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2022.05.20
第3戦 鈴鹿プレビュー:前半戦の区切りとなる第3戦!今年の鈴鹿は混戦模様か!?

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第3戦 鈴鹿サーキット : プレビュー

ここまで白熱した戦いが続いている2022 AUTOBACS SUPER GT。5月28日(土)、29日(日)に第3戦「たかのこのホテル SUZUKA GT 300km RACE」が、三重県の鈴鹿サーキットで開催される。舞台となる鈴鹿は世界的に知られる難コースである一方、多くのドライバーが「攻めがいがある」と称えるコースだ。この後、第4戦までは2ヶ月ほどインターバルが空くので、シリーズ前半の区切りとなる重要な一戦だ。GT500クラスでは、過去2年3大会の鈴鹿をNISSAN勢が圧倒。だが今季は各車の空力がアップデートされたので、互角の大混戦も予想される。果たして、誰が勝ち名乗りを上げ、今季の流れを掴むのだろうか?

※上写真は昨年の第3戦 鈴鹿
※サーキット観戦やその行き帰りでは、地域やサーキットが提示する新型コロナウイルス感染拡大防止対策の遵守を心掛けるようお願いします。

 

 

■ホーム鈴鹿で久々の勝利を掴みたいNSX-GT勢

 第3戦の舞台となる鈴鹿サーキットはHondaが手掛けたコースで、彼らのモビリティ普及活動の中心である。となれば、単にHonda NSX-GTだからではなく、多くの鈴鹿レーシングスクール出身ドライバーたちにとっても、走り込んだホームコースである。
 NSX-GT勢の前回勝利は2018年。だが、2020年からポールポジションは3戦連続獲得している。今季型NSX-GTはベース車をタイプSに切り替え、速さだけでなく、安定度の高い、決勝を見据えたマシンに生まれ変わった。まさにその真価を披露するのが、この第3戦鈴鹿なのだ。
 注目はNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)。第2戦で勝利を挙げたものの、納得のいく勝利とは言いがたい。ここで連勝を遂げて、一気にランキングトップへ、そしてチャンピオンへの流れを掴み取りたい。2戦連続で上位入賞のNo.100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)も優勝候補で、タイトルを見据えた戦いをしてきそう。“必勝”という意味では、鈴鹿の直近3大会でポールポジション2回のNo.64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)や、若手コンビのNo.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹)に期待したい。

 

   

 

 

■NISSAN車の鈴鹿4連勝なるか!逆襲を誓うGR Supra

 鈴鹿で3連勝中と抜群の強さを見せるのは、NISSAN勢の23号車だ。これは昨シーズンまで使用していたNISSAN GT-R NISMO GT500が、まさに鈴鹿にマッチした特性を持っていた面もある。今季はNissan Z GT500にベース車両を変更したので、昨年までと同様とはならないかもしれないが、GT-Rで積み重ねたデータ、ノウハウは当然活かされる。
 やはり今大会もNo.23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は優勝候補であろう。加えて、昨年の鈴鹿では3位表彰台、今季の2戦も予選で調子の良いNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)も候補に挙げておきたい。

 

   

 

 一方、TOYOTA GR Supra GT500勢は鈴鹿との相性が今ひとつといっていいかもしない。元々マシンの素性が直線スピード重視といえるだけに、コーナリングスピードを求められる鈴鹿では結果に結びつきづらかった。しかし今季は空力デザインを大きく変えたことで、ドライバーからも「ライバルと同等に戦える」との言葉も出ている。
 優勝候補に挙げたいのは、鈴鹿を得意とするTOM'Sの2台。特に、ここまでノーポイントのNo.37 KeePer TOM'S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋)は、逆にサクセスウェイト(SW)が0kgなので浮上のチャンスだ。そして、やはり鈴鹿が得意なNo.38 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)もトップ争いに加わってきそう。また現在ランキングトップのNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)は、SWが46kgなので予選では厳しいか。それでも決勝で上位に食い込めば、タイトルへの道筋が見えてきそうだ。

 

   

 

 

■GT300もコーナリングマシンのGR SupraやメルセデスAMGが優位か?

 前述のように、鈴鹿はコーナリングスピードが高いマシン、さらにセッティングの幅が広いマシンが優位となる傾向がある。では13車種が競うGT300クラスでは、どの車種にあたるのか? まずGT300規定とマザーシャシー規定の車両、特にコーナリング重視ならGR SupraやBRZ、86MCがそれに当たる。No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)は昨年のポールシッターであり、No.244 HACHI-ICHI GR Supra GT(佐藤公哉/三宅淳詞)は優勝者だ。今年デビューのGR86 GT勢もコーナリングは得意なのでNo.2 muta Racing GR86 GT(加藤寛規/堤優威)にも注目して欲しい。

 

   

 

 FIA GT3規定のマシンでは、メルセデスAMG GT3がコーナリングに優れる車種だ。No.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)やNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)は、実績があり予選が少々悪くても表彰台に割り込んできそう。またLEXUS RC F GT3のNo.96 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)も鈴鹿で2勝を挙げており、侮れない存在だ。
 そしてコーナリングマシンではないが、万能型のNISSAN GT-T NISMO GT3勢、その中でもNo.11 GAINER TANAX GT-R(安田裕信/石川京侍)はトップを争うか。ランキング1位のNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)は、唯一SWが50kgを越える66kgとなるので、まずは確実にポイントを稼ぐレースとなるだろうが、レース巧者の彼らだけに表彰台に上がることもありえそうだ。

 

   

 

 

 

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