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Race Report
2022.05.04
第2戦 富士 決勝:優勝記者会見

第2戦 富士 決勝:優勝記者会見の画像

第2戦 富士スピードウェイ:優勝記者会見

GT500 Class

No.8 ARTA NSX-GT

 

野尻智紀

「どこか気持ちの整理がつかないまま、チェッカーになった」

会見ではあまり自分の心のすべてをお話しすべきではないのかもしれませんが、あえて今日はお話しさせていただきたいと思います。まず皆さんも同じ(気持ち)だと思いますが、高星(明誠)選手が無事で本当に良かったと思っています。(レース)中断の最中は、(レース直後の)放送での会見でもお話ししましたが、僕としては正直走りたいとは思えなかった状況でした。でもこれは僕らの仕事だと思って(クルマに)乗り込んだのはいいのですが、それでもやっぱりどこか気持ちの整理がつかないままセーフティカー・ランをしていて、そのままチェッカーという形となりました。

そのあと、本当にたくさんのお客さんがこれ以上ないんじゃないかというくらい僕たちを温かく迎えて応援してくださっていることが、ものすごく僕たちの心に響きました。今回たくさんのお客さんが戻ってきてくれたので余計にそう感じているのかもしれませんが、ファンの皆さんに支えられているんだなとすごく思いました。このレースを見に来ていただきたいと思っているので、これからも飽きずにSUPER GT、モータースポーツを楽しんでいただきたいと思っています。長い間ファンの皆さんにはお待たせしましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。

今日は優勝という形で終わりましたが、少し僕たちの複雑な感情がモロに出てしまった表情も皆さんにお見せしてしまったかなと思います。だから、次戦はしっかりと僕と福住(仁嶺)選手とチームと、そしてファンの皆さん全員で喜べるような優勝したいと思います。必死でがんばります。

 

 

福住仁嶺

「今回用意してくれたクルマはすごく良くなった部分が多かった」

結果としてこういう状況でレースが終わってしまって……、僕だけでなくサーキットにいる皆さんがモヤモヤした気持ちでレースを終えることになったと思います。最近のSUPER GTでは非常にレベルも高くなってきているなかでいろんなドライバーがいると思うのですが、マナーとかそのへんをもっと大事にしていかないと、このようなことがまた起こるんじゃないかなと思っています。僕らドライバーもいろいろ意見を言い合って、こういうことが起きないようにSUPER GTをもっと盛り上げられたら、と思います。

今日のレースでは最初のスティントを走ったのですが、チームが今回用意してくれたクルマはすごく良くなった部分も多かったし、その後の野尻(智紀)さんにもすごくがんばってもらいました。結果として優勝しましたが、今日のレースで新たにいろんなヒントを得たので、次戦に向けてもいろいろ考えていきたいなと思っています。

次は僕たちも満足できる優勝ができるように、そしてサーキットまで足を運んでくださっている皆さんも満足して帰れるようなレースができるように、僕たちも全力を尽くしてがんばりたいと思います。

 

 

 

 

 

GT300 Class

No.10 TANAX GAINER GT-R

 

富田竜一郎

「望んでいたペースが出せて想定どおりのレースができた」

非常に難しいレースになってしまって、結果としては釈然としないですし、僕たちだけでなく勝てたかもしれないというチームがいるとは思うんですけど、まず高星(明誠)選手に大きな怪我がなかったのが個人的にはすごく良かったなと思っています。

レースではスタートからいいペースで後続を引き離すことができましたが、後半に向けて僕たちは(タイヤ)無交換という作戦は採れそうもなかったので、単純にスピードレースをしようと決めていました。そのなかで望んでいたペースが出せて想定どおりのレースができていて、タイヤ(性能)の落ちも想定よりは良かったこともあって、前半(スティント)を延ばすことができました。その後、大草(りき)選手に代わってから、ほかのクルマがスプラッシュだったりショートの燃料を入れているなかで、ウチはフルタンクでかなり長くいけるようにしていたので何台かに前に行かれてしまったんですけど、大草選手が順位を戻してくれました。そのおかげで今日ここにいられていると思っているので、チーム全体としてがんばれた結果かなと思っています。

最後、チェッカーを受けた後、クルマの前に大草選手と塩津(佑介)選手と立った時に、ものすごく多くの数のお客様が残られていたことがすごくありがたかったです。この連休の1日を潰してサーキットまで来ていただいて、結果こういうレースにはなってしまいましたけど、僕たち選手が必死で戦ったところを見てくれていたからこそ最後まで残っていただけたんだと思っています。そういうレースを毎レース、今回よりももっとプロのレースをちゃんとできるように、次の鈴鹿ではもっともっとレベルの高いレースができるように、僕たちチーム、ドライバーががんばっていきたいと思います。

 

 

大草りき

「しっかりと大きなミスなく終われてひと安心」

とても難しいレースになってしまったんですけど、自分のスティントで2回赤旗が出て、その両方でクラッシュしてしまったドライバー、ふたりとも無事でとても良かったなとまずは思っています。

そんななかで富田(竜一郎)選手が後ろを結構ぶっちぎった状態で僕にバトンを渡してくれて、めちゃくちゃ緊張はしていたんですけど、しっかりと大きなミスなく終われたことはひと安心です。まさかデビューイヤーでこんなに早く勝てると思っていなかったので、まずは自分をここまで走れるように指導してくださった富田選手、チームをはじめとするみなさんに感謝したいと思っています。

こういうかたちでレースが終わってしまったんですけど、そのなかで遅い時間までレースを最後まで見てくださったファンの方々、お客さんの方々にはすごく感謝しないといけないなと思いますし、次回の鈴鹿は今回のようなことが起きないように、僕たちだけではなく、速さだけではなく、そういうところからもしっかりおもしろいレースをしていけるように、それぞれが改善していいレースができたらなと思っています。

 

 

塩津佑介

「走る機会はなかったけど、この場に立つことができて感謝しかない」

今回、僕は走る機会はなかったんですけど、公式テスト(富士)の時にクラッシュさせてしまって、すごいチームに迷惑をかけてしまってドン底の状況だったんです。けれども、この場に立つことができて本当にチームのみなさんに感謝しかないです。また走れる機会があったら全力でがんばりたいと思うので、よろしくお願いいたします。

今日、本当にいろいろなことを学ぶ機会があったので、それをしっかり肝に銘じて、またチャンスがきた時にしっかり結果が残せるようにがんばりたいと思います。

 

 

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