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2022.03.12
【公式テスト岡山・1日目】王者au TOM'S GR Supraの坪井がトップタイム!GT300はランボルギーニの2台が午前と午後でトップに

【公式テスト岡山・1日目】王者au TOM'S GR Supraの坪井がトップタイム!GT300はランボルギーニの2台が午前と午後でトップにの画像

公式テスト・岡山国際サーキット 3月12日(土)

2022 AUTOBACS SUPER GTの開幕戦岡山(4/16、17開催)を前にした3月12日、岡山国際サーキットで今年最初のSUPER GT公式テストが始まった。寒さもようやく緩み始め、曇りながら穏やかな天候に恵まれたこの日。GT500クラスは今季参戦の15台全車が、GT300クラスは参戦予定より3台少ない25台の計40台が参加。来月この岡山で行われる開幕戦に向け、各車が積極的にテスト走行を続けた。

 

◎走行1回目(Session 1:1日目午前) 10:00~12:00
天候:曇り/路面:ドライ
気温:14℃~19℃/路面温度:21℃~27℃

◎走行2回目(Session 2:1日目午後) 14:00~16:00
天候:曇り/路面:ドライ
気温:19℃~22℃/路面温度:25℃~28℃

 

 

■午前は王者au TOM'S GR SupraがトップもNSX-GT勢が僅差で続く

 昨年4月の開幕戦以来、岡山国際サーキットでは11か月ぶりにSUPER GTマシンの公式走行となった。新型コロナウイルスの感染拡大防止対策を行い、スタンド裏でのイベントは行われなかったものの、公式テスト岡山は有観客で開催された。2日間のテストの初日となったこの日は午前に2時間、午後に2時間の計4時間の走行が実施された。午後セッションの最後には、GT500とGT300のクラス専有走行が10分ずつ行われ、まさに本番の予選さながらのタイムアタックも見られた。

 

 午前のセッションが始まる前に、昨年12月に逝去された360号車TOMEI SPORTS監督の中野啓吉さんと、23号車NISMO監督の鈴木豊さんに哀悼の意を表して黙祷が行われた。
 そして午前10時からセッション1がスタート。昨年のシリーズチャンピオンに輝いたNo.36 au TOM'S GR Supra(坪井翔/ジュリアーノ・アレジ)を先頭に、各車が続々とコースイン。しかし早々に、GT300車両がスピンしてストップ。赤旗が提示されてセッションは中断するが、すぐに走行は再開して、以後は中断することなく、午前12時のチェッカーを迎えた。
 走行前半から快調なラップタイムを刻んでいたのはHonda NSX-GT勢で、No.100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)が1分18秒218をマークする。その後No.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)が1分18秒184とタイムを塗り替えた。
 だがセッション終盤となった11時35分にNo.36 au TOM'S GR Supraの坪井が、前年チャンピオンの貫録を見せて1分18秒150のトップタイムを記録。これがこのセッション1の最速タイムになった。セッション終了後には、昨年から導入されたFCYのテストが実施されて、午前の走行が終了した。

 

 

 

■午後の専有時間にAstemo NSX-GTがトップタイム、新型ZのCRAFTSPORTS MOTUL Zが2番手に

 午後のセッション2は午後2時から2時間で行われた。両クラス混走の時間帯では、No.17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)が1分18秒467でトップタイムをマークし、今季新登場のNissan Z GT500のNo.23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)とNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)の2台が続く。
 そしてセッション最後の10分間のクラス専有走行では、17号車の松下信治が1分18秒215で自らのトップタイムを更新した。だが、セッション1のトップタイムには届かず、午前に36号車の坪井がマークした1分18秒150が初日のベストタイムとなった。
 また専有走行では、3号車とNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)がタイムアップして2、3番手となった。

 

 

 午前のセッションでは上位をTOYOTA GR Supra勢とHonda NSX-GT勢が分け合い、その後方にNISSAN Z GT500勢が並ぶ形になったが、タイム差は極めて少ない状況だ。トップの36号車からから12番手のNo.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹)までの差は僅か0.777秒。上位8台では僅か0.372秒だ。
 新型Zで9番手につけたNo.23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)の松田は「ここまでいい流れで来ることができました。今回は(例年の公式テスト岡山より)気温と路面温度が低いと予想したタイヤを持ち込んでいたので、ちょっと調子外れでした。でも、それを考慮してもいいテストになったと思います。ライバルがどんなメニューで、どんな状態でテストしているのか分からないので、判断は難しいのですが、自分たちの考えたプログラム、テストメニューは順調に消化できています。ライバルもホンダ(NSX-GT)が相変わらず速そうだし、トヨタ(GR Supra GT500)も富士では速いですからね。Zになってカウルとエアロが一新されていて富士のテストではドラッグが低下していることは実感できたのですが、その分ダウンフォースも減少しているはずで、そのバランスをどうとるか、ですよね。ただ鈴鹿のテストでは(ダウンフォースも確認できて)フィーリングも悪くなかったので、これからどんどん伸ばしていこうと思っています」と充分な手応えをつかんだ様子だった。

 

 

 

■GT300は午前が88号車、午後は87号車とJLOC勢がトップを好走

 

 

 GT300クラスでは午前、セッション1では、車名が未発表の88号車ランボルギーニ(小暮卓史/元嶋佑弥)の小暮が1分25秒210でトップ。2番手にはNo.96 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)、3番手はNo.9 PACIFIC hololive NAC Ferrari(木村武史/ケイ・コッツォリーノ)と続いた。
 午後のセッション2でもJLOC勢の87号車ランボルギーニ(松浦孝亮/坂口夏月)の松浦が1分26秒149で最速。2番手は午前に続き96号車が、3番手は88号車となった。結果、初日の総合クラストップは午前のタイムで88号車、以下96号車、9号車となった。

 

 

 

 

GT500クラス・1日目総合トップタイム

坪井翔(No.36 au TOM'S GR Supra)

まだ公式テストの初日を終えただけで、ライバルたちを含めての勢力図は分からない部分も多いですね。それでも最初の公式テスト初日にベストタイムをマークできたのは嬉しいです。午後はジュリアーノ(アレジ)がGR Supra GT500を習熟する時間に充てていたので、僕自身はドライブすることはありませんでした。でも、彼はGT300も経験してきたし、GT500でのキャリアが長い僕が彼の(GT500クラスの)ドライビング習得の手助けになればいいと思っています。

 

GT300クラス・1日目総合トップタイム

小暮卓史(No.88 TBN)

マシンは昨年から積み上げてきた部分があって、状態が良かったし、タイヤがすごくよかった。ヨコハマさんががんばっていい仕事をして、よいタイヤを持ち込んでくれましたね。午後は走っていないので、コンディションは分かりませんが、(同じJLOCの)もう1台の87号車がトップタイムだったし、僕たちの88号車も僅差の3番手につけているので、安定してパフォーマンスを発揮できていると思います。今日は、(開幕戦岡山に向けた)タイヤチョイスに集中していました。よいテストができましたね。

 

 

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