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Race Report
2022.08.06
Rd.4 公式練習:リアライズコーポレーション ADVAN Zがトップタイム!GT300はグッドスマイル 初音ミク AMGが最速に

Rd.4 公式練習:リアライズコーポレーション ADVAN Zがトップタイム!GT300はグッドスマイル 初音ミク AMGが最速にの画像

第4戦 富士スピードウェイ:公式練習レビュー

□公式練習 天候:曇り| コース:ウエット&ドライ | 気温/路面温度:開始前(8:55)21℃/25℃、中盤(9:55)24℃/31℃、混走開始時(10:25)24℃/30℃、終了時(10:55)24℃/28℃

 

 

GT500 Class
■混走時間トップは36号車GR Supraの坪井。専有で24号車Zの佐々木が逆転

 

 富士スピードウェイは早朝から霧に覆われてしまい、視界不良のため午前8時10分からのFIA-F4選手権の予選がキャンセルされてしまった。幸いSUPER GTの公式練習が始まる9時には霧もほぼ晴れ、予定通りに走行がスタートした。
 昨晩降った小雨と早朝の霧の影響で路面はうっすらと濡れており、開始時にはレインタイヤが使えるWET宣言が出された。路面温度も22度と夏のレースとしてはかなり低めだ。このため、ほとんどマシンは1、2周のチェック走行でピットに戻る。改めてマシンセッティングを行い積極的に走行するNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)やNo.23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)、No.12 カルソニック IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)などもいれば、No.3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)やNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)、No.17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)などは路面状況の改善を待つ選択をしていた。

 

 

 

 

 開始から35分を過ぎて、GT500クラスのトップタイムはNo.38 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)で1分30秒121。路面の走行ラインはほぼドライとなって、ここから各車のタイムが急激にアップ。ここまで本格的に走っていなかった8号車と17号車もコースインして、これでGT500全車がタイムを刻みだした。  2クラス混走時間でのトップタイムは、後半の10時7分時点にTOYOTA GR Supra GT500のNo.36 au TOM'S GR Supra(坪井翔/ジュリアーノ・アレジ)の坪井が1分27秒989と、ただ1台27秒台に入れた。2、3番手は23号車、24号車と2台のNissan Z GT500が並んだ。Honda NSX-GT勢では6番手に17号車がつけた。

 

 

 

 

 公式練習の最後は各クラス10分間の専有走行が行われる。ここで、ほとんどのベストタイムが更新された。最初にトップタイムを更新したのは、23号車で1分27秒941。これをNo.37 KeePer TOM'S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋)が1分27秒843で上回る。だが、チェッカーラップで24号車の佐々木が1分27秒451と、この公式練習の最速タイムを刻んだ。この直後、No.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)も1分27秒818を出すが、2番手と24号車には届かなかった。

これで、公式練習トップタイムはNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Zが獲得。2~4番手はNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra、No.37 KeePer TOM'S GR Supra、No.23 MOTUL AUTECH Zとなった。NSX-GT勢の最上位はNo.100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)となった。

 

 

 

 

 

GT300 Class
■GT300はAMG GT3の2台が好調!4号車がトップも65号車も僅差に迫る

 GT300クラスの公式練習序盤は、やはり路面状況の改善を見越して待機するマシンも多かった。開始から30分を過ぎると、第2戦富士優勝のNo.10 TANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき/塩津佑介)が1分38秒980と1分40秒台を切ってトップに浮上する。

 そして路面がほぼドライ状況になった40分過ぎにNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)の片岡が1分38秒040でトップに立つ。これをNo.2 muta Racing GR86 GT(加藤寛規/堤優威)が1分37秒620でトップタイムを更新する。
 だが、再度4号車が1分37秒311を出して最上位に躍り出ると、次の周には1分37秒056とさらに更新してみせた。4号車はこの後すぐにピットインし、谷口に交代して以降はコンスタントに1分38秒台を刻んでみせた。

 

 

 

 

 また前半は様子見とセットアップの確認を行っていたNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)。60分経過時点からペースを上げ、トップの4号車に迫る1分37秒101で2番手に浮上した。混走時間の最後にはNo.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)も1分37秒303を記録して、3番手となった。

 この後、10分間のGT300クラス専有時間では、混走でのトップ4である4号車、65号車、52号車、2号車はタイムアップはなし。序盤の路面コンディションが良くなかったため、専有時間もタイムアタックよりテストメニューの消化やセットアップ、第3ドライバー走行などに当てたチームもあったのだろう。対して、混走では12番手だった10号車が5番手に上がり、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が6番手となった。

 

 

   

 

 

 

GT500クラス・トップタイム

佐々木大樹(No.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z)

「事前にいろいろ準備してきたことが活きた」

 最近は持ち込みのセットが良くて、事前にいろいろ準備してきたことが活きているようで、走り出しから調子がいいんです。それが結果として出せているのかなと思います。いいことですよね。(セッション中は)路面(状況)も変わっていったので、あまり焦らずに、セッティングもさほど変えずに走りました。順調に進んでいると思います。自分としても予選に向けての練習というか、アタック練習ができたかなと思っています。

GT300との混走からGT500の専有の間にクルマもほとんどいじっていません。タイヤも事前のテストなどで比較ができていたので、走ってみて想定通りだったと感じています。ただ、前回の富士では予選が良くて、決勝ではあまりペースが良くなかったので、不安もあります。また、ロングランもあまりできていません。ただ、決勝と今日とでは気温も違うと思うので、そこに向けて少しでも改善できるようにやっていました。それがまた(レースで)活かせたらと思います。

Q1の担当はまだ決まっていません。どちらにしても周りもタイムを上げてくるので差は詰まってくるし、今までも公式練習でトップだったとしてもQ1で落ちる場合もあったので、そこは油断せずにいきたい。少しでも自分たちで詰められるところは詰めていきたいですね。

 

 

GT300クラス・トップタイム

片岡龍也(No.4 グッドスマイル 初音ミク AMG)

「長いインターバル後、滑り出しは順調だけど楽観視はできない」

 このインターバルで自分たちとしてはやれることはやってきていますけど、とはいえ、そんなに自分たちがうまくいっているという手応えがあるわけではないです。というのも、公式練習で僕たちは(燃料)軽めで走っていたんですが、周りはそれなりに燃料を積んでいたクルマばかりだと思うので……予選はいつもどおり苦しくなるのかなと思っています。

ただ、いつも同じようにしていても1番(トップタイム)は獲れていないなかで、今回は気温とタイヤがマッチしていて、そういう意味では期待はもてるのかなと思いますし、長いインターバルでしたけど、チームもいつもどおりのパフォーマンスを発揮してくれているので、順調な滑り出しという感じかなと。

でも全然、楽観視できるような状況ではないですね。予選はなんだかんだとQ1通過がギリギリになるんじゃないかなと思っています。速いと思われるチームは公式練習ではスピードを出してこないので、蓋を開けてみて、どの車両がツメを隠していたのかが分かると思います(苦笑)。

 

 

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