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2022.09.22
【第7戦プレビュー】タイトル争いも佳境!オートポリスは激戦必至

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第7戦 オートポリス : プレビュー

第6戦から2週間、10月1日(土)、2日(日)に2022 AUTOBACS SUPER GT第7戦「FAV HOTEL AUTOPOLIS GT 300km RACE」が、大分県のオートポリスで開催される。2022年シーズンも、この大会を入れて残り2戦。第7戦では、タイトルを巡るサバイバルが注目される。最終戦を前に獲得ポイントがランキングトップから21点以上離されてしまうと、タイトル争いから脱落となるだけに、まだポイントが十分でないチームは是が非でも高ポイントを狙ってくる。一方、ランキング上位のチームは1点でも多く加算したい。しかも大半のチームのサクセスウェイトが軽くなるので、オートポリスではこれまで以上の激戦となるだろう。

※上写真は昨年の第6戦オートポリス
※サーキット観戦やその行き帰りでは、地域やサーキットが提示する新型コロナウイルス感染拡大防止対策の遵守を心掛けるようお願いします。

 

 

■ここまで全戦表彰台のNissan Z。オートポリスでも活躍の予感

 第6戦を終えたドライバーランキングではNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)を筆頭に、のトップ3を今季デビューのNissan Z GT500勢が占める形となった。Zは先代のGT500マシンであるGT-Rと同様に鈴鹿サーキットで強さを発揮して2勝を挙げ、前戦のSUGOでも勝利し、岡山や富士でも表彰台に上がり、まさにオールマイティな速さを見せている。
 第7戦の舞台であるオートポリスもGT-Rが得意としていたサーキットで、鈴鹿と似たコース特性、高速系のテクニカルコースなので、Zの活躍が予想される。ただ、ランキングのトップ2の3号車、No.12 カルソニック IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)はサクセスウェイト(SW)が重い。SWのルールでは参戦6戦目までが各車のドライバー(2人が異なる場合は多い選手)の獲得ポイントの「×2kg」。そして参戦7戦目は「×1kg」になる。このため全15台がすべて参戦を続けるGT500クラスのランキング上位は、前戦SUGOから減少する。それでも3号車、12号車は51kgを超えるため、燃料流量リストリクターがライバルよりも1段階絞られてしまう。アップダウンの大きいオートポリスでは、これは少々きついだろう。この2台はポイントを1点でも多く狙い、SUGO戦のように雨などでチャンスが生じたら表彰台を…という作戦になるだろう。
 そしてオートポリスで勝ちを狙うのは、直近の2戦でトップを走りながら勝利を逃しているNo.23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)と、第4戦富士の3位が最高位のNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)であろう。

 

   

 

 

■ここで速さを見せたいNSX-GT勢に、GR Supraも決勝はライバルと互角の戦いか

 昨年のオートポリスで勝ったのはNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)。先にも挙げたオートポリスのコース特性を考えると、コーナリング性能の良いNSX-GTも得意なコースであろう。ただ、優勝はNSX-GTになって初めてと意外な結果だ。それでも直近4回は1戦を除いて表彰台には上がっている。さて、NSX-GT勢から優勝候補を挙げるなら、まずは昨年勝者である8号車。そして前戦SUGOでは予選Q1で1位、決勝3位と久々の表彰台を得たNo.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹)に注目だ。昨年のオートポリスではポールポジションを獲得し、決勝でも序盤トップを走るが、マシントラブルでリタイヤとなってしまった。昨年の雪辱を果たすレースを見せてほしい。

 

   

 

 TOYOTA GR Supra GT500も昨年はNo.38 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)が2位表彰台に上がり、2019年(2020年は開催せず)は先代のLEXUS LC500でNo.39 DENSO KOBELCO SARD LC500が優勝し、3位もLC500。2018年は表彰台独占など、GR Supra&LC500も決して苦手なコースではない。それだけにライバル2車種と好勝負を演じてくれるはず。優勝候補には前戦SUGOで予選2位、雨の決勝でも速さを見せて、勢いが戻った38号車を筆頭に、SWが軽めでオートポリス優勝経験のあるNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)を挙げたい。また、今季ポールポジション4回のNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)もSWが軽く、今度こそポール・トゥ・ウインを狙いたい。

 

   

 

 

■GT300はコーナリングが得意なBRZやRC Fに注目

 第7戦の舞台となるオートポリスは、高速系のテクニカルコースで、他のサーキットでみれば鈴鹿サーキットと傾向が似ている。これを考えると得意とするマシンも鈴鹿と同じか。また標高が高いので、大排気量やターボエンジン車も有利といえる。ただし、オートポリスはタイヤに厳しい路面であり、タイヤ無交換や2本交換などの作戦を使える車種のアドバンテージはあまりないだろう。この点から注目車種を考えれば、GT300規定の車両ではTOYOTA GR SupraやBRZ、FIA GT3規定の車両ならRC F GT3、NSX GT3などが挙げられるだろう。
 そして優勝候補だが、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)を推したい。昨年のオートポリス(第6戦)では、サクセスウェイト(SW)100kgと最大重量を積みながら予選2位を獲得、決勝は3位となり、これでチャンピオン獲得へ大きく前進した。今年もランキング4位、SW51kgとライバルをみれば軽くはないが、昨年以上の活躍が期待できそうだ。

 

   

 

 これに対抗するのは、No.96 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)とNo.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)か。共に高速テクニカルコースを得意とするマシンである。96号車は前戦SUGOで予選1位タイムを出しながらも、再車検で規定違反となりノータイム。それでも決勝は最後尾から追い上げて8位に。SWも少ないのでトップ争いを見せてくれそうだ。また52号車はマシンの有利さや昨年予選3位、決勝4位の実績もさることながら、エースの吉田は熊本出身で、ここは地元サーキットなので、その応援がパワーになりそう。そして先のオートポリス得意マシンには挙げなかったが、昨年の優勝車、それもポール・トゥ・ウインを決めたNo.31 apr GR SPORT PRIUS GT(嵯峨宏紀/中山友貴)も注目だ。ターボではないが、ハイブリッドゆえのモーターパワーが噛み合えば連勝も十分可能だろう。
 さて今季も残り2戦となり、タイトル争いも佳境だ。現状ではNo.56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)とNo.10 TANAX GAINER GT-R(※今大会は大草りき/塩津佑介)のトップ2が、やや抜け出している。彼らがオートポリスで表彰台となれば、断然有利となる。ただSWも厳しく、さらに10号車はエース富田竜一郎が海外GTレース出場のため今大会は欠場となる。ここは大草と塩津の若手の発奮が楽しみといえよう。

 

   

 

 

 

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