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2022.05.29
Catch Up_02:No.19 坂東正敬監督

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【Catch Up_02】
コースレコード更新の走りで2戦連続ポールポジション獲得達成!

 

第2戦富士に続き、今大会でもGT500クラスで予選トップタイムをマークしたNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra。しかも、今回はQ2のアタッカーを務めた国本雄資選手がコースレコードを更新するパフォーマンスを見せ、自身初となるポールポジションを手にしました。予選後、快進撃の理由をチーム代表でもある坂東正敬監督に語っていただきました。

 

 

一人ひとりの責任感のもと、がんばったことで結果が生まれた

 

──前回の富士では阪口晴南選手が、そして今回は国本雄資選手がそれぞれ申し分のないパフォーマンスを見せてくれました。

 

坂東正敬:正直、今朝の練習走行の結果を見て、結構厳しいなと思ってたんです。 ただ、鈴鹿に来る前からQ1は阪口で、Q2は国本で(いく)と決めていたんです。というのも、国本は2017年(第6戦・1000kmレース)にここで予選2番手を獲得していたんで。国本が鈴鹿と相性がいいっていうこともわかってたので、それを踏まえた上で決めていました。ただ、今回はまだクルマのパフォーマンスとタイヤのパフォーマンスを活かしきれてないなっていう部分があり、結構、公式練習の出だしから苦戦してたんです。そのなかでエンジニアとデータエンジニアがコースの路面温度や風向き、ドライバーのコメントを元にクルマをアジャストしていって、タイヤのいいところを引き出せました。結果としてうまくタイヤがマッチしたというか、エンジニアとドライバーによってタイヤの良さを引き出すことができたことがポールポジションを獲れた一番の要因ですかね。

 

 

──予選で、タイミング良くいい道具をキチンと揃えて勝負することができたということでしょうか?

 

坂東:そうですね。でも、午前中の公式練習では全然そこが揃わなくて。まだ路面ができてないからなのか、テストとコンディションが違うからなのか、気温が高いからなのか……って。なかなかあのセッション中にうまく合わせ切るのは難しいんですよね。それに専有走行では予選と違うタイヤを履いたんで、どんな予選なるかなと思っていたんです。ある意味、未知数でもありました。

 

 

──未知数ながら、調整がとてもうまくいったということでしょうか?

 

坂東:はい。Q1で阪口がすばらしいタイムで6位で通ってくれて。で、その阪口からのアドバイスを活かした国本の走りをQ2で見ることができたということです。国本がSUPER GT初のポールですからねぇ……(と破顔一笑)。

 

 

──ヨコハマタイヤの開発も進むなか、チームとしても躍進の理由があったのではないですか?

 

坂東:今シーズン、僕らはチーム編成を見直してエンジニアも変わりましたし、阪口が新たにチームへ加入したりとか、そういう部分でも新しいことにトライしています。(同じヨコハマタイヤを装着する)24号車(リアライズコーポレーション ADVAN Z)にも負けられないという気持ちもありますが、もう(GT500クラスの)どのチームに……とは言ってられないくらいみんなレベルが高いので、ヨコハマタイヤのパフォーマンスをいかに出せるかというところに対して、チーム(スタッフ)一人ひとりの責任感のもと、がんばったことで結果が生まれたのだと思います。とはいえ、今回はなんと言っても国本です。長年、Q1担当が多かったんで、なかなかQ2を担当させてあげることができなくて。国本は、2012年から(GT500クラス参戦)かな? シーズン11年目にして(自身初の)ポールポジションを獲れたってことだから、非常にうれしいんです。この1年で(チームとしてポールポジションを)4回! 4回獲ってますから。だからチームの雰囲気がとってもいい。その流れを国本が作ってくれた訳で。国本は(チーム加入が)2016年なので、7年目です。もう”チーム員”ですよ(笑)。そんな彼の速さを見ることができて、またチームとしても若返りを図ったなかで、2戦連続結果が出たっていうのは非常にうれしいです。

 

 

──富士では、スタート直後から厳しい展開になりました。

 

坂東:正直、まだタイヤのウォームアップに関しては課題……内圧が上がるまでの課題っていうのは、まだまだ開発において他メーカーとちょっと差があるかなと思っています。ただ、鈴鹿は1周が長いぶん2周のウォームアップがあればなんとかいけるかなと思っています。加えて天気がどうなるかっていうところですね。それがプラスに行くかマイナスに行くかはわからないですが、僕らができることとして予選と同じ順位でゴールして、お客さんがいる前で、国内初優勝をすること!まだ国内(のレースで)勝ってないですからね(2016年第7戦の初優勝はタイ戦)。

 

 

──周りからの声援を受け、決勝に向けて期待も高まっていると思います。

 

坂東:ファンの皆さんの前で、1番前からのスタートが切れるので……。もう5度目(のポールポジションスタート)ですが、まだポール・トゥ・ウィンは1回しかないので、2016年(第7戦タイ)以来のポール・トゥ・ウィンを目指してがんばりたいと思います。

 

 

 

 

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