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2021.11.24
ピエール北川のこれを言わせて! 「もう最終戦ですよ!! 優勝もタイトルも予想難しすぎ!? でも、みんなで熱くなって存分に楽しみましょう!」

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SUPER GT Special Preview
第8戦 富士スピードウェイ[GT公式アナウンサー]ピエール北川のこれを言わせて!

 

 毎度! ピエール北川です。
 なんと、もう最終戦ですよ、最終戦!! 歳をとると時が経つのが早いっ!(笑)
 というわけで、今週末の富士スピードウェイが今シーズンのAUTOBACS SUPER GTのシリーズ最終戦となります! 今年も新型コロナウイルス禍の影響で、ファンの皆様には観戦に関して色々ガマンやご不便をおかけしましたが、何とか今シーズンも最終戦まで辿り着けました。これもスポンサー各社をはじめ、開催サーキット関係者の皆さん、チーム関係者やドライバーの皆さん、そしてオフィシャルの皆さんのおかげだと思っています。何よりSUPER GTを応援してくださるファンの皆さんのおかげで、SUPER GT関係者は皆ここまでがんばれました! 本当にありがとうございます!!
 前戦もてぎ大会では両クラスのチャンピオンが決まってしまう可能性があったのですが、結局どちらも王者決定は最終戦へ持ち越しとなり、サクセスウェイトも原則無しで正真正銘、今シーズンのすべてを賭けた「最終戦ガチンコ対決」で王者が決まります。冬の空気を感じる富士スピードウェイだと思いますが、ゲキ熱のレースになること間違いなし!! 僕らもみんなで熱くなって、存分に楽しみましょう!

 

 

【第7戦もてぎを振り返る】

■昨年の最終戦を思い出すようなGT500の結末…

 最終ラップ、ツインリンクもてぎの観客席には悲鳴がこだましました。チェッカーまであと1周を切ったGT500クラスの優勝をかけた大接戦は、それまでトップを守っていたNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(平峰一貴/松下信治)が2コーナーを過ぎてガス欠になり、直後の2位を走っていたNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)がまさかの大逆転の勝利! 昨シーズンの最終戦でも、最終ラップの最終コーナーを立ち上がったところで、トップのマシンがガス欠。チャンピオンを逃したというあまりにも壮絶なドラマがありましたが、今回もそのレースを思い出すような、劇的な結末のレースとなりました。
 現代のSUPER GTは「勝つためにはそこまでリスクを負って攻めないと優勝できないのか?」と思うほど、ピット作業で給油量をギリギリにしてストップ時間を短縮し、そのうえで忙しくレースを戦いながら燃費も計算しながら勝負し続けなくてはいけないという、極めてシビアな戦いを完璧に遂行しないと勝利を得ることも難しいレースのようです。
 破れはしましたが、3位でフィニッシュした12号車の平峰&松下選手は初コンビのシーズンですが、ここ数戦はとても印象的なレースを見せてくれています。そして野尻/福住選手は何とオートポリスから2連勝! 一気にGT500チャンピオン争いの主役になりました。

 GT300クラスもハイレベルな戦いでした。No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が有利な展開でシーズンが決着するかに思えた第7戦もてぎで、ディフェンディングチャンピオンのNo.56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が、決勝当日にタイヤ無交換作戦というギャンブルに近い作戦を遂行。見事に意地の表彰台を獲得! 逆転チャンピオンの可能性を広げることに成功しました。
 もてぎで優勝を飾ったのは、これまでノーポイントのレースが続いていたNo.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(川端伸太朗/篠原拓朗)の若手コンビが勝利!! このレースでアウディR8 LMSがここまで大活躍するとは…。僕はノーマークでした。ごめんなさい(汗)

 

 

 

 

【最終戦富士を大胆予想!】

■優勝&チャンピオン予想は難しすぎて…予想できません(笑)

