケーズフロンティア GT-R（内田優大）がバトルの際に接触して、48号車が姿勢を乱してコースアウト。またもマシンの破片が散乱する。これで2回目のセーフティカーランとなるが、この周回時点では所定のドライバー交代は認められていなかったが、ピットレーンオープンとなるとタイヤ交換のみを行うチームが現れる。ドライバー交代が可能となる時点で再度ピットインが必要であるが、その作業時間を減らそうという作戦だった。

2回目のセーフティカーが退去すると、ここで9台ほどのマシンがリスタートと同時にピットイン。また翌周には3番手を走っていた52号車がピットに入る。そして、トップの31号車は29周目、2番手の61号車は30周を終えピットインしてドライバー交代を行う。

 

 

 

上位陣がピットインを終えると、31号車（嵯峨宏紀）のトップは変わらず。一方、2番手はピットインで順位を上げてきたNo.96 K-tunes RC F GT3だが、31号車との差は15秒以上開いてしまった。96号車の後ろには61号車が続いて接戦となるが、終盤になるとその差は開いていった。すると61号車の背後に52号車が迫り、今度は3番手争いがヒートアップする。

その背後では、ピットインを遅らせる作戦を採ったNo.11 GAINER TANAX GT-Rが5番手に浮上。さらに、セーフティカー中にタイヤ交換を行ったNo.10 GAINER TANAX with IMPUL GT-Rと、ピットスタートのNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMGが続いていた。勢いのある4号車は10号車をかわすと、5番手に順位を上げた。

一方、終始安定した速さをみせたNo.31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT（嵯峨宏紀／中山友貴）は、荒れたレースを逃げ切って優勝を掴み取った。嵯峨とチームにとっては2016年第4戦以来の、中山はチーム移籍後初の勝利となった。

 

 

2位はNo.96 K-tunes RC F GT3（新田守男／阪口晴南）で今季初の表彰台に上がる。3位争いは九州出身、61号車の井口と52号車の吉田の激しい争いとなったが、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT（井口卓人／山内英輝）がポジションを守り切った。

この61号車の3位によって、井口／山内組はドライバーランキングのトップをキープ。ノーポイントに終わった同2、3位の藤波清斗／ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組（No.56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R）、三宅淳詞／堤優威組（No.244 たかのこの湯 GR Supra GT）との差を広げている。

 

 

 

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