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2021.12.06
TOYOTA GAZOO Racingが2022年体制を発表:関口が39号車に移籍!坪井は36号車でアレジと組み、37号車は宮田/フェネストラズに

TOYOTA GAZOO Racingが2022年体制を発表:関口が39号車に移籍!坪井は36号車でアレジと組み、37号車は宮田/フェネストラズにの画像

 TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、12月6日に早くも2022年のモータースポーツ参戦体制を発表し、その模様をYouTubeでライブ中継した。発表会の冒頭ではトヨタ自動車株式会社の豊田章男社長がこれまでのキーワード「もっといいクルマつくり」に、いまだからこそ「モータースポーツを起点とした」を加えると宣言し、さらにトヨタのクルマづくりにモータースポーツ活動で得られる成果をより活かすことを語った。また、SUPER GTでも活躍し、世界耐久選手権(WEC)のチャンピオンも獲得した中嶋一貴さん(TGR Europe副会長)と小林可夢偉選手(選手兼任でTGR WECチーム代表)がTGRの要職に就くことが発表された。

 SUPER GTのGT500クラスに参戦する発表では、来シーズンも株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメント(TCD)を通じて6チームを支援。6台のGR Supra GT500を参戦させる。なお、GT300クラスの参戦体制は、後日の発表となった。

 


トヨタ自動車株式会社 豊田章男社長

 

 

 各チームの体制だが、今シーズンは2009年以来となる36号車でタイトル獲得を果たしたTGR TEAM au TOM'Sだが、なんとエースの関口雄飛が39号車へ移籍することになった。
 このため36号車は、もう一人のGT500王者である坪井翔が初のファーストドライバーとなってチームを牽引する。そしてパートナーには、今年はGT300クラスとフォーミュラレースで活躍したジュリアーノ・アレジが抜擢された。
 坪井は発表後のトークショーで「僕自身、TGRの育成プログラムによりGT500のチャンピオンを獲れるまで支援してもらいました。これ(タイトルを獲れるレベル)を継続していかなくてはいけない。しかもこれから僕と同様にステップアップしてくる若手もいっぱい出てくると思う。そういった若手と共にモータースポーツを盛り上げていけるように、僕も精いっぱい走りたいと思います」と、今後の抱負を語った。

 

 また2017年のGT500チャンピオンであり37号車のエースを務めてきた平川亮が、来季は世界耐久選手権(WEC)にTOYOTA GAZOO RacingのGR010 HYBRIDで参戦することも、明らかにされた。
 これにより、37号車TGR TEAM KeePer TOM'Sもサッシャ・フェネストラズがファーストドライバーとなる。そして今年は19号車で2度のポールポジションを獲得する活躍を見せた宮田莉朋が加入して、新たなコンビを組むこととなった。タイヤはこれまで通り、36号車も37号車もブリヂストンを使う。

 

 そして39号車のTGR TEAM SARDだが、2021年シーズンのGT500王者である関口雄飛を新エースとして招聘する。ペアを組むのはチーム4シーズン目となる中山雄一。2021年シーズンは2016年から続く年1勝が途切れたが、チャンピオン関口を起爆剤に、2016年以来のタイトルを目指していく。タイヤはブリヂストンで変わらない。
 関口は発表後のトークショーで「TGRさんからTGR全体の底上げとして移籍を相談された経緯がありました。自分も2013年末に翌年の契約(参戦シート)がない状況の中、受け入れてくださった(19号車で参戦)こともあり、自分が(TGRに対し)できることならぜひ貢献したいと思ったので『やらせてください』と、移籍をすることに決めました」と、移籍の経緯を語った。

 19号車のTGR TEAM WedsSport BANDOHは、エースの国本雄資は代わらず。移籍の宮田に代わり、阪口晴南が初のGT500レギュラードライバーの座を得た。今年は37号車で5戦のスポット参戦ながらポールポジション獲得や2度の表彰台という活躍をみせた。タイヤはもちろん、参戦以来のヨコハマである。

 

 14号車のTGR TEAM ENEOS ROOKIEは大きな変更はなく、ドライバーも大嶋和也と山下健太で、2019年以来のタイトルを目指す。タイヤもブリヂストンと同様だ。 38号車のTGR TEAM ZENT CERUMOは最多ポールポジション記録&GT500タイトル3回の立川祐路と、元スーパーフォーミュラ王者の石浦宏明のコンビで、タイヤはブリヂストンと、チーム体制の基本は不変だ。2022年こそ立川のGR Supraでの優勝、そしてタイトルを狙っていく。

 

 

GT500クラス 2022年参戦体制
No.
チーム名
車両名
ドライバー
タイヤ
14 TGR TEAM ENEOS ROOKIE ENEOS X PRIME GR Supra 大嶋 和也
山下 健太
BS
19 TGR TEAM WedsSport BANDOH WedsSport ADVAN GR Supra 国本 雄資
阪口 晴南
YH
36 TGR TEAM au TOM'S au TOM’S GR Supra 坪井 翔
ジュリアーノ・アレジ
BS
37 TGR TEAM KeePer TOM'S KeePer TOM'S GR Supra サッシャ・フェネストラズ
宮田 莉朋
BS
38 TGR TEAM ZENT CERUMO ZENT CERUMO GR Supra 立川 祐路
石浦 宏明
BS
39 TGR TEAM SARD DENSO KOBELCO SARD GR Supra 関口 雄飛
中山 雄一
BS

タイヤ=BS:ブリヂストン、YH:横浜ゴム

 

 

 

 

■プレスリリース - TOYOTA GAZOO Racing、2022年の参戦体制を発表
https://toyotagazooracing.com/jp/pressrelease/2021/1206-01/

 

■YouTube - 【ライブ】TOYOTA GAZOO Racing 2022年体制発表
https://www.youtube.com/watch?v=AuwXZZXGakw

 

 

 

 

写真提供:TOYOTA GAZOO Racing

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