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Race Report
2022.09.17
Rd.6 公式練習:Modulo NSX-GTがトップタイムを記録!GT300最速はWeibo Primez ランボルギーニ GT3となる

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第6戦 スポーツランドSUGO:公式練習レビュー

□公式練習 天候:曇り| コース:ドライ | 気温/路面温度:開始前(9:20)24℃/30℃、中盤(10:00)26℃/33℃、GT300専有時(10:55)24℃/32℃、GT500専有終了後(11:20)25℃/33℃

 

 

GT500 Class
■公式練習のトップ2はダンロップのNSX-GTが占め、2台のZが背後に並ぶ

 

 2022 AUTOBACS SUPER GT第6戦「SUGO GT 300km RACE」が9月17日(土)に、スポーツランドSUGO(宮城県)でスタートした。最初の走行である公式練習は、午前9時25分から11時10分までの予定で行われた。この日のサーキット上空は青空に白い雲、走行開始時の気温は24度というレース観戦日和。もちろんコース路面はドライ。第6戦に参加する42台が午後に行われる予選に向けて、また明日の決勝レースのためにマシンのセッティング、タイヤの選択や確認、ドライバーの練習など各チームが用意したテストメニューを精力的に行った。  

 

 

 

 

GT500クラスでは、開始から12分でNo.36 au TOM'S GR Supra(坪井翔/ジュリアーノ・アレジ)の坪井が最初に1分11秒台となる11秒937を記録して最上位に浮上。その後、1分11秒708まで刻んでいく。そして10分過ぎにはNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)の佐々木が1分11秒332、すぐにNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)の阪口が11秒247と最速タイムを書き換えていく。

 だが、セッションも中盤の10時過ぎに36号車の坪井が1分11秒235と、再びトップに返り咲いた。混走時間では、この後の上位チームでタイム更新はなく、36号車が混走時間でのトップとなった。2、3番手は19号車、24号車で、上位2台がTOYOTA GR Supra GT500となり、Nissan Z GT500が続く形となった。

 

 

 

 

GT300クラスの専有走行を挟み、11時からGT500クラスの専有走行10分間となる。ここでは予選シミュレーションを行ったチームがタイムアップする。まずはNo.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹)が1分10秒335と、最速タイムを10秒台に入れる。しかし直後にNo.64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹)の大津が1分10秒297を記録。これがこの公式練習のベストタイムとなった。これでトップ2はHonda NSX-GTのダンロップタイヤ勢が占めることになった。

 また3、4番手には専有走行でタイムを上げたNo.23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)、24号車とNissan Z GT500が並び、5番手にTOYOTA GR Supra GT500の36号車が混走時間のタイムでつけた。

 

 

 

 

 

GT300 Class
■GT300は88号車ランボルギーニの小暮、元嶋が相次いでベストタイムを記録

 

 

 

 

 GT300クラスの走行では、13分過ぎにNo.88 Weibo Primez ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)の小暮が1分18秒994と最初に18秒台に入れて、タイミングモニターの最上位に浮上。小暮は次の周に18秒775とタイムアップする。この後、88号車は元嶋にドライバーを交代して、9時59分には1分18秒321とさらに最速タイムを更新。結局、混走時間でもGT300専有走行でも88号車のタイムは更新されず、88号車が公式練習のトップタイムとなった。
 混走時間の中盤には、No.96 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)とNo.7 Studie BMW M4(荒聖治/アウグスト・ファルフス)が相次いで1分18秒台に入れ、2、3番手。4番手には序盤にトップだったNo.9 PACIFIC hololive NAC Ferrari(木村武史/ケイ・コッツォリーノ)がつけた。

 

 

 

 

  今季は独自開発のGR Supraを投入してシーズン前半は苦戦が続いたNo.25 HOPPY Schatz GR Supra(松井孝允/野中誠太)が、この公式練習では6番手タイムを記録して明るい兆しを見せた。ランキング3位の昨年チャンピオンNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)は9番手。同2位のNo.10 TANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき)は10番手となった。

 

 

 

 

  10時50分からの専有走行では、タイムトップ10の更新はなかった。だが、ランキング4位のNo.18 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/太田格之進)が、タイムを上げて14番手に滑り込んだ。対して、ランキングトップでサクセスウェイトがリミットの100kgを積むNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)は、それで押し下げられるも予選Q2進出の目安になる16番手に留まるしぶとさ、力強さを感じさせた。

 

 

 

 

 

 

GT500クラス・トップタイム

大津 弘樹(No.64 Modulo NSX-GT)

「手応えを持って予選に臨めると思う」

 

 第5戦鈴鹿からいろいろとクルマのコンセプトも変えてここに臨みました。走りはじめは路面コンディションがあまり良くなかったのか、タイムがあまり伸びないなと思ったのですが、専有走行になってニュータイヤで走ったら想像よりもタイムが上がりました。(伸び代がニュータイヤ装着の)コンディション分なのかどうかはわからないですが、FCY訓練中もいろいろセットを試して、良し悪しを見ることができました。うまくいけば、もうちょっとタイムが上がるんじゃないかと思います。

 とはいえ、他車が“本命”のタイヤを履いていたかはわからないですし、まだまだこのタイムでは油断できないので、もうワンプッシュできるように予選に向けていろいろミーティングを重ねて、自分が担当するセッションがQ1かQ2かはまだわかりませんが、トップを取りたいと思います。

 今シーズンは試行錯誤を重ねつつ、前回(第5戦)までにSUGO含め(タイヤ)テストを3回やっていて、そのデータもあるし開発も進んでいるので、手応えを持って予選に臨めると思います。SUGOは去年も含め手応えの感じるサーキットです。それに(サクセスウェイトの)条件的には一番いい状況で走ることができるので、絶対にこのチャンスを活かすためにもしっかりと準備して全力で挑みたいですね。

 

 

GT300クラス・トップタイム

元嶋 佑弥(No.88 Weibo Primez ランボルギーニ GT3)

「タイヤもクルマも速く自信を持って走れた」

 

タイヤに関してはずっと速いですし、クルマも速いので自信を持って走ることができました。サクセスウェイトも33kgとそんなに重くないですし、ここで(ライバルたちと互角に)戦えなかったら、今年の僕たちのポジションが下にいることになってしまいますので、今回はしっかり走らなきゃいけないなと思っています。

 僕たちのランボルギーニはこのコース(スポーツランドSUGO)とは相性は悪くないと思うのですが、SUGOの場合は“速さ”よりも“強さ”が大事なコースになるので、僕たちも気を引き締めてやれれば、勝てるチャンスは“ゼロ”ではないと思っています。

 予選は……僕は無難にQ1を走って、小暮(卓史)選手にポールポジションを獲ってもらいます!

 

 

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