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2022.07.29
第4戦プレビュー:激戦必至の今季2度目の富士!中盤戦は真夏の長距離2連戦に

第4戦プレビュー:激戦必至の今季2度目の富士!中盤戦は真夏の長距離2連戦にの画像

第4戦 富士スピードウェイ : プレビュー

前半3戦を終えた2022 AUTOBACS SUPER GTは、勝負どころとなる8月の長距離2連戦からなる中盤戦へ突入する。まずは第4戦「FUJIMAKI GROUP FUJI GT 100Lap RACE」が、8月6日(土)、7日(日)に静岡県の富士スピードウェイで開催される。富士でのレースは第2戦に続き2度目で、各チームともコースの基本データはしっかりある。そこに8月の高い気温/路面温度に合った車両セット&タイヤ選択が出来るかが重要になるだろう。さらに決勝レースは450km(100周)と基本の300kmよりも長いため、各チームのピット戦略とドライバーの起用順が勝敗の鍵となるだろう。ここまでの3戦では、GT500クラスは3メーカーが星を分け合い、GT300クラスはFIA GT3規定車両が3勝を挙げているが、富士の予選はGT300規定のBRZが3連続ポールポジションと速さを示しており、予想は簡単ではない。第4戦富士もSUPER GTらしい、熱いバトル満載の夏の長距離レースになりそうだ。

※上写真は第2戦富士
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■新型車Zはオールマイティか!? 鈴鹿に続いて富士も制するのか?

 前戦の第3戦鈴鹿は、第2戦富士でのクラッシュでマシンを破損し、第3戦への出場すら危ぶまれたNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)が予選3位から見事勝利し、今季デビューのNissan Z GT500の初勝利を成し遂げた。3号車は第2戦富士でもクラッシュするまではトップ争いを繰り広げており、予選でもNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)が2位と、前年型(GT-R)のようなテクニカルな鈴鹿は得意だが、高速系コースの富士は苦手という特性の片寄りは大きくないだけに、鈴鹿と富士での連勝も有り得そうだ。
 前戦の優勝で3号車はランキングトップとなってサクセスウェイトが52kgと重め。第4戦は無理せずに、出来るだけの上位狙いもあるだろう。代わって、ここ2戦は悔しい結果のNo.23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)やNo.12 カルソニック IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)は必勝の決意で臨むだろう。

 

   

 

 

■やはり富士で速いGR Supra勢、今度こそ完勝目指すNSXの8号車

 Z勢が富士でも速くなったとは言え、富士をホームコースとするTOYOTA GR Supra GT500勢の速さは揺るがないだろう。第2戦富士でも予選ではNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)がポールポジションを、決勝でもレース中断まではNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)がトップを走っていた。富士ではGR Supra勢に利があることは確かだろう。第2戦に続き第3戦鈴鹿でもポールポジションを獲っている19号車は間違いなく速さがあり、“今度こそ”の存在と言える。同様に、レース中断時の不用意なミスでペナルティとなって勝利を失った38号車に、昨年の最終戦富士で劇的勝利を挙げてチャンピオンとなったNo.36 au TOM'S GR Supra(坪井翔/ジュリアーノ・アレジ)にも注目したい。

 

   

 

 そして第2戦富士で優勝も、悔しい表情だったNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)も注目の1台だ。8号車は3番手のゴールだったが、レース終了後に1、2番手のGR Supraがペナルティとなって繰り上がりの優勝であった。彼らも“今度こそ”の決意で臨むだろう。しかも決勝レースが規定の距離に達せず終了したためシリーズポイントも半分だったが、その分8号車は第4戦のサクセスウェイトが30kgとランキング上位勢より軽いので、十分に勝ちを狙える。さらに、長距離戦となれば富士で勝利経験のあるNo.17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)とNo.100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)も、決勝レースでの優勝争いに絡んできそうだ。

 

   

 

 

■GT300は富士得意のGR Supra勢か、速さのBRZか!? AMGやGT-Rも侮れない

 富士では2020年から今季ここまでで7戦が行われたが、内4勝を挙げているのがTOYOTA GR Supra勢だ。今季第2戦こそNISSAN GT-R NISMO GT3勢のワン・ツーとなったが、普通に本命を問われれば多くが勝利実績のあるNo.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)やNo.60 Syntium LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)を挙げるだろう。対して、予選ではNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が2021年第2戦から今季第2戦まで3連続でポールポジションを獲得している。昨年の最終戦富士でも決勝3位、そして王座獲得となったので、61号車も第4戦の優勝候補に挙げたい。

 

   

 

 また、FIA GT3規定の車両ではメルセデスAMG GT3勢も気になる。特にNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)は、富士でもタイヤ無交換作戦で上位に食い込んだことがあり、450kmレースの終盤で上位に現れるというレース巧者ぶりに期待したい。そして第2戦富士の勝者であるNo.10 TANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき/塩津佑介)はサクセスウェイト45kgで優勝争いは難しそうだが、同じチームのNo.11 GAINER TANAX GT-R(安田裕信/石川京侍)が活躍しそう。またランボルギーニ・ウラカンのJLOC勢も2019年第5戦富士で87号車がピット戦略を工夫して予選13位から優勝をもぎ取っており、今大会でもNo.88 Weibo Primez ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)とNo.87 Bamboo Airways ランボルギーニ GT3(松浦孝亮/坂口夏月)もダークホースだ。

 なお、No.25 HOPPY Schatz GR Supraは今月行われたタイヤテストでクラッシュしてしまい、第4戦までにはマシンの修復が難しく欠場となった。またNo.34 BUSOU raffinee GT-Rも欠場のため、今大会のGT300クラスは全26台での戦いとなる。

 

   

 

 

 

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第4戦 富士スピードウェイ:エントリーリスト

第4戦 富士スピードウェイ:GT300クラス公式予選・Q1組分け

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