 では、優勝予想しなきゃですね。しかしねぇ、もてぎ大会の最終ラップ見たでしょ? あれ見たら最終戦の優勝予想なんて怖くて書けない! しかもチャンピオン予想なんて怖すぎる(汗)。でーもー、自分を奮い立たせて書くとします。
 まずGT500クラスですが、優勝はNo.36 au TOM'S GR Supra(関口雄飛/坪井翔)を予想します。それとNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)もありえるか。決勝レースは荒れると思うので、今シーズンしぶとくレースを生き残る36号車ですから、荒れるレースをかいくぐって初優勝を飾りそうな予感。勝てばチャンピオンの芽も残ります! 14号車もホームコースの富士は負けられない戦いになるので総力を挙げてくるでしょう。対抗はNo.8 ARTA NSX-GT。今、野尻&福住選手には死角が見当たりません。富士はTOYOTA GR Supra GT500が優位に思えますが、今シーズンのHonda NSX-GTは富士も速い。予選で8号車がポールポジションを獲ると、そのままレースを突っ走るかもしれません!
 NISSAN GT-R NISMO GT500勢はもちろんNo.12 カルソニック IMPUL GT-Rに期待! 平峰&松下選手のコンビは、まだまだ伸びしろタップリ。最終戦もあるかもしれませんよ!
 チャンピオン争いは事実上3台のNSX-GT、8号車に加えて、No.1 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)、No.17 Astemo NSX-GT(塚越広大/ベルトラン・バゲット)が有利な構図でしょう。その中で流れが来ているのは8号車だと思います。8号車は優勝で自力チャンピオンもあるので、予選から良い流れを掴んで2007年以来の王者獲得となるか? 楽しみにしましょう! 対してランキングトップで連覇の期待がかかる1号車と17号車は、予選で8号車に対してどのスターティンググリッドを獲得できるか? 8号車より前ならば、チャンピオンを引き寄せられる確率も上がると思います。

 

   

 

   

 

   

 

 

■GT300はGR Supra勢が強そう。でもタイトルはあのチームが!?

 GT300クラスの優勝争いですが、正直答えが出せません(汗)。ただ富士では今季第2戦や昨年のレースを思い出すと、GR Supra勢が速そうです。最終戦の本命はNo.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)を推しましょう。残念ながら52号車はチャンピオン争いに残れませんでしたが、得意の富士で優勝する可能性は高そうです。
 対抗はNo.56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rを挙げます。前戦もてぎ大会でのタイヤマネジメントも驚異的ですが、富士はGT-R NISMO GT3の中高速の加速やスピードを活かせるサーキット。最終戦のレースでは主役になるのではないでしょうか。ただ前回のもてぎに比べ、富士はタイヤへの負荷が大きいサーキットで、かつ最終戦ではタイヤ無交換作戦も規定上封印されるので(第8戦はドライバー交代を伴うタイヤ4輪交換が義務付け)、シンプルにスピードで勝負するしかないでしょう。

 チャンピオン争いですが…、悩みますねぇ。最近のGT300クラスは持ち込んでくるタイヤのパフォーマンスも、少なからずレース結果に影響が出るようになっています。各チームの調子や特にチャンピオン争いを繰り広げるチームの状況は、土曜日の公式練習で明暗が明らかになりそうです。
 そんな状況ですが、今シーズンのGT300チャンピオンはNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)を挙げます。新型BRZになった今季は、従来からあるスピードに加えシーズンを追うごとに力強さも増しました。さらにダンロップタイヤのパフォーマンスも予選から力強く、逃げのレースを得意とするBRZは助かります。ただ荒れた展開になってタイヤの温度管理が難しくなるスロー走行がレース中にあると不安もあります。最終戦のレース展開次第ですが、悲願のチャンピオン獲得に向けて幸運を呼び込めるくらい、チーム一丸となった全力走行で週末を戦ってほしいですね。

 

 

   

 

 

【最終戦富士でお会いしましょう!】

■僕たちのSUPER GTをこれからも楽しめるように

 近ごろは気温も下がってきて体調を崩しやすくなるこの季節。皆さんの体調はいかがですか? 週末に現地観戦予定の皆様は、富士スピードウェイへお出かけ前にしっかり体調管理してくださいね! 僕も毎日手洗い、うがい、マスクの着用でがんばってますよ〜。もちろんテレビやネット観戦の皆さんも、換気のしっかりできるお部屋で楽しくライブ観戦してください!
 少しずつ日常生活を取り戻し外出も楽しめるようになっては来ましたが、これからもSUPER GTをはじめとしたモータースポーツや様々なイベント事を楽しめるように、引き続きみんなで感染症の予防に努めて健康第一で過ごしましょうね!
 さあ、今年のクライマックスを全力で楽しんじゃいましょう!! 準備は整いましたか? Are You Ready!?

 

 

 


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