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2021.12.05
NISSANの2022年GT500新型車両“Z GT500”が富士スピードウェイで初お披露目

NISSANの2022年GT500新型車両“Z GT500”が富士スピードウェイで初お披露目の画像

12月5日、日産自動車株式会社とニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社(NISMO)は来季GT500クラスに投入する新車両“Nissan Z GT500”のアンベールイベント(お披露目式)を開催した。

2021年の最終戦から1週間。早くもNISSAN陣営が来シーズンに向け始動した。すでに今季限りでGT500車両“NISSAN GT-R NISMO GT500”の参戦終了を公表していたが、来季車両は同時に発表されず、多くのファンがその公表を待っていた。

 

 

そして、この日の富士スピードウェイでNISSANの新型GT500車両が初公開された。アンベールイベントは、ファンにもYouTubeで同時中継された。
>> YouTube - 【中継】Nissan/ NISMO SUPER GT 2022年シーズン Nissan Z GT500 アンベール・イベント

まずは日産自動車のアシュワニ・グプタCOOによるレースで活躍してきたフェアレディZの歴史や国内外のレジェンド・ドライバーがZへの想いを語った。また、富士に集まった4人のNISSANドライバーが「近くで見るとオーラに圧倒される。早く乗ってみたい(松田次生)」「スポーツカーらしい、とにかく“カッコいいクルマ(ロニー・クインタレッリ)」「早く乗ってくれと誘われているよう(平手晃平)」「歴代のZが色濃く反映されている感じ(柳田真孝)」とそれぞれ、新型「Nissan Z GT500」のファーストインプレッションについてコメントした。

 

 

 

 

その後、いよいよ新型「Nissan Z GT500」がコースイン。まだカラーリングされていないマットブラックの開発車両はZらしい流麗なシルエットを持ち、ボンネットとサイド後方に“Z”のロゴがあしらわれていた。
「Nissan Z GT500」はクインタレッリがドライブ。平手が乗るNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rを従えデモランが開始。僅か1週間前に今季最終戦の熱戦が行われた富士スピードウェイとあって、2人の走行はまさに本気さながら。そして、GT-RからZへのリアルで迫力ある継承式のデモランとなった。

 

 

 

その後はNISSANドライバーを代表して松田が「新型Zの発表会に参加できて本当に嬉しく思う。2022年はぜひチャンピオンを獲って、そこから新型Zのヒストリーを作っていきたい」。グプタCOOが「過去、Zに関わってきたレジェンドたちがそうしてきたように、我々もNISSANを応援してくれる人たちが誇りに思えるよう、ここから再びチャレンジしていく」と、ファンに向けメッセージを送った。

 


日産自動車株式会社 アシュワニ・グプタCOO

 

走行終了後は屋内会場で、グプタCOOとNISMOの片桐隆夫CEOが出席して記者会見が行なわれた。グプタCOOが「我々はNISSANの従業員、パートナー、ファンのために、そして勝つためにレースに参加している。その2つの柱がフォーミュラEとSUPER GTです。モータースポーツファンだけでなく、すべてのみなさんにワクワクを届け、そこで培った技術をロードカーへと反映させていきたい」と、その意義を語る。
片桐CEOが「NISSANが現在取り組んでいる構造改革“NISSAN NEXT”を加速させるために、NISSANブランドのDNAを象徴するZの新型を最高峰レースであるSUPER GTに投入することを決めました。GT500車両のレギュレーションに則りZの特徴を最大限に活かし、NISMOの技術をフルに活用して開発を行っています。オフシーズンのテスト、来年の開幕戦に向けさらに開発を加速させ、2022年シーズンは新型Zで、熱い気持ちを持って挑みます」と、来季への熱意を表明した。

 


ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社(NISMO) 片桐隆夫CEO

 

NISSANは2008年からGT500クラスをGT-Rで14シーズン戦い、2022年シーズンから新型の「Nissan Z GT500」での新たな戦いを始める。その理由について報道陣から質問があると、片桐CEOは「GT-Rで14年戦ってきて、勝ってばかりではなく負けたことも多かったのですが、総じて良い戦いができたと自負しています。ファンのみなさんにも喜んでもらえたのではないかと思います。その中で、Zのグローバル展開に合わせ、レース車両もそれを後押しするクルマに変えようということになりました。これを機に様々な部分を見直して勝利を重ねられるクルマにし、シリーズチャンピオンを目指します」と、答えた。

 

 

また新型Z GT500の開発は2年前から進めていたという。片桐CEOによればGT-R NISMO GT500との違いは「一番の違いはクルマのかたち」。今の段階では具体的なことは語られず、分かっているのはZの特徴を活かし、より高性能のレーシングカーに仕上げていくという開発コンセプトのみだ。2022年にNISSANの各チームがNissan Z GT500でどういう戦いを見せるのか、真のアンベールとなる2022年のシリーズ開幕戦岡山(4月16、17日)に注目したい。

 

 

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