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2022.11.06
The Voice_03:決勝上位コメント/GT500

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【The Voice_03】
決勝上位コメント/GT500

 

 

2位/No.12 カルソニック IMPUL Z

 

 

 

 

平峰 一貴
今までのレース人生で一番長い40ラップだった

 

「今回はいつも通りの順番で(ベルトラン)バゲット選手がスタートだったんですけど、やっぱり彼のスタートがすごくて、スタート直後から19号車とバトルして、セーフティカー明けには17号車とバトルして、それでもやっぱり強さを発揮してくるというところが本当にすごいなと思って見ていました。でもまだ、僕としては自分の仕事が終わったわけじゃなかったので、“まだまだこれからだ!”と思っていました。僕に代わってからは、ブリヂストンさんがウォームアップのいいタイヤを用意してくれたので、スタートからサクッといけて良かったと思っていたんですけど……今までのレース人生で一番長い40ラップだったなと思います。すごい長かったです(苦笑)。

 最後、前は100号車の山本(尚貴)選手、後ろは14号車の山下(健太)選手という状況で、ふたりともすっごいドライバーで、僕がSUPER GT、特にGT500のなかで尊敬しているドライバーの人たちでもあるんですけど、(バトルで)近づいても近づかれても、“自分の強い気持ちは絶対に曲げない”と思っていたので、そこには何も不安はなかったです。

 実は途中、ガス欠の心配があったんですが、最後にはチームから『もう燃費は気にしなくていいから、がんばれ!』って言われたので、自分なりにプッシュ&プッシュしていきました。ピットワークも最高で、監督やチームのみんな、バゲット選手にも本当に感謝しています。とにかく長い一日でしたし、長い週末でした」

 

 

ベルトラン・バゲット
前後車両を意識しながら走っていたし、ずっとプレッシャーを感じていた

 

「スタートからプッシュしたのは、とにかくクリアな状態で走りたかったから。背後に(タイトル争いで優位に立つ)3号車がいたので、なんとか彼らにはその位置で留まっていてほしかったんです。いいスタートが切れたので、前を行く19号車に近づいていきました。向こうはタイヤの温まりに時間がかかるのを知っていたし、僕は19号車よりブレーキを遅らせることができたので、果敢に攻めて3コーナーで前に出ました。ところが、そのあとS字で19号車に先攻されてしまいました。チャンピオンシップを懸けて走っていたので、再び逆転されたのはもちろんうれしくなかったのですが、レースではこういうことが度々起きますよね。ただ、(軽い接触もあったので)クルマにはなにも影響がなくて良かったです。

 その後は、19号車の後ろをしばらく走ることになって、僕らはクルマの状態がとても良かったしペースも速かったのに、19号車の後ろでどうすることもできませんでした。加えて、つねに3号車のポジションを意識しながら3位を守る走りを続けていました。本当に今回はタフな展開になりました。セーフティカーも導入されたことで、タイヤのピックアップも結構出ました。そんななか、後ろにいるのが17号車へと代わって、彼らもタイトル争いをしていたので僕らを抜こうと攻めてきたんです。リスタート直後には17号車と”抜きつ抜かれつ”になって、ヘアピン入口で17号車に抜かれたんですが、90度コーナーでまた僕が前に出ました。その後はタイヤがきれいな状態に戻ったので、ペースを戻すことができました。とはいえ、いつも前後車両を意識しながら走っていたし、つねに前を追いかけるかたちだったので、ずっとプレッシャーを感じていましたね。でも、最終的にシリーズチャンピオンを獲ることができました。これが一番大きな出来事です。チームインパルに移籍初年でタイトルを獲れたことはすばらしく、本当にうれしく思っています」

 

 

 

 

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3位/No.14 ENEOS X PRIME GR Supra

 

 

 

大嶋 和也
今年で一番楽しく決勝を走れたかなという感じ

 

「昨日の予選でポールポジションを獲らないとチャンピオンの権利がなくなるということで、かなり気合を入れていったものの、まったく歯が立たなくて、スープラ勢全体がかなり暗い雰囲気だったんですけど、このまま終わるわけにもいかないなと思って、チームみんなでいろいろと案を出し合って、今までやっていないようなセットを試したんです。それがかなりいい方向にいって、選んでいたタイヤも決勝でしっかり発動してくれましたし、フィーリングもすごく良くて、今年で一番楽しく決勝を走れたかなという感じでしたね。チームとしては厳しいと思っていた決勝でこんなにいいレースができて、来年に望みがつながるようなレースだったなと思っています。

 今年は開幕戦で優勝して途中までランキングトップをキープしていて、“今年こそは絶対にチャンピオンを”と思っていたんですけど、途中からホンダも日産もかなり力をつけてきて……後半は僕たちもベストレースをしていたんですけど、それでも表彰台に届かなくて、途中から“なんでこんなことになっちゃんだろう!?”って思ってました(苦笑)。最終戦もこんな予選の結果で、“ちょっとスープラにはキツいのかな?”っていうところから、でも諦めずにチームみんなで戦えたし、チームとしてすごく成長した年だったんじゃないかなと思います。レースが終わった後、本当にみんないい顔していたし、こういうレースを最終戦でできると、来年に向けて、さらにみんながんばってくれると思います。結果は求めていたものではないですけど、ある程度は満足しています」

 

 

山下 健太
来年につながるような非常にいい内容のレースができた

 

「大嶋(和也)選手が言ったように、今までしたことないようなセットアップを決勝で試して、本当に来年につながるようなレース内容ができた感じです。自分たちはいつも、どちらかというと“防戦一方”ということが多いんですけど、今日はトップの2台に、抜くまではいかないですけど全然ついていけましたし、追いつく場面もありましたし、非常にいい内容のレースができたかなと思います。

 今年は正直、非常に厳しいシーズンでした。今回、トップ2台の日産、ホンダのクルマと走りましたけど、自分たちの遅いところというのが一緒に走るとよく分かるし、そういうところを見ると、来年に向けてかなり改善点が多いなと。オフシーズンの間にテストもあるのでそこをしっかりツメて、また来年、チャンピオンに向けてがんばりたいと思います」

 

 

 

 

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