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Race Report
2022.09.18
第6戦 スポーツランドSUGO 決勝:優勝記者会見

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第6戦 スポーツランドSUGO:優勝記者会見

GT500 Class

No.3 CRAFTSPORTS MOTUL Z

 

千代勝正

「チームにすばらしい仕事をしてもらったおかげ」

 レース前に想像していた展開とはまったく変わってしまいましたね。僕が55周まで行ったんですけど、ほんとは高星(明誠)選手の方がもう少し長く乗る予定で……。(路面が)ドライだった場合は、もう少し早めに交代する予定でした。もう状況が刻々と変化する中で、今回の(SUGOに居ると言われる)“魔物”は天候だったなって感じでした。ウェットタイヤに変えるタイミングは、上位勢に比べたら1周ちょっと判断が遅れてしまって、少し23号車にギャップを作られてしまったんですけど、そのあとの僕たちが選んだタイヤが結構路面にマッチしていて。あとはミシュランのウェットが本当にすばらしく、そこにアドバンテージがあったので、コース上でも順位を上げることができて、(23号車とで)同じNISMOチーム同士の戦いっていう状況に持ち込めました。

 途中ちょっと雨が増えたときに僕らは少しペースが厳しくて。そのとき23号車に対して離されたくなかったので、「タイヤを変えたい」っていうリクエストを出したんですけど、そのときピットの島田(次郎)監督と根岸(圭輔)エンジニアが冷静に判断してくれて、最後までステイすることを選びました。結果的に雨が止んで、今度はドライになっていったので、そこの判断はほんとに正しかったし、そのおかげで後半も高星選手にトップでバトンを渡すことができました。後半、(高星が)難しい(コンディションの)中でしっかりそのバトンをゴールまで運んでくれたし、チームにすばらしい仕事をしていただいたおかげでここ(優勝会見)に居させてもらっているし、あとはミシュランタイヤがこのレースを作ってくれたと思います。

 残り2戦、特に次の九州(オートポリス)はいろいろ縁があるし、好きなコースです。ランキングトップで九州に行けるのは本当にうれしいし、チームと高星選手と一緒に(残りは)一戦一戦しっかりいい仕事を行くだけかなと思います。

 

 

高星明誠

「ほんとにミシュランタイヤのパフォーマンスが良かった」

 正直、レースが始まる前はトップでバトンを受けることになるとは思ってなかったです(苦笑)。(後半を走るまでは)あんまり望んでいるシチュエーションではなかったので逆に緊張しちゃって、“マジかよぉ”っていう感じだったんです。でも中盤の走りだったり、チームの作戦でいい順位で走っていたので、僕の走りでそれを崩しちゃいけないっていう思いで、スティントを行きました。

 (決勝前の)ウォームアップ走行ではまだ路面が濡れている状況でしたが、ミシュランタイヤのウォームアップがすごく良かったし、ちょっと雨が降り続いている中でもペースが良かったんで、30秒ぐらいだったかな(後続に対しての)マージンを築けたのはほんとにタイヤのパフォーマンスが良かったからです。そこは本当に感謝しています。 雨が降り続いて(雨量が)多くなったので、攻めるには攻めたんですが、(コース上は)ちょっとの水が“命取りになる”っていう状況だったので、うしろのギャップを見ながらペースを落として……。そういう展開に持ち込めたというのが、今回優勝できた要因かなと思います。

 ランキングトップですが……、ポイントランキングをあんまり意識したくないなっていう思いはあるんですけど、皆さんからのプレッシャーがすごいので意識せざるを得ない状況で、そのプレッシャーも楽しみながら臨みたいと思っています。ここまで来たからには(次戦の)オートポリスで結果を残してチャンピオンを決めたいなという思いもありますし、そういう気持ちで挑んでいきたいと思います。

 

 

 

 

 

GT300 Class

No.2 muta Racing GR86 GT

 

加藤寛規

「うまく言えないけど、とりあえずホッとしたという感じ」

 もう本当に言葉がないです。今年、クルマを変えて、テストもできなくて、僕もうまく対応することができていなくて、堤(優威)選手とかチームに迷惑をかけていたんです。でも毎レースを追うごとに手応えがあって改善はしてきていて、それが今日の雨になったら相性の合わない部分が全部打ち消されていて、非常に乗りやすいクルマになっていました。

 このチームはレースだけじゃなくて(ブレーキなどの)開発もやっているんですが、そういうところで雨やドライでいった時など(のテストしていて)、そういうのもすごいアドバンテージになっていて、僕が自信を持って走れるような状態になっていました。ブリヂストンさんのレインタイヤもすごく素晴らしくて、本当にパッケージも良かったですし、チームのフレキシブルな戦略がこういう荒れたレースでやっぱり効くと思うので、そういうところで非常にいいチームのパッケージだったなと、改めて痛感しました。

 うまく言えないですけれど、とりあえずホッとしたという感じですね。僕自身はランキングよりも、もっともっとチームの底上げとクルマの開発をもう少し進めたいなと。残り2戦なのでどこまでできるか分からないですけど、すごくいいチームなので前進させてくれるでしょうし、残り2戦もう1回もう2回か、表彰台に上がりたいなと。堤選手とチームとみんなでがんばりたいと思います 。

 

 

堤 優威

「大きなアドバンテージを得られたことで、すごく安心して走れた」

 加藤(寛規)選手からブッチギリでバトンをいただいて、無事、トップでチェッカーを受けられたことに、僕も本当にホッとしている感じです。

 今年は、チームとして新しいクルマを一から開発していて、ブレーキだったりとかタイヤに対してもまだまだ分からないところがあったんです。でも第1スティント(レース前半)で加藤さんが非常に高いパフォーマンスを発揮してくれて、大きなアドバンテージを得られたことで(後半の僕も)すごく安心して走れました。今年、どこかで表彰台にのりたいなとは思っていたんですけど、今回、まさかの優勝というカタチで終われて、非常に嬉しいです。

 (今季は)あと2戦……。今回勝って、ランキングも少し上にいったと思うんですけど、(それで積むサクセスウェイトが)次戦はハーフウェイトですから、最終戦のガチンコ勝負(参戦8戦目のサクセスウェイトは0kg)でなんとか少しでもシリーズで前にいけるように、今回の結果をもとに、またチーム一致団結してがんばりたいと思います。

 

 

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