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Race Report
2022.05.28
第3戦 予選GT500:WedsSport ADVAN GR Supraが2戦連続、そしてGR Supra GT500が鈴鹿で予選ワン・ツーを獲得!

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第3戦 鈴鹿サーキット:公式予選 GT500レビュー

022 AUTOBACS SUPER GT第3戦『たかのこのホテル SUZUKA GT 300km RACE』の公式予選が5月28日、三重県の鈴鹿サーキット(1周5,807m)で行われた。GT500クラスは鈴鹿のコースレコードを更新したNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)の国本が、GT500参戦10年目で初のポールポジション(予選1位)を獲得。GT300クラスは、No.7 Studie BMW M4(荒聖治/近藤翼)の近藤が初のクラス予選1位となった。2チームは、明日5月29日の決勝レースを各クラスの最前列からスタートする。

 

公式予選 天候:晴れ | コース:ドライ | 気温/路面温度 GT500 Q1開始時28℃/44℃、Q2開始時28℃/38℃、Q2終了時28℃/38℃

 

 

 

 

■Q1は前戦のクラッシュから甦ったCRAFTSPORTS MOTUL Zがトップに立つ

 この日の鈴鹿は、午前の公式練習時に26度にも達し、GT300クラスの予選Q1が始まる午後2時55分ころには28度と、5月とは思えない暑さに見舞われた。また、サポートレースのFIA-F4の予選/決勝が遅れたことで、GT500クラスの予選Q1は定刻より10分遅れの午後3時28分にスタートした。

 残念なことに、午前中の公式練習終盤にトラブルからストップしたNo.38 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)は、修復が間に合わず予選への出走を見送ることになった。これにより、Q1は14台により10分間で争われた。各車は開始2分を経過したあたりからコースに入ると、アウトラップともう1周のウォーミングラップを経てアタックに入る。  ここで驚異的な速さを見せたのが、3週間前の第2戦決勝でクラッシュし、マシンをほぼすべて組み立てなおして鈴鹿に臨んでいるNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正)だった。渾身のタイムアタックで叩き出した1分44秒230は、2018年から不変だったコースレコードを更新してのトップタイムだ。
 そして次々と1分44秒台が記録されるが、2位のNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛)でさえ0.591秒も及ばない。結局、このまま3号車がライバルに圧倒的な差をつけ、Q1をトップ通過した。2、3番手は39号車とNo.37 KeePer TOM'S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ)と、最近は鈴鹿で苦戦が続くGT500のTOYOTA/LEXUS車両が今季はひと味違うと感じさせる結果となった。また、4番手にはNo.17 Astemo NSX-GT(塚越広大)がつけた。一方、No.23 MOTUL AUTECH Z(松田次生)とNo.100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴)、開幕戦勝者のNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra(山下健太)はQ1を突破できなかった。

 

 

 

■圧巻のアタックを決めた19号車の国本は10年目にして自身初のポールポジション

 GT300クラスのQ2を終え、GT500クラスのQ2は午後4時06分から10分間で行われた。Q1を勝ち抜いた8台は、ここでも開始2分過ぎに動き出し、同じくアウトラップと1周のウォーミングアップを経てアタックに入る。

 まずはNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(高星明誠)が速さを見せ、Q1のトップタイムには及ばなかったが、1分44秒425でトップに立つ。そして、No.17 Astemo NSX-GT(松下信治)、No.37 KeePer TOM'S GR Supra(宮田莉朋)が迫るものの、3号車には届かず、チェッカーラップのタイム更新はないかと思われた。  だが、そのチェッカーラップで圧巻のタイムアタックを決めたのが、前戦富士のポールシッターNo.19 WedsSport ADVAN GR Supraだ。富士では阪口晴南がQ2アタッカーだったが、今回は国本雄資だ。Q1で出たコースレコードをさらに縮める1分44秒112の、まさにスーパーラップでトップを奪う。そして、もう1台。1回目のアタックを失敗して、再度のアタックを敢行した37号車の宮田もレコードの1分44秒269で、19号車に次ぐ2番手に。これでQ2は終了。なんと、これまで鈴鹿を苦手としたTOYOTA GR Supra GT500が予選ワン・ツーとなった。

 No.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)は2戦連続のポールポジションで、国本はGT500クラス10年目にして自身で獲った初の予選1位となった。予選2位はNo.37 KeePer TOM'S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋)、同3位はCRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)、同4位にはNo.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹)が入り、3車種と、ヨコハマ、ブリヂストン、ミシュラン、ダンロップのタイヤ4種が互角にしのぎを削る激戦の予選であった。

 

 

 

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