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2022.08.07
GTAが2024年から使用するFIA-F4第2世代車両の概要を発表

GTAが2024年から使用するFIA-F4第2世代車両の概要を発表の画像

 

 

 SUPER GTを運営する株式会社GTアソシエイション(GTA)は、2024年からFIA-F4選手権で使用する第2世代車両についての発表を行い、坂東正明代表と共に東レ・カーボンマジック株式会社の奥 明栄代表取締役社長、そして株式会社トムスの谷本 勲代表取締役社長が登壇。また、発表に併せて同じくサプライヤーであるダンロップタイヤ、ペトロナスの関係者も列席した。

 

 

 

 

 F1を頂点にするフォーミュラレースにおいて入門カテゴリーとしてFIAから制定され、2014年に各国でシリーズがスタートしたFIA-F4選手権。日本では2015年からGTAがプロモートを行なっている。発足から8シーズン目を迎えるにあたり、FIAが提唱するより安全性の高い最新の規定に準じた第2世代車両への移行準備に着手していたが、会見では昨年9月に始めた公募と選定作業の結果を明らかにした。

 

 

 

 

 坂東代表は「昨年より議論してきた結果、2024年からのFIA-F4選手権に使用するシャシーは、東レ・カーボンマジック様。そしてエンジンにつきましては引き続きトムス様のエンジンを使わせていただく」と発表。「モータースポーツの全域を通して”ハコ”、”フォーミュラ”という概念ではなく、日本の中でモータースポーツ界を築き上げるという意味で、2014年に(GTAが)手を挙げて、2015年からFIA-F4をスタートさせた。初年度から平均約30台がエントリーし、トップドライバーを目指して活躍する人やアマチュアクラスの方々からも多くのエントリーがあり、カテゴリーを成長させてきた」とこれまでの経緯も振り返った。

 

 

 

 

 この後、2024年から導入される第2世代車両について車両の画像を使った説明が行なわれたが、新たに採用されるHALOはじめ、ハイブリッド対応タンクコンテナの装備からの車両重量増に対するブレーキシステムの強化、エンジン最高出力の20馬力アップなど、さまざまな変更点に対応する車両であるとした。「耐久性と信頼性の部品を構成し、ランニングコスト低減を図りたい」とする坂東代表だが、FIA-F4が定めるバジェットキャップ(予算の上限)があるため、昨今の円安状況を踏まえつつ、その中で収めながら進めていくことになるという。なお、2024年からの指定部品に関しては、タイヤがダンロップ、エンジンオイルはペトロナス、ホイールはTWS製で、ブレーキパッドに関しては、複数の指定サプライヤーから選択する予定だ。

 新型車両のお披露目について「(最終戦)もてぎでできないか」と言及した坂東代表。今後は車両価格等の予算も都度案内する形をとりたいとした。マーケティングおよび販売はGTAが担うが、「来年1月から受注を開始し、10月より順次納車したい」とのこと。なお、初期ロットとして35台の生産を予定している。「2024年から29年までになると思うが、この第2世代車両で若手育成のためにもこのカテゴリーの中からひとりでも多くのドライバーたちが出て、フォーミュラ、またはGT300やGT500のトップドライバーの仲間入りができるように。また、JAFとしてもカートのライセンスの取得年齢引き下げもやっているようで、より若手が新しい時代を迎えて(レース活動が)やりやすいような状況を作りたい。我々はじめ、オーガナイザーも含めモータースポーツ業界みんなが一丸となって、若手育成そして(モータースポーツの)根を切らさないよう、モータースポーツを発展させることを今後も続けていきたい」と更なる発展に期待を寄せた。「これまでのFIA-F4選手権において、基本的に日本が台数的に一番多い」と坂東代表。「コスト的な利幅を考えているわけでなく、若手育成で(多方面から)ご尽力を願っている。これからも若手育成プロジェクトとしてまた次のステップを登っていきたいと思う」とFIA-F4支援への想いを言葉にした。

 

 

 

 

 続いて、第2世代車両のシャシーサプライヤーとなった東レ・カーボンマジックの奥代表取締役社長が挨拶。「我々が提案した高性能・高品位なFIA-F4車両のスペックに加え、長年のSGTマシンのモノコック、その他パーツの設計製造での供給実績を評価していただいた結果だと受け取っている」と語り、公募に手を挙げた理由の一つとして「我々の事業はモータースポーツがルーツ。モータースポーツの世界に何かしら貢献を続けていきたいという想いがあった。従来型にも増して高度な安全思想が息づくFIA-F4車両規定──性能はもちろん品質とコストの課題は弊社のものづくり事業と共通であり、一連の開発によって得られるノウハウは今後の弊社の事業にも展開が可能だし、効果がもたらされる」という考えがあるとした。

 

 

 

 

  一方、トムスの谷本代表取締役社長は「現行の第1世代から引き続いてのエンジン供給になる。今の第1世代で得たノウハウや知見をフル活用し、第2世代のエンジン開発に反映したい」とコメント。さらに「参加者の方から見た時に安心安全に競技に参加できるような、しっかりとしたマシンを各サプライヤーさんと協力する形で提供したい。(日本におけるFIA-F4は)世界に誇れるカテゴリー。若手の育成という位置づけにおいて、ほぼ今のトップドライバーはこのFIA-F4をステップアップにして駆け上がっている。重要なカテゴリーのひとつという認識があるので、より多くの競技参加者に参画してもらえるようなカテゴリーにしたい」と述べた。

 

 

 

 

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