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Race Report
2022.11.06
第8戦 もてぎ:優勝記者会見

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第8戦 モビリティリゾートもてぎ:優勝記者会見

GT500 Class

No.100 STANLEY NSX-GT

 

山本 尚貴

「“勝って締めくくる”という思いだけで走り切った」

 まずはタイトルを獲得されたTEAM IMPULとふたりのドライバーに「おめでとうございます!」と祝福を贈りたいと思います。

 僕たちは勝つことを一番に考えてレースを行ないましたが、前半の牧野(任祐)選手が素晴らしい走りをしてブッチぎってくれて、このままスティントを終えられれば、ピット作業もみんな余裕をもって作業できるし、僕もそのマージンを活かして、後半スティントを少し楽に戦えさせてもらえるなと思っていました。でも、大きなアクシデントがあって、ドライバーがみんな無事だったということは良かったのですが、ちょっと水をさされた感じはありました。ただ、課題だった(タイヤの)ウォームアップは非常に良かったです。そこからは後続を見ながらのレースになり、ちょっと残念ながら、予定していた燃料が完全には入り切っていなかったようで、無線で「燃料がもしかしたら最後足りないかもしれない」ということで、そこからリフト&コースト(アクセルをオフにして惰性で走らせること)しながら燃費走行に徹しました。ただ、そうすることによって後続との差が詰められてしまった場面があったり、ペースを落とすとタイヤのコンディションが良くなくなってしまうので、そこは緩急つけて、今までの自分の経験をフルに活かして“なんとしてでも、今シーズン、勝って締めくくれるように”っていうその思いだけで走り切りました。タイトルは獲れませんでしたが、TEAM KUNIMITSU、そしてHRCの強さを最大限に出し切れたレースだったかなと思います。牧野選手と週末を通していい戦いができたと思うので、彼にも感謝していますし、本当に最高の締めくくりができたと思います。

 ここ数年、ずっとTEAM KUNIMITSUはタイトル争いを繰り広げてレースを戦うシーズンが続いています。今シーズンはタイトルを逃したものの、最終戦で勝ってランキング3位になりました。(ランキング)トップ3がずっと続いているというのは、このチームの強さをまた今年も証明することができたと思いますし、そんなチームで僕たちも乗ることができて本当に幸せに思います。

 来年また、手強いライバルと戦わなければいけませんが、このチームで牧野選手とまた戦うことができれば、またそんなライバルといい勝負をして、来シーズンこそはタイトルを獲り返して、(シーズン前になくなった高橋)国光さんに一番いい報告をしたいなと思っています。こうして最終戦でHRC、Hondaのドライバー、そしてNSXがGT300もGT500もポール・トゥ・ウインを決めることができたのも、このモビリティリゾートもてぎで勝つことができたのも、素晴らしい終わり方ができて締めくくれたなと思います。応援してくださったみなさんに本当に感謝しています。ありがとうございました。

 

 

 

牧野 任祐

「SUPER GTで一番気持ち良く走れたスティントだった」

 (前半の)自分のスティントはすごく順調にいっていましたが、FCYが出て、“FCYで良かった”と思っていたらセーフティカーになってしまってギャップがなくなってしまいました。でも、その後もペース良く走ることができて、今までのSUPER GTで一番気持ち良く走れたスティントだったかなと思います。僕はすごい気持ち良く走らせてもらえたので……山本(尚貴)選手にはちょっと迷惑かけているんですが。

 今年は本当にあっという間のシーズンだったなと思います。さっきも言いましたけど、TEAM KUNIMITSUに移籍して3年目のシーズンで、今年に関しては中盤戦かなり苦労してしまって……(でも)そこからがやっぱりこのチームの強さというか、しっかり巻き返すことができました。チャンピオンは獲れませんでしたけど、最終戦は完璧なかたちで締めくくることができたので、(それは)もちろん来年にもつながると思いますし、今年は日産Zがチャンピオンを獲りましたが、それを獲り返せるように、また明日からがんばりたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

GT300 Class

No.55 ARTA NSX GT3

 

武藤 英紀

「木村選手が築いてくれたマージンを活かして優勝できた」

 木村(偉織)選手からバトンを受け取った時は、3番手か、トップだったのかな? ちょっと覚えていませんが、後ろとのギャップをある程度、木村選手が築いてくれたので、そのマージンがあって落ち着いて、アウトラップから自分のペースを築いていけたかなと思っています。ただ、想像以上に路面温度に対して、選んだタイヤが柔らかかったので、後半はペースを維持するのが結構厳しくて、それでもチームとうまくコミュニケーションを取りながら、なんとかマージンを活かして優勝することができました。

 今年からまたGT300で、ARTAで走れることになって、1年目の木村選手と組むということで非常に楽しみにしていた1年です。シーズンが開幕してから、いろいろトラブルもあったりして、“そこそこいいところを走っているんだけどトラブルに見舞われて完走できず”みたいなレースがずっと続いてきていたので、最後の最後に優勝で締めくくれてとても良かったなと思っています。

 

 

 

木村 偉織

「やれることはやり切って武藤選手にバトンをつなげた」

 スタートを担当しました。初めてのポールポジションスタートで緊張しっぱなしで……(隣の武藤英紀選手から「(初めての記者会見で)今も緊張してないすか!?(笑)」と言われ)はい、今も緊張してきちゃったんですけど(苦笑)。本当はスタートから1位で逃げ切りたかったのですが、ちょっと難しくて……でも、やれることはやり切って武藤選手にバトンをつなげたので、あとはもう“祈るだけ”という感じでした。

 (GT300での)1年を振り返ると、ARTAというチームで乗せていただけるという話を聞いた時は驚きというか、すごく嬉しくて、同時に結果を出さなければいけないという期待も持たれているんだなという責任みたいなものも感じました。シーズンの前半戦はそれが全然うまくいかなくて、後半戦もトラブルもあったりとか、自分自身もうまくまとめ切れなかったり、弱さとかがありましたが、最後の最後にいい仕事ができて、チームともいい関係でコミュニケーションもうまくできたり、勉強の1年でしたけど、最後にそれがうまく出せて良かったです。またSUPER GTはファンの人がたくさん来てくれるレースで、そんなレースに参加できて、みんなにパワーをあげられるような存在にちょっとでもなれたら嬉しいなと思っているので、来年もシートがあれば、引き続き、がんばっていきたいです。

 

 

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