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Race Report
2021.11.28
Rd.8 決勝GT300:SUBARU BRZ R&D SPORTが悲願のGT300初制覇!! レースはSYNTIUM LMcorsa GR Supra GTが2勝目を挙げる

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第8戦 富士スピードウェイ:決勝 GT300レビュー

2021 AUTOBACS SUPER GT第8戦(最終戦)『FUJIMAKI GROUP FUJI GT 300km RACE』の決勝レースが11月28日(日)午後、静岡県の富士スピードウェイ(1周4,563m×66周)で行われた。GT500クラスは、予選4位から猛追したNo.36 au TOM'S GR Supra(関口雄飛/坪井翔)が優勝し、シリーズタイトルも逆転で手にした。GT300クラスはNo.60 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)が優勝。3位に入ったNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が、SUBARU初のGT300制覇を成し遂げた。

 

□決勝 天候:晴 | コース:ドライ | 気温/路面温度 スタート前(12:50):13度/23度>中盤(14:00):14度/14度>終盤(14:40):11度/19度>終了(15:00):11度/18度

 

 

 

■SUBARU BRZ R&D SPORTが逃げるもSYNTIUM LMcorsa GR Supra GTがオーバーテイク

 澄み渡った青空の下、午後1時に最終戦の決勝レースのフォーメーションラップがスタートした。なお、ウォームアップ走行でマシントラブルが発生したNo.50 ARNAGE AMG GT3はスタートできず、全27台でのレースとなった。

 ポールポジションのNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人)は、決勝スタートでも先行してTGR(第1)コーナーを通過。だが、No.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GTとNo.60 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GTも僅差で続き、激しいバトルを展開。これにNo.88 JLOC ランボルギーニ GT3、No.65 LEON PYRAMID AMGが続いた。

 一方、ランキング2番手で予選17番手からスタートしたNo.56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rは、レース前のウォームアップ走行中に接触があったものの、車両修復を果たし序盤から追い上げ、5周目にはポイント圏内となる10番手に浮上した。

 後続でも序盤から激しい戦いとなったが、6周目のダンロップコーナーで、14番手を走っていたNo.87 グランシード ランボルギーニ GT3にNo.7 Studie PLUS BMWが接触。7号車が動けなくなったことで、早くもセーフティカーが導入された。

 GT300クラス先頭が11周目に入るタイミングでリスタートとなるが、トップの61号車の後方に60号車と52号車がピタリとつける。すると、60号車の河野駿佑が23周目のTGRコーナーで61号車をオーバーテイクしてトップに浮上する。

 今大会はタイヤ4本の交換が義務づけとなったため、戦術として早めのピットインを行う、アンダーカットを狙うチームがトップグループにも現れる。まずは18周を終え5番手の65号車がいち早くピットイン。さらに19周目には52号車が、21周を終え88号車が、26周を終え6番手を走っていたNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMGがピットへ向かう。2番手を走っていた61号車は、27周を終えピットインし、井口から山内英輝に交代。またトップを走っていた60号車は28周を終えピットに入る。

 

 

 

■またも52号車は不運で勝利を逃し、SYNTIUM LMcorsa GR Supra GTが富士を連勝

 上位陣がピット作業を終えると、トップに立ったのは52号車。後方には60号車の吉本大樹がつける。また65号車、4号車、88号車が3〜5番手に浮上してアンダーカットに成功。対して61号車(山内英輝)は6番手と、一気に苦しい展開になる。
 また予選で61号車に遅れをとったタイトル争いのライバルNo.55 ARTA NSX GT3が7番手、No.56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rが8番手と、61号車の背後に追い上げてきた。61号車の山内は4号車と88号車に行く手を阻まれ、なかなか前に出ることができない。

 タイトルが懸かった3台のバトルは激しいものとなる。なんとしても61号車の前に出たい55号車は、自身47周目のTGRコーナーで61号車のインを突こうとブレーキングを遅らせる。だが無理があったか、アウト側に膨らんでGT500車両にヒットしてしまう。これで55号車はレースから脱落。61号車はそのまま、56号車は7番手に浮上した。

 レースは52号車がトップを独走し、このまま逃げ切りかと思われた。だが、51周目のパナソニックコーナーで、52号車の左リヤタイヤがパンク。スピンを喫し、ピットインを強いられてしまう。さらに3番手の88号車もパンクに見舞われて後退した。

 これでトップに立ったNo.60 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)が、そのままトップを守って、第2戦富士に続き今季2勝目。2位はNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)、3位争いは、4号車を残り2周で抜いたNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(山内英輝)が表彰台に上がった。

 

 

 この結果、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORTの井口卓人/山内英輝が、2021年のドライバーチャンピオンを確定。チームチャンピオンもNo.61 R&D SPORTとなり、今季デビューの新型BRZがSUBARUに悲願の初チャンピオンをもたらすことになった。

 

 

 

 

 

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